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「あ、片親パンね」心ない一言に料理研究家・リュウジ氏怒りあらわ…!SNSで3万5000いいねの“共感”と言葉をめぐる“危うさ”

  • 2025.10.6

料理研究家リュウジ氏の「片親パン」に関する投稿が問いかけたもの

料理研究家のリュウジ氏
料理研究家のリュウジ氏

2025年10月5日、料理研究家のリュウジ氏がX(旧Twitter)に投稿したあるエピソードが、大きな波紋を広げました。それは、自身が子供の頃に好んで食べたパンをめぐる会話から、「片親パン」という言葉を投げかけられた経験談でした。この投稿は瞬く間に拡散されて370万回以上表示され、3万5000件を超える「いいね」とともに、社会的な議論を巻き起こしています。

「片親パン」と言われ怒りをあらわに

リュウジ氏は、ある席で子供時代に親しんだ「砂糖がかかった大きなパンと、チョコ入りの棒パン」の思い出を語ったところ、相手から「あ、片親パンね」と心ない言葉を返されたと明かしました。自身もひとり親家庭で育ったリュウジ氏は、この一言を「母親の苦労をないがしろにするものだ」と断じ、怒りを表明。この投稿には「あまりに失礼だ」「パンにも作った人にも失礼」といった共感の声が殺到しました。

ネットスラング「片親パン」とは

では、そもそも「片親パン」とは何なのでしょうか。これは、ひとり親家庭の子供が日常的に食べているという偏見に基づいたインターネットスラングです。具体的には、安価で量が多く、調理の手間がかからない菓子パンを指します。忙しい親が手軽に子供に与えられる、というイメージから生まれた言葉ですが、その背景には家庭環境や経済状況を揶揄(やゆ)する差別的なニュアンスが色濃く含まれており、問題視されています。

スラングの語源と拡散の背景

このスラングの語源は2021年頃、ひとり親家庭の当事者による自虐的な投稿が発端とされています。その後、TikTokやまとめサイトを通じて拡散。2023年には一部のインフルエンサーの使用をきっかけに炎上し、「親ガチャ」に続く格差社会を象徴する言葉として大手メディアも報じるようになりました。Z世代を中心に貧困のメタファーとして広まった側面はありますが、実際にはこれらのパンは家庭環境を問わず多くの人に食されています。それにもかかわらず、特定の家庭を嘲笑する目的で使われるようになり、その差別的な性質が強い批判を浴びているのです。

投稿への多岐にわたる反響

リュウジ氏の投稿には、多岐にわたる意見が寄せられました。「こんな言葉は初めて聞いた」「人にもパンにも失礼だ」という批判が相次ぐ一方、当事者からは「このパンに救われた親子は多いはず」と、忙しい家庭の支えとなってきた実情を訴える声も上がりました。さらに、「両親が揃っていても機能不全の家庭はある」「多忙な医師が『ワンオペ育児でごめん』と家族に買っている」といった声は、問題が「ひとり親」という枠組みだけでは語れない、現代社会の複雑な実情を浮き彫りにしました。

リュウジ氏の個人的な経験から始まったこの騒動は、単なるネットスラングの問題にとどまらず、言葉の暴力性や家庭の多様性、そして見えにくい他者の苦労にどう向き合うべきか、社会全体に重い問いを投げかけました。何気ない一言が誰かを深く傷つける可能性があること、そして表面的な属性で他者を判断する危うさを、改めて私たちに突きつけているのではないでしょうか。

(LASISA編集部)

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