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【60代からの新しい暮らし】江波戸玲子さんが叶えた葉山と東京の二拠点生活のリアルとは?

  • 2025.10.18

【60代からの新しい暮らし】江波戸玲子さんが叶えた葉山と東京の二拠点生活のリアルとは?

近年、新しいライフスタイルとして注目を集めているのが、2つのエリアに生活の場をもつ「2拠点生活」。実際はどんな暮らしぶりなのか、2拠点生活のメリットは? 2006年に憧れの暮らしをかなえた江波戸玲子さんの神奈川・葉山の住まいを訪ねました。 ※年数など、内容は取材時の状況です。

お話を伺ったのは
江波戸玲子さん PONNALET主宰

えばと・れいこ●国際線のキャビンアテンダントを経て結婚。
友人と3人でアパレルブランドを立ち上げた後、ラオスやカンボジアの手織り布からオリジナルの着尺や帯などをデザインする「PONNALET(ポンナレット)」を主宰。
2006年にアトリエ兼住居「PONNALET葉山の家」を建て、東京と葉山で2拠点生活を送っている。

ひとりの夜は映画観賞。幸せな時間が流れます

土地が決まるまでに約1年、建築に1年半ほどかかり、06年に完成。訪れた人をやさしく迎え入れてくれるオープンな家は、江波戸さんの人柄をそのまま映しているかのよう。

「夕方になると友達が遊びに来たりして、飲みながらおしゃべりを楽しみます。そんなふうにみんなとワイワイ過ごすのも好きですが、私はひとりの時間も大好き。東京にいた頃は子どもたちもまだ学生で、一日が終わると『はあ~』とため息をつくほど忙しかった。でも、この家ができて、ひとりの時間をゆっくり楽しめるようになりました。夜はプロジェクターで映画を見たり、冬は暖炉をつけたり。そんな時間に幸せを感じます」

仲間と楽しく集うアイランドキッチン

大きな窓から光が差し込むキッチンにはアイランドカウンターを設置。「人が集まったときはカウンターを囲んで会話しながら、みんなで食事の準備や片づけができます」

葉山には素敵な暮らし方があった

2拠点生活をしたからこそ気づいた葉山の魅力もある。

「葉山で親しくしている人は、暮らし方の価値観が似ている人が多いように思います。困りごとがあると嫌な顔をせずに助けてくれて、お金のやり取りはなし。お礼にいつか自分も手伝ってあげたらいい、それが巡り巡って恩返しになるという考え方。助け合うことが地域通貨のように成り立っている、とてもいい暮らし方だと思います」

先々に心配はあるけれどまずは今を楽しみたい

東京暮らしとの違いを実感している江波戸さんだが、完全に葉山に移住するつもりはない。

「東京は東京で、いろんなことがあって楽しい。ときどきは東京にも出ていって、刺激を受けたいと思っています」

江波戸さんが葉山で過ごす間、夫は東京でひとり暮らしをしている。妻の2拠点生活に反対はなかったのだろうか。

「反対はありませんでした。というか、夫には相談せず、私がすべて決めたんです。夫は家が出来上がったとき、『すごいね。ひとりでよくここまでやったなあ』と言っていました。夫がこの家に来るのは家族が集まるお正月と夏、年2回だけです(笑)」

そんな妻だけの2拠点生活も18年目を迎えた。

「東京の家から車で1時間ほどなので、パッと来たりパッと帰ったりできて便利です。もちろん、面倒なこともありますよ。『ゴミの日はどうしよう』『次に来るのは1週間後だから冷蔵庫の中を片づけなくちゃ』と、2拠点生活は考えることも手間も2倍。それにこの先、車の運転ができなくなったら……。先のことはわからないけれど、今はできる範囲で葉山の暮らしを楽しみたいと思っています」

60代半ばの江波戸さんには今、新たな夢があるという。

「あと数年、今の仕事を続けたら、その後は日本とイタリアの2拠点生活をしたい! 以前の仕事仲間がローマに住んでいるので、そこを拠点にして行き来したいと思っています。まだ夫には伝えていませんが(笑)」

「庭がすごく好き」。芝刈りも自分で

芝生や木々に囲まれた緑いっぱいの庭。「庭はなるべく手をかけなくてすむように作ったのですが、この夏はあまりにも暑かったので水をまいたり、芝を刈ったり、手入れがちょっと大変でした」

寝室のベランダからも螺旋階段で庭へ

2階の寝室と庭を結ぶグリーンの螺旋階段は、建築好きなお母さまのアドバイスで作ったそう。「階段の上からの眺めもいいので、気に入っています」

撮影/柴田和宣(主婦の友社) 取材・文/本木頼子

※この記事は「ゆうゆう」2024年12月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

※2024年11月12日に配信した記事を再編集しています。

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