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1年の疲れを癒す紅葉と名湯──秋から冬にかけて日本の景色を満喫できる至福の旅先10選

  • 2025.10.16

1. 奥入瀬渓流沿いで唯一無二の紅葉狩りを

奥入瀬渓流沿いに建つ唯一のリゾートホテル「奥入瀬渓流ホテル by 星野リゾート」。“渓流スローライフ”をコンセプトとし秋は圧倒的なスケールの紅葉に囲まれる同施設が、この立地を最大限に生かした唯一無二の紅葉狩りを提案する宿泊プラン「秋の贅沢紅葉温泉」を10月7日(火)より販売する。

プランには、紅葉の香りや色をイメージした「紅葉シャンパーニュカクテル」の提供や、そのとき最も美しい紅葉と伝統の名湯へと案内する「温泉紅葉プライベートツアー」が含まれる。十和田八幡平国立公園の色鮮やかな紅葉と、温泉の魅力を存分に堪能できる欲張りなツアーで秋の奥入瀬を満喫したい。

さらに1日1組限定で、色鮮やかで美しい紅葉の景色が広がる、野趣あふれる絶景露天風呂「八重九重(やえここのえ)の湯」が貸切で利用可能。湯の花が広がるたっぷりの温泉に浸りながら、絵画のような紅葉の絶景が広がる景観を独り占めする至福を噛みしめて。

秋の贅沢紅葉温泉

期間/10月7日(火)~11月10日(月)

住所/奥入瀬渓流ホテル by 星野リゾート 青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231

料金/18,000円 1人あたり(宿泊料金別)

プランに含まれるもの/八重九重の湯、紅葉シャンパーニュカクテル、温泉紅葉プライベートツアー、タクシー送迎

温泉紅葉プライベートツアー/酸ヶ湯温泉、谷地温泉、蔦温泉のいずれかに案内

Tel/050-3134-8094(星野リゾート予約センター)

https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/oirasekeiryu/

2. 紅葉に包まれた、おとぎ話の世界に迷い込んで

福島県須賀川「おとぎの宿 米屋」は、田園風景が広がる高台の森に佇む温泉宿だ。そんな同宿の自慢は、なんといっても毎分550リットル湧き出る100%自家源泉掛け流しの温泉。化粧水のようにとろみがあり、美肌の湯といわれる単純アルカリ泉の自家源泉をすべての客室にて掛け流しで堪能できる。

無農薬・有機栽培野菜や天然食材、オーガニック食材を中心とした料理「おとぎ会席」も人気の一つ。アメニティに使用しているコスメは主にオーガニック認証取得のものをセレクト。再生可能エネルギーも導入し、温泉の排湯熱を利用したヒートポンプやV2Xシステムなど、灯油を使用せず、CO2排出量の削減を実現する方法を模索し「人にも環境にもやさしい宿」を体現する。

大浴場の露天風呂はそれぞれ趣の異なる「花」と「月」を用意。おとぎの森に湧き出る泉のような露天風呂では、春は花見露天、夏は新緑、秋は紅葉と季節と一体化できる湯浴みが楽しめる。

おとぎの宿 米屋

住所/福島県須賀川市岩渕字笠木168-2

https://e-yoneya.com/

3. 紅葉のなかに佇む軽井沢のクラシックホテル

「万平ホテル」は、避暑地・軽井沢とともに一世紀を超える歴史を歩み続けるクラシックホテル。ジョン・レノンが行きつけにするなど、戦前から戦後、現在に至るまで多くの賓客に愛されてきた。そんな同ホテルは1894年の創業から130年を迎える節目に、1年8カ月にも及ぶ大規模改修・改築工事を慣行。2024年10月にリニューアルオープンを果たした。

生まれ変わった同ホテルは、アルプス館、愛宕館、碓氷館、そしてバンケット棟の全4棟で構成される。リニューアルにあたっては愛宕館を新築し、同館の全30室に同ホテル初となる温泉風呂を設えた。温泉は塩沢温泉の湯を引いており、体が芯から温まると好評だ。

