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数年植えっぱなしでOK!「宿根草・常緑樹」のロングライフ寄せ植え【ガーデニング】

  • 2025.10.17

数年植えっぱなしでOK!「宿根草・常緑樹」のロングライフ寄せ植え【ガーデニング】

温暖な地域の場合、宿根草の植えつけに適しているのは秋。そこで、直径30cm以上の大鉢に宿根草や常緑樹を植えて、小さな庭のように楽しむ寄せ植えを、英国園芸研究家の吉谷桂子さんに教えていただきました。

小さな庭のように楽しむ宿根草の寄せ植え

直径30㎝以上の大鉢があったら、鉢を小さな庭に見立て、2〜3年は植えっぱなしのロングライフ寄せ植えを楽しむことができます。「地植えじゃないと無理?」と、諦めがちな低木や、背の高い宿根草も、大きな鉢なら、長くつき合いながら、変化を楽しみつつ育てられます。

庭植えにすると風通しや日当たり、土壌の水はけなどの環境が適さない植物も、鉢植えなら最適の培養土や場所を選べるので、元気に育てることができます。

宿根草の植えつけに適している季節が、秋。温暖な地域では、植物を秋から環境に慣らすことで、うまく育つ場合が多いのです(寒冷地の場合は逆で、品種にもよりますが、春からのスタートがおすすめ)。

1年目の秋は、ちょうど出回るアネモネやラナンキュラスの開花株をいっしょに植え、秋冬の寄せ植えに華を添えます。ひと冬の間、鉢土の表面が乾いたら水やりしながら生長を見守ります。

春が来て花が終わったらおしまいではなく、その後も初夏から夏、さらに秋へと、四季をとおして眺めを楽しめる寄せ植えです。

【常緑樹の寄せ植え】つぼみから実まで楽しめるビバーナム

つぼみをたくさんつけたビバーナム。春には花が咲き、次には輝くような青い実ができる、観賞期の長い常緑樹です。

寄せ植えのわき役には、アネモネやビオラのように、翌年の初夏には地上部から消えてしまうか、このまま寄せ植えをしていても、大きく繁茂しない植物を選ぶのがコツです。

苗の配置図

A:ビバーナム・ティヌス
B:アネモネ
C:ヒューケラ
D:ヘーベ ‘ハートブレイカー’
E:ビオラ
F:クローバー ‘天使のピアス ビューティー’

コンテナの大きさ/直径20cm、高さ30cm

【宿根草の寄せ植え】ルドベキアの黄花に合わせて植物選び

以前、オランダの庭で一目ぼれしたルドベキア ‘ヘンリーアイラーズ’の3号ポットを園芸店で発見。黄色の花が咲くルドベキアに合わせ、フェンネルの花と原種系チューリップも黄色に。

原種系チューリップはこの後も数年、ルドベキアなどの宿根草といっしょに植えっぱなしで咲かせるつもり。

アネモネは春色のピンク〜黄緑色系をチョイス。

苗の配置図

A:ルドベキア ‘ヘンリーアイラーズ’
B:ネメシア
C:アネモネ(ピンク)
D:アネモネ(黄緑→赤)
E:フェンネル
F:アネマンセレ・レソニアナ(グラス)
G:原種系チューリップ・シルベストリス(10球)

コンテナの大きさ/32cm×32cm、高さ30cm

★3月下旬★

黄色い原種系チューリップが咲いたころ、つぼみだった黄緑色のアネモネが開花すると中は赤い花だった! チューリップの葉は、来年の開花のために枯れるまで、切らずに残しておく。

★7月下旬★

この年は梅雨が長かったので、6月以降はベランダの風通しのよい場所に移動させた。ルドベキアとフェンネルの花が180cm以上の高さで同時に咲いた。

撮影/黒澤俊宏、吉谷桂子

※この記事は『園芸ガイド』2019年秋・特大号の記事を、WEB用に再編集したものです。

※2024年10月31日に配信した記事を再編集しています。

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