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【明日海りおの『エリザベート』】同期の望海さんがダブルキャストだからこそ「あやちゃんのシシィから気付きをもらえる」【後編】

  • 2025.10.10

明日海りおさんは、今年は『昭和元禄落語心中』で和物ミュージカルへの出演を皮切りに、『コレット』で新しい境地を開拓、そして、待ちに待った『エリザベート』で、タイトルロールとなる新生「シシィ」(編集部注:エリザベートの愛称)を演じられます。そしてダブルキャストとして出演されるのが、明日海さんの同期であり盟友でもある望海風斗さん!

VOCEではこのダブルキャストのお二人にお話を伺い、それぞれの『エリザベート』という作品、そしてシシィへの想いをインタビュー。明日海さんの前編では、エリザベートにゆかりのある明日海さんがどんな想いを抱えながらお稽古に臨んでいるかなどについて、お話しいただきましたが、後編では89期の同期でダブルキャストである望海さんについてのお話や最新の美容事情もたっぷりと伺いました。

あやちゃんとはフランクに話しながら「今、少女に見えたよ」って(笑)

宝塚 花組 明日海りお

——今回は同期の望海風斗さんとダブルキャストでシシィを演じられますが、何かお話はされましたか?

はい! 本当に素晴らしい女優さんだという尊敬がまず一番に来ますし、彼女の歌声を聴くと、また新しい方向に挑戦しようとしているのだろうと感じられて、同期ながら、ものすごい人が隣にいるんだなと思いながら過ごしています。

——同時に、同期だからという安心感もありますよね。

そうですね。同期だからこそ、素直にポロッと言えることがいっぱいあって、楽しいです(笑) 冒頭の部分で持ち上げられているとき、「今、すごく少女に見えたよ!」なんて言い合ったりして。鏡がないところでお稽古していたときは、二人でお互いをチェックし合って、助け合いながら行っています。

——ファンの方々にとっては、想像しているだけで、とても微笑ましいお稽古場です♡

二人で話しているのは、ダブルキャストだからこそ、周りの人に迷惑をかけないように力加減を同じくらいにしたいね、とか。逐一、「こんな感じでやっているよ」と協力しながらお稽古を進めています。これが初めてご一緒する方や先輩、後輩だとそこまで話せないこともありますが、やはり同期なのでいろいろとフランクに話せている気がします。でも、もちろん彼女のほうが全然しっかりしているんですけど(笑)

——この質問はお二人にお伺いしているのですが、ぜひ明日海さんだけが知っている望海さん!というのを教えてください。

きっと皆知っていると思うんですけど、眠くなってきたんだな、という瞬間が大体夕方くらいに訪れます(笑) あやちゃん(編集部注:望海風斗さんの愛称)は眠くなるといろいろと停止して、ちょっと石っぽくなるんです。あ、眠気が来たなって分かります。その感じ、懐かしいなぁ。

——お稽古は厳しいと思いますが、同期の方がいることで少し“ほんわか”できる瞬間があるかもですね。

もしかしたら稽古が進むといろいろと精神的にきてしまうこともあるかと思いますが、あやちゃんの演じるシシィを見ていて「あ、そうなるんだ」という気付きもたくさんありますし、単純に楽しい!とかビックリする!というのもありつつ、逆に「私はここをこうしたい」というものが生まれるきっかけももらっています。同じ役なのに二人とも違っていて。

——面白いですね。

お互いに刺激し合って、周りの人に迷惑をかけない程度に違うものに出来上がったら面白いですよね。二人とも自然体なので、話していると「私とあやちゃんはすごく相性がいいんだ!」ということを思い出しました(笑)

漢方ドリンクで内側からキレイを

宝塚 花組 明日海りお

——これから長丁場の本番となりますが、体調を整えるなど、何か気を付けていることはありますか?

『コレット』の公演期間から『エリザベート』のお稽古まであっという間に始まってしまったので、少し元気が欲しくて、漢方的な栄養ドリンクを飲んでいます。内側からのお手入れはやはり大切ですよね。摂取し始めて10日くらいですが、目覚ましが鳴る30分前くらいに目覚めるようになりました。『コレット』の公演中もわりと体調が良かった気がします!

——きっと明日海さんに合っているんですね。メンタルや肌を整えるのには何か気を付けていらっしゃいますか?

私は舞台をやっているときのほうが肌の調子がいいんです!

