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新米の季節、さらにおいしく食べるなら【土鍋ごはん】はじめてでも使いやすい土鍋って?

  • 2025.10.16

毎日食べても飽きない主食、白いごはん。実りの秋の今の季節は、新米が出回ります。穫れたての、柔らかくみずみずしい新米をさらに美味しくいただける炊飯方法をご紹介。今回は、あこがれの「土鍋」での炊飯やはじめてでも使いやすい土鍋の選び方をご案内します。

作ってくれた人 ごはん同盟 しらいのりこさん

『ごはん同盟』調理担当。“美味しくお米をいただくこと”を常に研究し、レシピ開発、炊飯教室、ケータリング、イベント、メディアなどで活動中。

炊飯土鍋を使う正しいごはんの炊き方

手軽に美味しく炊飯できる道具として、今回オススメするのは炊飯土鍋。土鍋というとハードルが高そうですが、実は炊飯器よりも短時間で炊き上がる上、取り扱いも簡単、そして美味しい!! これを使わない手はないですよ!
 
※土鍋は特殊なものもあるので、炊く前に説明書などを確認して。

1.ボウルに水を入れ、計量した米を一度に加えて、かるく手で混ぜ、すぐに水を捨てる。
 
※金ざるは米粒の表面に傷をつけてしまうので、使用しない。

2.水のない状態で、野球ボールを握るくらいに広げた手で優しく研ぐ。水を注いで捨て、また研ぐことを3〜4回繰り返す(水が完全に透き通らなくてもOK)。

3.水に浸けたまま30分〜1時間おき、吸水させる。ざるにあげて水けをきる。

4.土鍋に米を入れ、米の1.1倍の水(1合につき200㏄)を加えてふたをし、強めの中火にかける。なべ底から火がはみ出さない程度の火加減が目安。
 
※強火にかけると、早くに沸騰し過ぎて米の芯が残ってしまうのでNG。沸騰に13分程度かかるのがベスト。

5.沸騰し、白い湯気が出てきたら火を止めて20分おく。
 
※普通の土鍋を使う場合は、ここでごく弱火にして13分炊き、火を止めてそのまま10分ほど蒸らす。
※おこげを作りたいならここで30秒ほど強火にする。

6.ふたをあけ、しゃもじで十字に切ってから、底から返すようにさっくりと混ぜる。
 
※混ぜ過ぎると粘りけが出てしまうので、なるべく手早く。

美味しく炊ける使いやすい炊飯土鍋

じっくり熱が伝わる土鍋で炊くと、ふっくら、もっちりと炊き上がります。なかでも炊飯専用の土鍋は、火加減の調整が不要で、手間いらずなのが嬉しいところ。

かまどさん/長谷園

伊賀の粗土でできた鍋は、木のように呼吸するので、ごはんがベタつかない。遠赤外線効果の高い釉薬を使用しているので、米の芯まで熱が通り、ふっくらとした炊き上がりに。二重のふたは圧力釜の機能を果たし、吹きこぼれも防ぐ。http://www.igamono.co.jp/

ごはんの鍋/かもしか道具店

耐久性、保温性にすぐれた萬古焼の土鍋。蒸気の抜け穴がなく、吹きこぼれにくい形なので、火からおろして蒸らしている間に、ごはんに水分がしっかりと浸透してツヤツヤに仕上がる。また、調湿効果があるので、鍋ごと冷蔵庫へ入れたり、おひつ代わりに使用できる。
http://www.nakagawa-masashichi.jp/

フタがガラスのご飯釜/HARIO

本体は耐熱性にすぐれた萬古焼。釜の肉厚な形状が蓄熱性を高め、失敗なくふっくらごはんに。ドーム状の透明な耐熱ガラスのふたは、吹きこぼれにくく、中の様子が見えて安心。ツマミにホイッスルがついているため、火を止めるタイミングを音で知らせてくれるのもポイント。http://www.hario.com

しらいさんオススメのおいしいお米の銘柄

種類や地方によって、少しずつ味わいが違うお米。品種改良によってさまざまな品種が手に入るようになりました。それぞれの特徴を知って、自分の好みに合うものを選ぶとよりごはんを楽しめます。

ご協力いただいたお米屋さんはコチラ! 三代目小池精米店

全国各地、多品種の「産地直米」のお米が揃う、言わばお米のセレクトショップ。HPからも購入できるので、お米に悩んだら是非チェックを。
公式HP▶http://komeya.biz/

ささにしき/宮城県

粘りもなく、口どけのよさと滑らかなのどごし、あっさりとした食感が持ち味。和食、刺身、寿司などに最適。

ゆめぴりか/北海道

食感はもち米に近い粘りをもつ、低アミロース米。炊きあがりが柔らかく、つやがあり、食べごたえがある。さめても硬くなりにくい。

こしひかり/新潟県

日本で一番の作付面積を誇り、一番食べられているお米。粘り・硬さのバランスがよく、食べごたえがあり、良食味が特徴。

あきたこまち/秋田県

味、粘り、柔らかさ、白さ、つや、香りのバランスがよく、やや小粒の米。リゾットや丼ものにも最適。冷めても美味しい。

つや姫/山形県

外観はツヤがあり、粒が揃っていて、白さが際立っている。味は甘みと旨みが強く、炊き上がりは柔らかめ。あっさり味とおかずに合う。

cooking_NORIKO SHIRAI [GOHANDOUMEI] photograph_KENJI MIMURA
styling_MASAMI KISHI text_SHIORI FUJII

otona MUSE 2016年11月号より

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