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憧れの2拠点生活!葉山と東京で実現した「オープンな家」の魅力とは?【江波戸玲子さん】宅を拝見

  • 2025.10.11

憧れの2拠点生活!葉山と東京で実現した「オープンな家」の魅力とは?【江波戸玲子さん】宅を拝見

近年、新しいライフスタイルとして注目を集めているのが、2つのエリアに生活の場をもつ「2拠点生活」。実際はどんな暮らしぶりなのか、2拠点生活のメリットは? 2006年に憧れの暮らしをかなえた江波戸玲子さんの神奈川・葉山の住まいを訪ねました。

お話を伺ったのは
江波戸玲子さん PONNALET主宰

えばと・れいこ●国際線のキャビンアテンダントを経て結婚。
友人と3人でアパレルブランドを立ち上げた後、ラオスやカンボジアの手織り布からオリジナルの着尺や帯などをデザインする「PONNALET(ポンナレット)」を主宰。
2006年にアトリエ兼住居「PONNALET葉山の家」を建て、東京と葉山で2拠点生活を送っている。

いつか葉山に住みたい。そんな憧れを現実に

海と富士山を望む神奈川・葉山の高台に佇む瀟洒な一軒家。ここは、ラオスやカンボジアの手織り布を使ったオリジナルの反物や帯などを手がける江波戸玲子さんのアトリエ兼住まい。この家と東京の自宅を行き来し、2拠点生活を送っている。

「最初から2拠点生活がしたかったわけではありません。以前の仕事仲間が暮らす葉山をときどき訪れるようになり、あるときお祭りに参加したら、街中の人が集まって飲んだり歌ったり踊ったり、あまりにも楽しくて。『いつかここに住みたい』と思ったのがきっかけでした」

その思いを実現するべく、2004年から土地探しを開始。

「不動産会社で土地の開発に携わっていた父と建築好きな母と3人でドライブしながら、いろいろな場所を見て回りました」

室内と庭が心地よくつながるフルオープンの窓

ダイニングの上部は吹き抜けの開放的な空間。窓の外には緑あふれる庭が広がる。「ここの窓は全部引き込み式。引き戸を戸袋に収めると完全にオープンになるので、本当に気持ちがいいんです」

自然との一体感を味わえる開放感あふれる空間

土地が決まってからは建築家探し。住まいとインテリアの情報センターに足を運んだ。

「そこで見つけたのが『普段着の住宅術』という本。文章が素晴らしく、暮らし方や物事の見方も私の好みにぴったり。その著者が建築家の中村好文さんでした。すぐに電話して事務所に伺って。私の熱意に押されてか、引き受けていただけました。中村さんはただ家を建てるだけでなく、どういう暮らしが好きなのか、自分でも気づかなかったことを引き出してくれて。打ち合わせも楽しかったです」

江波戸さんがリクエストしたのは「オープンな家」。

「誰もがすっと来られて、大きなテントの中にいるように感じられる家。だから靴のまま入れるようにしました。玄関で靴を脱いで『お邪魔します』だと、ちょっとクローズな感じがするから。オープンにしているほうが、私は安心感があるんです」

大好きな建築家・中村好文さんに設計も家具デザインもオーダー

ダイニングには大きなテーブルと1脚ずつデザインの違うチェアが。「家具もすべて中村好文さんのデザイン。椅子はどれもシンプルで、座り心地の違いも楽しめます」

【後編に続く】

撮影/柴田和宣(主婦の友社) 取材・文/本木頼子

※この記事は「ゆうゆう」2024年12月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

※2024年11月3日に配信した記事を再編集しています。

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