ホテルのシンボルともいえるアルプス館も大幅に刷新。客室のリニューアルを行った碓氷館にはテラス付きの客室もあり、部屋のなかでも迫りくるような紅葉が楽しめる。正面玄関の役割を担うアルプス館、その前庭に植えられているモミジはカフェテラスからも眺めることができる。ホテル周辺にも広葉樹が点在。ホテルの裏手にある、木々に囲まれた石畳の細い道は、その美しさに感激した宣教師たちによって、「ハッピーバレー(幸福の谷)」と名づけられたそうだ。少し足をのばした先の、「雲場池」では水面に写る色とりどりの秋の風景を見ることができる。

万平ホテル

住所/長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢925

https://mampei.co.jp/

4. 溪谷に寄り添う宿で、紅葉と名湯・美食を雅に味わう

奥湯河原にある「海石榴(つばき)」は、「泊まれる料亭」とも称されるほど料理のクオリティが高く、百種以上の椿の花が植えられた庭園を眺めながらの湯浴みが楽しめる名湯だ。渓谷に寄り添うように佇んでおり、自然の移ろいを間近に感じられるのが魅力。箱根外輪山の稜線が目前に迫る。とりわけ11月下旬から12月上旬にかけて、箱根外輪山と奥湯河原の山あいが紅葉の錦に染まる景観は圧巻だ。

静寂に寄り添う色づいた谷、湯けむりに溶け込む秋の香り、季節を感じるこだわりの食事に、日本最古の和歌集「万葉集」も記されている、肌に潤いを与え体を芯から温めてくれる湯河原の湯──。最高に風雅なひとときを過ごすことができる。

海石榴

住所/神奈川県足柄下郡湯河原町宮上776

https://www.tubaki.net/

5. 錦織りなす紅葉が渓谷を染めあげる、深山幽谷の一軒宿

「扉温泉 明神館」は、長野県松本市にある標高1,050mの国定公園内に佇む一軒宿だ。深い森と渓谷に囲まれた環境は、深山幽谷という言葉を体現するような静寂と神秘に包まれている。1931年の創業以来、豊かな自然との共生・調和を目指し、自社農園の無農薬野菜や地産地消の食材など、持続可能な宿づくりを実践し続けており、2009年には環境に配慮した運営を行うホテルやレストランなどに与えられる国際的なエコラベル「グリーンキー(Green Key)」を日本の宿泊施設として初めて取得した。

1964年に国定公園となった広大な自然のなかに位置する同施設は、秋には施設全体が紅葉に包まれる。広々としたテラス席など敷地内にはいくつもの特等席があるが、とりわけ目の前に広がる自然と一体する、立ち湯「雪月花」から眺める紅葉は圧巻。深く清らかな森のなか、鳥たちのさえずりと渓流の音を背景に日本の美しい秋を心ゆくまで味わいたい。

扉温泉 明神館

住所/長野県松本市入山辺8967

https://www.tobira-group.com/myojinkan/

6. 名旅館のおもてなしに抱かれ、秋の富士山を慈しむ

古くは閑院宮別邸としての起源を持つ「強羅花壇」は、箱根の美しい自然の中に佇む料亭旅館だ。名称の「花壇」は宮家が自邸を開放して来賓をもてなす“迎賓の場”を表す言葉。これを引き継ぐかたちで、1948年、神奈川県箱根町に創業した。

今年7月には富士の麓に、開業以来、初となる新施設「GORA KADAN FUJI(強羅花壇 富士)」をオープン。箱根・強羅で磨き上げたおもてなしに抱かれながら、富士の鼓動を全身に感じることができる同施設は全室温泉付きだ。温泉の大浴場はもちろん、屋内プールも設ける。最大の特長は、すべての部屋が富士山の方向を向いていること。針葉樹と落葉樹の色合いが美しい樹海越しの富士山の雄姿を存分に目に焼き付けて。

GORA KADAN FUJI(強羅花壇 富士)

静岡県駿東郡小山町須走110- 1

https://www.gorakadan.com/fuji/

7. 芸術家が愛した密やかな紅葉をひっそりと愛でる

2021年9月、京都・洛北に開業した「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」は、ヒルトンのアジア太平洋地域初進出となるラグジュアリーブランドホテルだ。ホテルが建つ鷹峯エリアは、江戸時代に本阿弥光悦が芸術村を築き、多くの芸術家を世に送り出した琳派発祥の地。今なお京都の雄大な自然美を堪能できる。

