「井上尚弥が太鼓判」元世界王者ら、那須川天心の“真価”が問われる拓真戦の勝敗予想に難航……「何か穴を見た？」「想像し難い」

プロボクシング元世界王者の渡嘉敷勝男氏、竹原慎二氏、畑山隆則氏はYouTube「ぶっちゃけチャンネル」を更新。
11月24日に東京・TOYOTA ARENA TOKYOにて行われるWBC世界バンタム級王座決定戦「那須川天心 vs. 井上拓真」の勝敗を予想した。

■井上尚弥の「絶対勝てる」発言で予想が難航

11月に同級1位の那須川天心（帝拳）と元WBA同級王者で現WBC2位の井上拓真（大橋）が激突する。

この一戦について畑山氏は「井上尚弥選手の試合以外だと、一番ワクワクするような世界戦」と言及。「アンチも拓真選手に勝ったら、文句の付けようがないね」と那須川にとっては“真価を問う”一戦になるとも通した。

勝敗については畑山氏が「55ー45」で那須川の判定勝ち、竹原氏も「6ー4くらいで天心が分がある」と予想。畑山氏は理由について「勢いと派手さ。打ち方が派手な天心の方が（判定で）有利に見える。実力も技術面も拮抗している」と語った。

また、3氏は予想を難しくしている要因として、拓真の兄・井上尚弥（大橋）が「絶対勝てる」と発言したことを挙げ、竹原氏は「井上尚弥が太鼓判押して、『絶対勝てるからやらしてください』と言ったんでしょ？」というと、渡嘉敷氏は「何か穴を見たんじゃないの？」とプロ戦績無敗の那須川の“弱点”を見つけた可能性を指摘。

これに対して竹原氏は「お兄ちゃんはスパーリングで拓真の実力を知っている。ケツを叩いて刺激したのでは？」と試合でも実力を発揮できるように激励したのではと予想した。

■「お互いに化ける」一戦

また、3氏は那須川が勝利した場合「天心の力は本物」だとし、その後兄・尚弥とのドリームマッチが実現する可能性もあると言及。無敗のスーパースター同士の日本人対決が決まれば「最高のカード」だと期待を寄せた。

ただ、渡嘉敷氏は「井上チャンピオンがあそこまで言うんだけどから、何か見てるんだろうな隙を」と最後まで井上陣営に何か“策”があるのではと主張。「本当にいい選手同士の戦いで、想像し難い」と最後まで予想に頭を悩ませた。

畑山氏は「井上拓真の実力は我々にも何となく分かる。天心はそういう面で言うとまだ未知数なところがある。いずれにせよ、この試合で天心の本当の実力が証明される」と見解を語った。

どちらが勝っても「互いに化ける」との見たこの世界戦。しかし、3氏は拓真が敗れた場合は引退の可能性もあるとして、畑山氏は「（拓真にとっては）集大成。相手にとっても不足ないだろう」と語り、竹原氏も「死に物狂いの破れかぶれで頑張ってもらいたい」とエールを送った。

渡嘉敷氏は「最強の五分五分」と称した日本人対決。果たして勝つのは元王者の井上か、無敗の那須川か。要注目の一戦となる。