1. トップ
  2. 恋愛
  3. ダイアン・キートン、79歳で死去。『ゴッドファーザー』『アニー・ホール』など出演

ダイアン・キートン、79歳で死去。『ゴッドファーザー』『アニー・ホール』など出演

  • 2025.10.12
AFI Life Achievement Award Gala Tribute To Diane Keaton - Arrivals

『アニー・ホール』(1977)や『恋愛適齢期』(2003)などで知られるダイアン・キートンが、10月11日(現地時間)にカリフォルニア州で死去した。79歳だった。「現時点ではこれ以上の詳細は明らかにしておりませんので、遺族はこの深い悲しみの中でプライバシーに配慮いただくよう求めています」と『PEOPLE』に代理人が声明を発表した。キートンは、1996年に娘デクスターと2001年に息子デュークを養子として迎えている。

本名ダイアン・ホールは、1946年にロサンゼルスで、土木技師の父と専業主婦の母の間に4人兄弟の長女として誕生した。演技を始めた高校を1964年に卒業すると大学で演劇を専攻したが、すぐに中退し、演劇界で成功をつかむためにニューヨークへ移る。全米俳優組合にはすでにダイアン・ホールという登録者がいたため、芸名には母親の旧姓であるキートンを採用したそうだ。

1968年には、ブロードウェイミュージカル『ヘアー』でシーラの代役として出演する。この頃、演出家から「体重を減らす必要がある」と言われたことをきっかけに過食症に苦しんだという。「過剰な欲求が原因だった。度を越していた。あれは精神疾患だった」と2017年に『PEOPLE』のインタビューで語っている。治療のおかげで最終的には回復したが、「私は隠すことが得意になった。証拠を隠すには、どうやって誰にも知られないようにするのか? とても奇妙な生活を送るようになる。嘘の人生を生きる」と振り返った。

『ゴッドファーザー』(1972)
Diane Keaton and Al Pacino in THE GODFATHER, 1972 『ゴッドファーザー』(1972)

キートンは1970年の『ふたりの誓い』で映画デビューをするが、ブレイクを果たしたのはフランシス・フォード・コッポラ監督の『ゴッドファーザー』(1972)だ。マフィアのドン、ヴィトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)の三男マイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)の恋人で、妻となるケイ・アダムスを演じた。

『アニー・ホール』(1977)
Woody Allen and Diane Keaton in Annie Hall『アニー・ホール』(1977)

公私にわたるパートナーでもあったウディ・アレンとは、1969年にブロードウェイで初演を迎え、1972年に映画化もされた『ボギー!俺も男だ』でタッグを組むが、キートンのハリウッドでの地位を確固たるものにしたのは、1977年の『アニー・ホール』だ。同作でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、その見事な演技はもちろん、彼女が劇中で魅せたマニッシュな装いで多くの女性の支持を得た。メンズシャツにタイ、ベストにチノパン、フェドーラにルースフィットのジャケットと着用した服のほとんどは、キートンの私物か、ラルフ・ローレンのものだという。

『ファースト・ワイフ・クラブ』(1996)
THE FIRST WIVES CLUB - Diane Keaton, Goldie Hawn, Bette Midler, 1996.『ファースト・ワイフ・クラブ』(1996)
『恋愛適齢期』(2003)
SOMETHING'S GOTTA GIVE - Diane Keaton, Keanu Reeves, Jack Nicholson, 2003『恋愛適齢期』(2003)

彼女の長いキャリアにおける代表作には、秀逸なコメディも多数ある。ゴールディ・ホーンとベット・ミドラーとともに裏切った夫たちへ復讐を企てる妻を演じたュー・ウィルソン監督作『ファースト・ワイフ・クラブ』(1996)は、痛快でユーモアたっぷりだ。また、ナンシー・マイヤーズ監督の『恋愛適齢期』(2003)では、60代に突入した“永遠のプレイボーイ”(ジャック・ニコルソン)と30代の若き医師(キアヌ・リーブス)からアプローチされる人気劇作家を好演。

『また、あなたとブッククラブで』(2018)
BOOK CLUB - Diane Keaton, Candice Bergen, Jane Fonda, Mary Steenburgen, 2018. 『また、あなたとブッククラブで』(2018)

ジェーン・フォンダやキャンディス・バーゲン、メアリー・スティーンバージェンと共演した『また、あなたとブッククラブで』(2018)は、続編『ブッククラブ/ネクストチャプター』(2023)も製作された。

元記事で読む
の記事をもっとみる