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ハリソン・フォード、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』で40歳若返った姿をどう撮影した?

  • 2025.10.17
INDIANA JONES AND THE DIAL OF DESTINY - Harrison Ford, 2023.

ハリソン・フォード演じる考古学者インディ・ジョーンズが、大冒険を繰り広げる大ヒットシリーズの第5弾『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』。彼がシリーズ初出演を果たしたのは1981年、当時39歳だった。現在83歳のハリソンは、文字通り人生の半分をこの役とともに歩んできたわけだが、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の冒頭では、ナチスが暗躍する1944年を舞台に40年前の若かりし姿で登場し、観客を驚かせた。では、ハリソンの若返りはどのように実現されたのだろうか?

Indiana Jones (Harrison Ford) in Indiana Jones and the Dial of Destiny.

撮影では特に意識することなく、通常通りの手順がとられたそうだ。ジェームズ・マンゴールド監督は、「ただハリソンを撮影し、彼もただ35歳であるかのように演技をしただけです。ただ、使われたテクノロジーがまったく別次元でした」と『Total Film』誌のインタビューで語っている。「素晴らしく才能豊かで、頭の回転が速い」と監督が称賛するハリソンは、デジタル処理のために顔に無数の点を付けてはいたものの、普段通りに演技をしたという。これを特別にしたのが、VFXの新技術だ。

1981年に第1弾『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』を公開して以来、『インディ・ジョーンズ』シリーズを手がけてきたルーカス・フィルムは、30代から40代のハリソンの映像を大量に保有する。「クローズアップ、ミディアム、ワイド、あらゆる照明、昼夜を問わず、何百時間にも及ぶ彼の映像がありました」と監督は話す。これらの映像を駆使し、「月曜日に(撮影当時)79歳のハリソンが演じる35歳のインディを撮影し、水曜日にはすでに頭部を合成したラッシュを見ることができた」という。

INDIANA JONES AND THE DIAL OF DESTINY

「驚異的な技術でしたが、気を取られずに済みました。約25分の壮大なオープニングシーンを撮影することだけに集中し、思う存分楽しむことができました。懐かしいインディの活躍を観客に十分味わってもらうことが目的でした。1969年に舞台が移ったとき、観客には彼が当時と異なる状況にあることを十分理解してもらわなくてはいけませんから」

Text: Tae Terai

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