鷹峯三山は古くから紅葉の名所としても名高く、秋の深まりとともに木立は黄、橙、赤色へと装いを変えてホテルを取り囲む。客室は7タイプ全114室。全面ガラス張りの窓からは、鷹峯三山の自然が迫る。「唐紙」をテーマにしたナチュラルかつモダンな客室のなかには、紅葉狩りが楽しめる眺望の部屋も用意されるほか、天然温泉を使用した屋外プールは水温が調整されているため年間を通して利用可能だ。

鷹峯三山の自然を享受しながら、ここでしか味わえない時間を過ごしたい。

ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts

住所/京都府京都市北区衣笠鏡石町44-1

https://www.rokukyoto.com/

8. 現代の魅力を併せ待つ、奈良公園西端のラグジュアリーホテル

「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」は、2023年8月に奈良公園西端に位置する旧興福寺境内地に開業。約9000坪の敷地に8棟の建物が立ち並ぶ。1922年築の「奈良県知事公舎」を現代に蘇らせたホテルメイン棟と客室棟のデザインは隈研吾が担当。客室は全43室で、スイートルームを含む23室には天然温泉を配した。窓辺の露天風呂では自然のなかに身を置いたような感覚で湯浴みが楽しめる。

建物は木々に囲まれ、大きな窓の向こうには松、紅葉、百日紅などの樹木が見える。旧「奈良県知事公舎」の元客間を活用し大正期の趣を蘇らせたダイニング「翠葉」は庭園に面することから、四季折々に美しい姿を見せる庭園を眺めながら、奈良の食材や日本古来の食文化を表現した料理に舌鼓を打てる。

なお、ホテルのロビーを彩る杉戸絵のひとつ「鶴に紅葉図」にも紅葉が描かれている。

紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良

住所/奈良県奈良市登大路町62

https://www.suihotels.com/shisui

9. 広大な5000坪の日本庭園が静かに極彩色に色づく

古くから“雲の上の避暑地”と謳われてきた長崎県・雲仙の「旅亭 半水盧」は、伝統的な技法が用いられた数寄屋造りの建物が印象的な温泉宿だ。5000坪の敷地に客室はわずか8棟14室のみ。季節の移ろいを感じる日本庭園の木々は秋には鮮やかに色づく。

温泉では内湯や露天風呂、サウナ、水風呂を完備した「東の湯」が利用可能。露天風呂からも可憐に色づく紅葉を愛でることができる。器選び、盛りつけなど細部に至るまでこだわった本懐石料理も好評だ。自然に囲まれた雲仙、海や山に囲まれた長崎の旬の味覚を詰め込んだ料理を目的に同宿を訪れるゲストも少なくない。

燃えるように美しく色づく紅葉のなか、湯に浸かり、地の恵みをいかした料理を堪能する。そんな至福の秋の休日を過ごして。

旅亭 半水盧

住所/長崎県雲仙市小浜町雲仙380-1

https://hanzuiryo-unzen.jp/

10. 天空の露天風呂から、別府を彩る紅葉を見下ろす

2019年8月、別府湾を見渡せる明礬(みょうばん)地区の高台にオープンした「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」は、イギリスを拠点とする世界的なホテルグループ、IHGホテルズ&リゾーツが擁するインターコンチネンタルブランドで初めて温泉を構えた。

吹き抜けの開放的なロビーの先には天井までとった大開口の窓があり、眼下には別府の街並みや別府湾が一望できる。全89室の客室すべてがテラス付きで、客室からの眺めも絶景だ。特筆すべきは年間を通して利用できるインフィニティプール、そして「美肌の湯」をたたえる別府石で作られた趣あふれる露天風呂からのビュー。山から海へと続くダイナミックな別府温泉郷や立ちのぼる湯煙、秋は山の稜線を彩る紅葉を心ゆくまで堪能したい。

ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ

住所/大分県別府市大字鉄輪499-18

https://anaicbeppu.com/

Text: Aya Hasegawa

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