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「もはや自転車に乗れなくなる!」来春の 《反則金》 制度スタートで、ユーザーが最も恐れる “イヤホン使用” と “車道通行”

  • 2025.10.7

施行まで半年、ユーザーたちから懸念相次ぐ

自転車の交通違反に「青切符制度」 ※画像はイメージです
自転車の交通違反に「青切符制度」 ※画像はイメージです

2026年4月から導入される、自転車の交通違反に反則金が課されることになった「青切符」制度。施行半年前となる2025年10月、この新制度に対しSNS上では、自転車利用者らからの不満や戸惑いの声が上がっています。特に「イヤホン使用」と「歩道走行」に関する罰則が、現実の交通事情と乖離(かいり)しているとの指摘が相次いでいます。

改正道路交通法の施行に伴う新制度は、16歳以上の自転車利用者が信号無視や一時不停止といった比較的軽微な交通違反をした場合に適用されます。違反者は刑事罰ではなく「反則金」を納付することで手続きが完了するため、従来の刑事手続(赤切符)と比べて「手続的な負担を軽減するとともに、違反者に前科が付くことをなくしつつ、実効性のある責任追及が可能となる」(警察庁)といいます。

反則金は、例えば信号無視には6000円、携帯電話を使用しながらの「ながらスマホ」には1万2000円の反則金が科される見込み。、自転車側の法令違反が認められるケースの増加を背景に、警察庁は「ルールの順守を徹底させ、自転車関連事故の抑止を図る」ことを目的としています。

しかし、自転車利用者らからはこんな不満も。

イヤホン使用に対する青切符について問題視されている一つが、規制の曖昧さです。耳穴をふさがない骨伝導型やオープン型、片耳使用は「安全な運転に必要な音または声が聞こえる限りにおいて違反にならない」とされている一方、“聞こえているか否か”という判断は現場の警察官に委ねられるとみられ、「恣意(しい)的に検挙されるのでは」という不安が広がっています。

利用者の中には、スマートフォンのナビ音声をイヤホンで聞くことで、画面を注視せず安全に運転できていたとする声もあり、「これができなくなると逆に危険だ」という意見も出ています。また、聴覚補助のためにイヤホンを使用する人への配慮不足ではとの向きもあり、運用の仕方に懸念が示されています。

さらに多くの反発を呼んでいるのが、歩道走行(通行区分違反)に対する6000円の反則金です。多くの自転車利用者が指摘するのは、「車道を走りたくても走れない」という現実です。

路上駐車の車両が自転車レーンや道路の左側をふさいでいるケースが後を絶たず、危険を避けるためにやむを得ず歩道を走行するしかない場面がある、と主張するユーザーは少なくありません。そのため「まず路駐を取り締まるべきだ」「インフラ整備が先だ」といった意見が数多く見られ、「これではもはや自転車に乗れなくなる」と悲観する声さえありました。

車道を走れば自動車からクラクションを鳴らされたり幅寄せされたりと危険があり、歩道を走れば罰金の対象となる――。こうした板挟みの状況に、「自転車はどこを走ればいいのか」という悲痛な声が上がっています。

今回の規制強化に対して多くのユーザーは、単にルールを守りたくないわけではありません。むしろ、現状の道路環境ではルールを守ること自体が困難、あるいは危険を伴うと感じているのが特徴です。

青切符の導入より先に、自転車が安全に通行できる専用レーンの整備や路上駐車の厳格な取り締まりといった環境整備を優先すべきだ、というのが多くの利用者の共通した意見。安全な交通社会の実現には、全ての交通参加者が納得できる現実的な対策が求められていると言えます。

(LASISA編集部)

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