——以前にもそんなお話をされていましたね。

そうなんです。でも最近謎が解けて。公演中にお化粧しているときの楽屋はライトがふんだんに付いているんです。それで多分、キレイに見えていたんじゃないかと。舞台袖にある早変わり室とかも、顔が見えるようにパーンとライトが当たっていて……(笑)

——いえいえ。明日海さんの肌はいつ見てもトゥルントゥルンだと思います!

だから、あまり“過信”しないことにしました(笑) ちゃんと寝て、保湿をする。ちょっと前にピーリングをしてみたのですが、私には合ってなかったようで……。いろいろやり過ぎるとまた肌環境が変わってしまうので、シンプルなお手入れを続けて、トラブルが出たときだけ考えればいいのかなと。最近はそう思っています。

——ちなみに、お休みの日は何をされていますか?

お休みの日は必ずピラティスに出かけて、整えたいんです。一週間でも空いてしまうと、身体が戻ってしまうというか、また後退しちゃうんです。続けている意味がなくなってしまうので、コンスタントに週1か、5日に1回くらいコツコツ行っています。ピラティスに行って、このお休みはネイルをしようとか、次のお休みは掃除をしようとか、そんな感じです。

——きちんとプランを立てられているんですね。

ちょっと空いた時間には、何もしないでTikTokだけを見る時間とか、お友達と約束してランチだけサクッとするとか、意外と用事が早く済んだら「晩御飯食べない?」と連絡してみたり、カラオケに行ってみちゃったりとか……。お稽古や本番を楽しくヘルシーに過ごすために、お休みを使えればいいなと思います。

こんな贅沢で、胸にズドンと来るミュージカルはない!

宝塚 花組 明日海りお

——最後に、VOCE読者に明日海さんからメッセージをいただけますか?

私自身にとっては本当に大きな大きな挑戦になるのですが、心を込めて演じたいという思いは変わらないので、自分らしく舞台に立てたらと思います。『エリザベート』は何十回も通っています、すべて初演から観ていますというファンの方もいらっしゃれば、ずっと観たいと思っていた方もいらっしゃるでしょうし。こんな贅沢で、胸にズドンと来るミュージカルは本当になかなかないと思います。『エリザベート』にしかない世界観をお楽しみください!

瞳をキラキラさせながら、同期の望海さんへの想いをお話しくださった明日海さん。シシィ役という重大な責務を感じながらも、楽しみながらお稽古をされているのが印象的でした。最後に神々しい明日海さんの未公開ショットもぜひたっぷりとご堪能あれ!

明日海りおさんの未公開カット!

宝塚 花組 明日海りお
宝塚 花組 明日海りお
宝塚 花組 明日海りお
宝塚 花組 明日海りお
宝塚 花組 明日海りお

明日海りお(Rio Asumi)
1985年6月26日生まれ、静岡県出身。2003年、宝塚歌劇団に89期生として入団。2014年に花組トップスターに。『エリザベート-愛と死の輪舞-』『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編』『新源氏物語』『ME AND MY GIRL』『ポーの一族』など、数々の話題作で主演を務める。5年半のトップ在任期間を経て、2019年11月に惜しまれながら退団。ミュージカル『王様と私』『9to5』(2024年)、『昭和元禄落語心中』『コレット』(2025年)などの舞台、NHK連続テレビ小説『おちょやん』(2021年)、『グレイトギフト』(2024年)などドラマでも活躍。2026年2~3月、『エリザベート TAKARAZUKA30th スペシャル・ガラ・コンサート』(東京国際フォーラム・梅田芸術劇場)に出演予定。

\Information/
ミュージカル『エリザベート』

望海風斗/明日海りお (ダブルキャスト)
古川雄大/井上芳雄/山崎育三郎 (トリプルキャスト)
田代万里生/佐藤隆紀 (ダブルキャスト)
伊藤あさひ/中桐聖弥 (ダブルキャスト)
未来優希
涼風真世/香寿たつき (ダブルキャスト)
尾上松也/黒羽麻璃央 (ダブルキャスト) 他

東京公演:2025年10月10日(金)〜11月29日(土) 東急シアターオーブ
北海道公演:2025年12月9日(火)~18日(木) 札幌文化芸術劇場 hitaru
大阪公演:2025年12月29日(月)~2026年1月10日(土) 梅田芸術劇場メインホール
福岡公演:2026年1月19日(月)~31日(土) 博多座

ワンピース¥61600(ランバン オン ブルー・0120-33-8868) イヤリング¥19800(1DKジュエリーワークス/ドレスアンレーヴ・03-5468-2118) 靴/スタイリスト私物

撮影/楠本隆貴 ヘアメイク/山下景子 スタイリング/大沼こずえ(eleven.) 取材・文/前田美保

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