1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【教育】AIがもたらす、高校生の《新たな格差》…?普及が“不安”6割も「仕事を取られる」生徒アンケートで見えた懸念材料とは

【教育】AIがもたらす、高校生の《新たな格差》…?普及が“不安”6割も「仕事を取られる」生徒アンケートで見えた懸念材料とは

  • 2025.10.5

格差生む? 大事な分かれ道とは

AI時代の高校生たち、新たな懸念とは
AI時代の高校生たち、新たな懸念とは

スタディプラス社の「Studyplusトレンド研究所」が、全国の高校生を対象に実施した「学びに関するアンケート調査」を実施、その結果を発表しました。調査によると、AIの普及に対して約6割の高校生が「不安」を感じていることが明らかになりました。

調査では、AIが広がることについて「とても不安」が9.7%、「やや不安」が50.3%と、合わせて約6割の高校生が不安を抱いているという結果になりました。不安の理由として最も目立ったのは「仕事が奪われるのではないか」という懸念です。

自由回答では「職業選択の幅が狭まりそう」(高校1年生・女性・北海道)、「AIに仕事を取られて苦しむ人が増えるし、自分の才能を生かした仕事も取られてしまうかもしれない」(高校2年生・女性・愛媛県)など、将来の職業やキャリアに対する不安の声が多数寄せられました。

一方で、AIの普及に伴い新たに学びたいと思った内容については「AIを使いこなす技術」が38.9%で最多となりました。次いで「語学力」(28.9%)、「コミュニケーション能力」(27.2%)、「問題解決・論理的思考力」(23.8%)が続きます。

「会社に入って役立つ能力だから」(高校2年生・女性・東京都)、「これからのAIを含む社会に適応する必要があると考えるから」(高校1年生・女性・和歌山県)といった回答からは、AIが普及する社会で活躍するためのスキルを身に付けようとする高校生の前向きな姿勢も見られました。

興味深いのは、AIの普及によって学びたいことが「全く変わらない」と回答した高校生の中で、AIに対して「とても不安」と感じている割合が16.7%と最も高かった点です。これは、学びに変化を感じていない層ほどAIへの不安が強いことを示しています。

同研究所は「AIの普及に危機感を持つ高校生と、それを新たな学びや挑戦につなげている高校生の間には差があり、この違いが今後のキャリアや進路選択に大きな影響を与える可能性がある」と分析しています。早い段階からAIに慣れて使いこなせるようになれるかどうかが、職業選択など重要な局面において何らかの格差を生み出すかもしれません。

調査は2025年6月、学習管理アプリ「Studyplus」上で実施され、全国の高校生298人から回答を得たもの。調査結果からは、AIと共存する未来に向けて、高校生が主体的にAIを活用できる学習環境やサービスの整備が重要であることも示唆されています。

(LASISA編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる