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「このお花をどうぞ!」もうすぐお別れ エゾシマリス特集!写真7枚【北海道のかわいい動物たち】

  • 2025.10.6

今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2025年9月29日〜10月3日ピックアップ分)

急がなくっちゃ!冬支度のまっただ中!

Sitakke
Sitakke
撮影:yura.m54 さん

9月21日、去年より1日遅く、大雪山・黒岳で〝初冠雪〟が、確認されました。

今年の夏はこれまでにない暑さだったので、突然の〝冬の使者〟の到来に、お山で暮らすエゾシマリスやエゾナキウサギたちは、冬支度に大わらわなのではないでしょうか?
そんなこともあってか、エゾシマリスのご投稿を、たくさんいただいております。

もうすぐ冬眠してしまうエゾシマリスとは、来春のゴールデンウィークまでの〝お別れ〟です。
なので今週は、急きょ、エゾシマリス特集とさせていただきます。

1日目は、日本一早い紅葉に染まる大雪山で、色づいたウラシマツツジ(?)の中にアタマをもぐり込ませて、ごちそうをさがすエゾシマリス。
6か月以上にも及ぶ冬眠の間に、時々目を覚まして食べるごちそうを、巣の中に貯め込みます。

珍しく 片方だけがパンパンに!

Sitakke
撮影:erinko0130 さん

両方のほっぺたがパンパンのエゾシマリスもかわいらしいですが、「きょうの1枚」でご紹介させていただくのは、珍しく片方。
しっかりと開かれた足も、ギュッと握りしめられた手も、かわいらしいですねー。

半年以上にもなる冬眠のために必要な〝貯食〟は、1キログラム以上にもなるのだそう。
エゾシマリスが冬眠をする巣穴は、地面に掘られた、長さ1メートルほどの穴です。

巣穴の中には、枯れ葉などが敷きつめられた、ふっかふかのベッドがある寝室のほか、ごちそうを貯め込んだ部屋に、トイレもあるようです。
冬眠中も、10日に1度くらい目を覚まして、ごちそうを食べて、排泄をして、また眠りにつくのだそう。
冬眠するときには、外敵が巣穴に入り込まないよう、入り口を、土などでふさぎます。

ハンドパワー? 赤い球 が〝浮いてます〟

Sitakke
撮影:tomo_photo.31 さん

赤い球を、空中に浮かせて、自由自在にあやつる手品師のようなお写真ですねー。
あわてて食べようとして、ツルンと手がすべってしまったのでしょうか?

エゾシマリスと、小さな赤い木の実の組み合わせは、とってもかわいらしいですねー。
前にも書きましたが、オンコの〝種〟には強い毒があって、最も毒性の強い種子の場合、4~5粒のオンコの種をかみ砕いて食べると、人間でも命が危ない場合もあると言われます。

散歩中の犬が、種を食べてしまって中毒症状を起こすこともあるようです。
しかしながらオンコの実を食べているエゾシマリスを見ていると、私には「種も食べている」ように見えるのですが、どうなんでしょうね?

ちびっ子シマリスの〝ごあいさつ〟は?

Sitakke
Sitakke
撮影:tak_tatata さん

ことし生まれたエゾシマリスのきょうだいなのでしょうか?
朝、森に出かけると、「おはよう」のあいさつなのか、子リス同士がチュッとしているのを見かけます、このお写真もとってもかわいらしい瞬間をとらえていらっしゃって、ステキですねー。

子リスたちにとって、初めて迎える秋は、森じゅうに、たくさんのごちそうがあふれる、ワクワクする季節に違いありません。
しかしながら、そのすぐ向こうには、長く厳しい冬が迫っています。

〝冬への備え〟ばかりは、きょうだいが力を合わせて、というワケにはいきません。
半年以上の冬眠を無事に乗り切って、春にまた、かわいらしい姿を見せてくれることを祈るばかりです。

2枚目のお写真の右の子は、巨人の原監督のよう。

「このお花をどうぞ!」シマリスからのプレゼント

Sitakke
撮影:yasupics さん

お花を手に、まっすぐにこちらを見つめていて、まるで「このお花をどうぞ!」と言っているかのようなお写真ですねー。

エゾシマリスのオスは、好きな女の子が冬眠に入るのを見届けてから、その近くに、自分も冬眠用の巣穴を掘って、春が近づくと、女の子が目覚めるよりも早く島民を追えて、彼女が目覚めるのを、いまかいまかと待つのだそう。

冬眠から目覚めると、エゾシマリスたちは〝恋の季節〟です。
平地で暮らすエゾシマリスだと、4月に冬眠から目覚めて、5月に出産、早ければ6月末には、巣穴からおチビちゃんが出て来て、かわいらしいい姿を見せてくれることでしょう。

ゆっくり「おやすみなさい!」春にはまたかわいらしい姿を見せてください!
1週間のエゾシマリス特集にお付き合いいただいた皆さま、ありがとうございました!

◆文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa
1987年からカメラマンとして北海道の自然や野生生物の撮影を始める。アメリカのイエローストーン国立公園やカトマイ国立公園、デナリ国立公園での取材も経験。2020年から「北海道3大かわいい動物」プロジェクトを主催し、InstagramやSitakkeの記事で発信しています。

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