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ザ ロウの全35ルックは1920年代のオートクチュールが着想源。垂涎の新作バッグも登場【2026年春夏 パリコレクション】

  • 2025.10.11

1.レイヤードを駆使したスタイリング

同じコートを2枚重ねたり、タイツを首からかけたりと、上質でシンプル・シックなアイテムを展開しながら、驚きのスタイリングを披露してきたザ ロウ。今季もスタイリスト、ブライアン・モロイの手腕が光り、カーディガンを首から後ろに垂らしたり、同じアイテムを重ねたり、といったアイデアが炸裂していた。

また、今季はサテンやベルベットのサッシュ(帯)が登場。胸もとに巻いたり、ウエストを絞めたり、エプロンのように用いている。

2.クチュールライクなアイテム

今季は1920年代のオートクチュールに着想を得ており、何も加工が施されていないシルクの生糸を用いた刺繍、当時よく用いられた毛足の長いファーをイメージしたオーストリッチフェザーなどでザ ロウ流に再解釈している。

裾が波打つシルクのフリンジも目を引いた。

3.クラシックなシルエット

シルエットにも1920年代のムードを反映。これまでにはない、新鮮なスタイルが並んだ。

4.垂涎の新作バッグ

バッグも1920年代を意識してか、クラシックなフォルムでアリゲーターやオーストリッチといった高級素材を用いたものがラインナップ。

ボウリングバッグ「India」の横長タイプも登場している。

ルックブックをモノクロにしたのも、1920年代がテーマだったからなのか。ニュートラルな色調がメインだったため、さほど影響はないと考えたのかもしれない。「撮影禁止」の手法は、それでも情報の海の中で忘れ去られることのない、絶大な人気を誇るザ ロウだからこそできること。服よりも来場セレブリティに気を取られ、SNSにアップするための撮影に躍起になっている私たちは、いつも反省を促されてしまう。今回ザ ロウがフォーカスしたような古き良き時代を思い出し、ゆったりとした気持ちでコレクションの発表に臨まなければならない。

Photos: Courtesy of THE ROW

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