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賃貸マンションが森のような癒し空間に!「ほったらかし管理」術

  • 2025.10.16

賃貸マンションが森のような癒し空間に!「ほったらかし管理」術

森の中かジャングルの中にいるよう…… でもそこはマンションのバルコニー。プランツディレクターで人気インスタグラマー、鎌田美希子さんのご自宅を見せていただきます。「植物は飾りではなく、ともに生きる同志なんです」という言葉に納得の、自然の力に圧倒されるようなインテリア。 『花と緑のあるインテリア』(主婦の友社編)から抜粋してお届けします。

鎌田美希子さん
プランツディレクター
夫婦2人と犬(ペキニーズ)2匹の暮らし
Instagram @tanicushion

植物は飾りではなく、ともに生きる同志なんです

子どものころから植物が好きで、現在はプランツディレクター、アーティストとして活動しながら、大学院で〝オフィス緑化〞についての研究をしているという鎌田さん。都心にある自宅には広いバルコニーがあり、マンションの一室とは思えないほど緑が豊富。

「基本的に植物はなるべくほったらかしにしています。自然のままの姿で勝手に大きくなってほしいので、ハサミを入れたりもほとんどしません。そのおかげか、小さかった鉢植えの植物びっくりするくらい大きく成長してくれました。あまり手を入れすぎず、ジャングルや森の中のようにごちゃごちゃでもいいのかな、と。そのほうが自分たちらしいし、植物やお花はどんな組み合わせにしても絵になるんです。置き場所も植物目線で考えるようにしています」

〝おしゃれに飾る〞ではなく、植物だって生きているので、ともに生きる同志として〝共生〞しているのだ、と言います。

「植物にも適する環境とそうでない環境があるので、その植物がどんな環境で生きてきたかを考えると、育てやすくなります。閉めきった室内のような生存困難な場所で無理をさせるより、なるべく屋外で太陽の光や雨、風をたっぷり浴びて育ってほしいなと思い、暖かい季節になったら観葉植物を含め、たいていの植物は屋外に移動しています。そこでまとめて生命力を養って、寒い冬は室内でなんとか耐えてもらう、そんな配分を考えてお世話しています」

Balcony バルコニー

「10年くらい前に切り枝で買ったんです。花瓶に入れて飾っていると根っこが生えてきたので、そのまま鉢にポンっと植えたら勝手に大きくなりました」。特にお世話をしていなくても毎年花を咲かせてくれる。

3年くらい前に運べるサイズの鉢植えで買ったミモザアカシア。オーストラリアンプランツは基本的に成長速度が速いのだけれど、このミモザアカシアは特に速く、気がついたらこのサイズに。

バルコニーにある植物は全部で30種以上。近くに公園があり緑が豊富なため、毎年蝶が卵を産みつけるというレモンの木。アゲハ蝶の幼虫を育てるための食樹として育てている。

猫のしっぽのようなサボテン、ヒルデウィンテラはお気に入りのひとつ。

ガーデンに鎮座しているコウモリランは10年ほど前から育てている。「鉢植えにして屋外管理したら、驚くほど成長しました。今では全方位に葉が増え、主のような存在感を放ってい神々しささえ感じています」

昨年行った自身の作品展で展示をするために購入したウツボカズラ。「冬の時期に部屋に置いていたら乾燥して補虫袋がなくなってしまったんです。気温が上がってきてやっと外に出せたので、改めて育成中です」

Living Dining リビングダイニング

(右)カシワバゴムノキは、数あるゴムノキ種の中でいちばん好きな種類。
(左)個性的な葉色と、水玉柄がキュートなベゴニア・マクラータ。2つとも軽くて雰囲気のいい樹脂製の鉢カバーに入れて。

大学で研究しているオフィス緑化の研究材料として、家でもお試し中。ポトス、フィロデンドロン・シルバーメタル、キャットニップなど種類もさまざま。「水栽培は土とは違って虫も出にくいので、室内で植物を育てたいけど虫が苦手な人にもおすすめです」

旅先で買ったウォールアートが並ぶ壁前には、ポトスやベゴニア・マクラータの切り枝を小瓶に挿して並べて。個性的な小瓶や植物を選んだことで、植物もアート作品として成立するというお手本に。

鎌田さん流 花と緑の愛で方

「西表島に行ったときにビーチで拾ったマングローブ・オヒルギの胎生種子。何個かやっと芽が出てきてうれしい! 直射日光はあまり必要としないので室内で育てる予定です」

「着生ランのバンダは、根っこが水につかったままだと根腐れしやすいです。そのため植え込まずに専用のスタンドに吊り下げて、暖かい時期は屋外で育てます。かわいい紫の花が毎年何回か咲いてくれます」

「右の瓶にはマリモが入っています。日光も必要なく涼しい場所で育てられるマリモを使った研究をしてみたいと考えています。左のツバキは3月に開催した展示会の作品」

「“新しい形の室内緑化ツール”として作りました。室内に植物を置けなかったり、植物を育てるのが苦手な人にも植物を愛でるように、たにくっしょん®を愛でてほしいな、と思っています」。

「生きていたものをゴミとして捨てるのがイヤで、コンポストをとり入れました。植物や野菜の切れ端など自然なものはゴミとして出さずに、すべてここに入れて循環させています」

※この記事は『花と緑のあるインテリア』(主婦の友社編)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
※2023年4月2日に配信した記事を再編集しています。

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