ユニセックスアイテムに表情のあるニット…おしゃれ業界人が今狙ってる「東京ブランド」はこれ！

おしゃれな人たちは今季何が欲しいのか、オトナミューズウェブの連載「365日スナップ」常連のみなさんにアンケートを実施し、その結果をもとに、スナップ担当の編集Iとライター高橋琴美さんでトークを決行。彼女たちの間で話題になっているブランドやアイテムが見えてきました。

365日SNAPを担当する2人があれこれトーク！

ライター 高橋琴美さん

PROFILE_ファッションからビューティ、ライフスタイルに至るまで幅広い分野で活躍。現在365日スナップの執筆を担当。2歳の女の子のママ。

編集 I

PROFILE_本誌やウェブなど、延べ1000人以上のスナップ記事を作成してきたこともあり、PRやブランドディレクター、バイヤーなどとの親交も深い。

ファッションウィークで注目を浴びた東京ブランドが今、改めて熱い！

T 不動の人気といえば、オーラリー⑥も外せません。今季らしい赤をきかせたコートやニットなど、オーラリーらしいキレイな色のアイテムがみんなも気になってるみたい。あと、アエタとのコラボバッグも狙ってる人多し。これ、即売れするやつですよね。使い勝手もよさそうだし、コロンとして可愛い。

⑥AURALEE オーラリー

世界中から厳選した原料で最高の素材を作り、それを最大限に活かした上質な服作りを追求。デザイナーの岩井良太氏は2025年度「第42回毎日ファッション大賞」の大賞を受賞。

• 編集 I
  今季は赤がキーカラーに

• ライター 高橋琴美さん
  オーラリーといえばキレイ色が豊富

ウールブルゾン¥110,000（オーラリー）（オーラリー バイ アエタ／オーラリー）

バッグ¥66,000（オーラリー バイ アエタ／オーラリー）

I ショーに参加しているブランドでいうと、他にもタン⑦やピリングス⑧のニット主軸ブランドにもラブコールが。ニットという、ある種限られた素材なのに、こんなにいろんなデザインや表現があるんだってちょっと驚きました。ニット素材の表情をこんなにも七変化させてしまうタン、有機的なフォルムがユニークなピリングスと、どっちも魅力的。ピリングスのニットはロンハーマンでも例年人気だと聞きますよね。

⑦TAN タン

ニットメーカーで経験を積んだデザイナー村上亜樹氏が2015年に開始。“糸から衣装へ”をキーワードに、緻密に計算された編み組織とデザインによるニットウェアを提案。

• 編集 I
  温かみがあるのにモードな雰囲気♪

T ピリングスのニット可愛い、これ欲しい（笑）。あと、アンケートを見てみると、ユニセックスブランドも結構挙がっていますよね。なんかオトナミューズ界隈の業界人らしい。おしゃれな人ってメンズやユニセックスなアイテムを使った着こなしが上手ですもんね。

⑧pillings ピリングス

デザイナー村上亮太氏が2014年にリョウタ ムラカミをスタート、2020年にピリングスに改名。日本の職人による、いびつなフォルムのハンドニットアイテムを中心に人気を集める。

ニット¥231,000（ピリングス／リトルリーグ インク）

I 2024年末にも今回と同じようにアンケート取材を業界人のみなさんにお願いしたことがあったんですが、そのときもメンズ・ユニセックス服部門で1位だったのがヨーク⑩でした。
 
T 「ジェンダーレスで女性にも着やすい服が多い」「羽織りものが秀逸」「バリエが豊富」「ジャケットやセットアップが欲しい」など、ヨークが愛される理由が分かりますね。あと、ユニセックスブランドだと、シュタイン⑨が好きっていう声も目立ちます。
 
I シュタイン、ときどきスナップでも着てる人がいて、私自身も気になっていました。ショーのルックを見ると、トーンオントーンの色使いとかレイヤードのバランスとか洒落てますよね。真似したいって思う。ワークブルゾンやコート、素敵だなあ。
 
T 本当に。こうしてショーの写真を見たり、みなさんのアンケートをチェックしていると、改めて東京ブランドのすごさが分かりますね。どれもこれも欲しいものばっかり！

⑨ssstein シュタイン

渋谷区神宮前のセレクトショップ、キャロルをオープンした浅川喜一朗氏により、2016年にスタートしたブランド。性別を問わず着用できるユニセックスでモードなデザインが特徴。

• ライター 高橋琴美さん
  グレーのレイヤードが洒落感たっぷり

⑩YORK ヨーク

“繋ぐ”の意味を持つYORKをブランド名に寺田典夫氏により2018年に創立。スタンダードなアイテムにコンテンポラリーなムードをプラスしたユニセックスなラインを展開。

ジャケット¥68,200（ヨーク／エンケル）

レザーパンツ¥95,700（ヨーク／エンケル）

photograph:SPOTLIGHT illustration:YUKO SAEKI

otona MUSE 2025年11月号より