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オカルトブーム世代おなじみの怖さで気持ちよく怖がれる『死霊館 最後の儀式』ほか【10月映画】3選

  • 2025.10.10

映画ライター・ムービージャーナリストのよしひろまさみちさんが、今月もマストな映画ニュースをモリモリお届けしますよ〜。

これで終わりの死霊館 『死霊館 最後の儀式』10月17日より全国ロードショー

2013年から始まった『死霊館』ユニバース。霊能力者のロレインと夫のエドが、怪現象に苦しむ人を救う『死霊館』シリーズや、作品に出てきた呪いの人形や修道女風の悪魔のスピンオフなど、8作が公開され、いずれも大ヒットしました。そんな作品群の本筋、ロレイン&エドのエクソシスト映画の完結編『死霊館 最後の儀式』が公開されます。このシリーズのいいところは、ド派手な新しい仕掛けがないこと。それこそ“あなたの知らない世界”や心霊写真などのオカルトブームで育った世代には「この手できましたか!」となるおなじみの怖さばかり。だからこそ、思わず童心に返ってワー!! キャー!!! と、気持ちよく怖がれますの。

story_1986年、ペンシルベニア。エド(P・ウィルソン)とロレイン(V・ファーミガ)は新たな怪現象に立ち向かっていた。が、結婚を控えた彼らの娘が邪悪な存在のターゲットに……。

監督:マイケル・チャベス/出演:パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ、ミア・トムリンソン、ベン・ハーディ ほか/配給:ワーナー・ブラザース映画/公開:10月17日より、TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国ロードショー

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おっさんしか出てこないのにほっこり 『さよならはスローボールで』10月17日より全国順次ロードショー

幼なじみみや学生時代の友人と一緒に続けている趣味ってありますか? そういうのがある人だとジェンダー問わずにぶっ刺さるほっこりコメディが『さよならはスローボールで』です。長年、毎週末草野球を楽しんできたおっさんたちの心の拠り所だった球場が、取り壊し決定。ラストゲームに向けて奮闘するお話。歳を重ねると、体力は衰えるわ、足元おぼつかなくなるわ、速いボールは見えなくなるわ……そんなズタボロのメンバーの奮闘は最初は笑い、終盤に胸が熱くなる展開が!
 
story_学校建設のために取り壊されることになった野球場。そこを長年使っていた中年草野球チームの面々は、球場への別れを告げるため、最終試合の準備を始める。

監督:カーソン・ランド/出演:キース・ウィリアム・リチャーズ、クリフ・ブレイク、ウェイン・ダイアモンド ほか/配給:トランスフォーマー/公開:10月17日より、新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー
© 2024 Eephus Film LLC. All Rights Reserved.

過去と現在が交錯するアジア周遊 『グランドツアー』10月10日より全国順次ロードショー

グランドツアー、って言葉、ご存じですか? 19世紀末〜20世紀初頭、欧米人の間で流行ったアジア周遊の長旅のことを指すんですが、この旅人たちってインバウンド需要が強まった今の日本にいらっしゃる観光客に似てない? と思ってしまったのが、映画『グランドツアー』。舞台設定は1918年、現実逃避でビルマからグランドツアーに出てしまった男と、それを追う婚約者を描いているんだけど、そこかしこに現代の映像が挿入されたファンタジックな構成。ミャンマー、シンガポール、タイ、ベトナム、フィリピン、日本、中国と、7カ国の今昔物語で、「あ、外国の人から見ると、こう見えてたのね!」ってのが分かります(特に日本)。

story_1918年、ビルマ。大英帝国の公務員エドワード(G・ワディントン)は、ロンドンから長旅を経てやってくる婚約者を待っていた。が、優柔不断な彼は彼女が到着する直前にシンガポール行きの船に飛び乗って逃亡してしまう。

監督:ミゲル・ゴメス/出演:ゴンサロ・ワディントン、クリスタ・アルファイアチ、クラウディオ・ダ・シルバ ほか/配給:ミモザフィルムズ/公開:10月10日より、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー
© 2024 ‒ Uma Pedra No Sapato ‒ Vivo film ‒ Shellac Sud ‒ Cinéma Defacto

text:MASAMICHI YOSHIHIRO
otona MUSE 2025年11月号より

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