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あの世界陸上の競技トラックに立つ⁉ 国立競技場のスタジアムツアーで普段できないスペシャルな体験を!

  • 2025.10.10

先日、34年ぶりに東京で開催された「東京2025世界陸上」、楽しみすぎてロス気分を味わったという方はいらっしゃいませんか?まさに我が家も、国立競技場まで足を運んで「男子20km競歩決勝」に声援を送り、最終日の「男子4×100mリレー決勝」では家族全員でテレビの前で大興奮! すっかり燃え尽き症候群になってしまいました。こんにちは。小4&小1の兄弟を育てている母、みみずくと申します。せっかく家族で楽しんだ世界陸上です。子どもたちの記憶が鮮明なうちに、もっと知識を深めておきたい――そこで参加したのが、国立競技場のスタジアムツアー!

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普段、一般では入ることができないエリアを見学できるうえ、選手入退場口から競技トラックに出ることができるスペシャルなツアーです。つまり、世界陸上でたくさんの選手たちが汗を流した場所に、子どもたちや私も行くことができるということです。あの感動のフィールドに、実際に立つことができる! これはもう、行かない手はありません。小4&小1兄弟も大満足した国立競技場スタジアムツアーの様子をご紹介します。

一望できる無観客のスタジアム

スタジアムツアーは千駄ヶ谷門側Aゲートに集合します。

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受付をすませたら開始時間まで、旧国立競技場の解体と現在のスタジアムが完成するまでの映像を観て待ちます。スタート時間ギリギリに到着してしまうと、こちらの映像が観られなくなってしまうので、時間に余裕をもって来場するのがオススメ!「実は国立競技場の軒庇(のきびさし)には47都道府県の木材が使われていて、都道府県と国立競技場の方位に合わせてスタジアム全周に配置されている」なんて豆知識も知ることができます。ツアーの最初は4階の展望デッキへ。スタジアム全体を一望できます。

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圧巻の景色です!展望デッキは、イベント時に来場すれば誰でも入ることができる場所ですが、無観客状態でこの景色を楽しむのは貴重な体験! 観客席が一色ではなく、アースカラーのモザイク模様になっていることも無観客だとよくわかります。茶は大地、緑は葉、白は光で、森の木漏れ日をイメージしているそうで、そうやって見ると、大地である茶のシートが1層に集中しているのも納得です。また、普段は広告などが表示されているLEDディスプレイには何も映っていません。そんな光景をじっくり見ることができるのも、無観客のスタジアムツアーならでは!

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さぁ、この程度で感動している場合ではありません。ツアーのメインはここからです。続いて向かうのは、普段は立ち入りNGの貴賓室です。

普段は立ち入り禁止のVIPエリアへ

エレベーターから3階に降りた途端、香ってきたのはヒノキの匂い。通路を抜けた先にあったのは、洗練されたインテリアの貴賓室!

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先日の「東京2025世界陸上」でも天皇ご一家が観戦されていらっしゃいましたが、まさに天皇陛下や内閣総理大臣など要人の方々が利用する場所です。そんな貴賓室のテラス席から、同じように競技場の眺めを楽しむことができるというのだから、なんという贅沢な体験!

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また、室内のインテリアも注目ポイントです。

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奥行きを感じさせる船底天井に、樹齢300年の奈良県吉野杉を使った4本の柱! さらに、写真奥で淡く輝いている壁は、福井県越前和紙が使用されていて、この大きさで1枚の和紙だというから驚きです。海外の要人の方もゆったりと座れるようデザインされたソファを体験した後は、2階のVIPエリアへ。

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まるでここが競技場だということを忘れてしまいそうなラウンジです。レセプションや食事会を楽しむ場所として使われています。

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こちらはVIPエリアの観客席。一見、一般席と変化がないように思えますが、座ってみるとその差は歴然! VIP席にはクッションが入っているんです。「東京2025世界陸上」で3層席から観戦したとき、「長時間座っていたらおしりが痛くなりそうだな」と思った私からすれば、納得の違い!ぜひ、最初に4階の展望デッキを訪れたとき、一般席の座り心地を確認しておいてください。VIP席との違いがよりわかります。最後はお待ちかね、地下2階の選手エリアへ向かいます。

選手と同じ場所に立つスペシャル体験

最後に向かったのは地下2階の選手エリア。選手入退場口から外に出るとそこは競技トラック!

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まさに世界陸上で、選手たちが熱い戦いを繰り広げたフィールド。そんな場所に立つことができて、我が家の子どもたちも大興奮!トラックは立ち入ることができるエリアが限られていますが、それでも他の見学者たちにぶつからないよう注意しながら、軽く走らせてもらいました。見よう見まねのクラウチングスタートポーズ、気分はもうすっかり陸上選手です。

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また間近で見ると、フィールド中央の芝生の美しさがよくわかります。これもまたスタジアムツアーならでは!こちらの芝生は、グランドキーパーが毎日手入れをしているそうです。実はスタジアムの外周屋根の一部分はガラスになっていて、太陽光によって芝生の育成を促進しているんだとか。よく見ると、確かにガラスの部分がある! ガイドの方に教えてもらうまで気づきませんでした。

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そのほか選手のロッカールームに入らせてもらったり、東京2020オリンピック・パラリンピックなどで使用された貴重な品々を見ることができます。

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なんと、オリンピックの表彰台にも上がることができました! またとない経験に大満足しながら、スタジアムツアーは終了しました。

世界陸上の余韻に浸り、新たな発見を!

「東京2025世界陸上」の感動を思い返しながら、「こんな工夫があったのか!」「こんなふうになっていたのか!」と親子で新たな発見が盛りだくさん! そんな国立競技場スタジアムツアーは、不定期で開催しています。10月は、11日(土)、12日(日)、13日(月)、21日(火)、22日(水)、26日(日)、28日(火)、29日(水)に開催予定です。詳しい参加方法や日程については、公式ホームページをご確認ください。世界陸上を楽しんだという方、世界陸上ロスだという方、もちろん、それ以外の方でも! 今後、スポーツ観戦をしたときに、スタジアムを見る目が変わる貴重な経験を、ぜひ親子で楽しんでください。(※ツアー内容は2025年10月現在のものになります)

国立競技場スタジアムツアー公式ページ

【Profile】みみずく

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小4長男、小1次男、夫の4人家族。昆虫、爬虫類、古生物、深海生物などの生物のほか、読書、工作、ロボコンなど幅広く興味関心がある兄弟に振り回されながらも、発見に満ち溢れた日々を送る。学校での勉強以上に、世界中に「楽しいことがたくさんある」と感じられる目を養うことが目標。ワークショップや観察イベント、ミュージアムなどの体験情報や、日常の中でも手軽に楽しめる体験の仕方について発信している。

Blog:たのしいをつくる~小4&小1わくわく兄弟

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