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バラをきれいに育てる意外なポイント!初心者向け【ボリューム管理】とは?

  • 2025.10.4

バラをきれいに育てる意外なポイント!初心者向け【ボリューム管理】とは?

バラを育てていると、きれいな花なのに印象が薄くて残念とか、逆に大きくなりすぎてバランスがいまひとつなどと感じることはありませんか? 素敵なバラ庭作りのためには、自分の庭にとって正解のボリュームの品種を選ぶことも大事です。

バラのボリュームはどこで判断する?

いままでたくさんのバラ庭を見せてもらってきましたが、素敵な庭はどこもバラのボリュームと庭の広さが合っています。

バラのボリュームは樹高と株張り(株の幅)、枝葉の多さの組み合わせで決まります。
つるバラなら伸長や枝数がポイントになります。
また開花期であれば、花付きがとてもよい品種はボリューム豊かに感じますし、少なめだとすっきりとか涼し気であると感じます。

ボリュームが豊かなほうが良いとか、悪いとかの問題ではなく、自分はどんなボリュームで咲くのを期待しているのか、どちらが自分の庭に合うのかを考えることが大切なのです。

それぞれの品種には、健康に育てば大体どれくらいのサイズになるかの目安があり、それは苗のうちからわかります。

ボリューム管理に大切な品種選び

初心者の場合、花の色や形でバラを選んでしまいがちですが、苗に付いているラベルで品種名を確認し、カタログやインターネットでサイズを確認することはとても重要です。

樹高はバラの背の高さなのでわかりやすいのですが、株張り〇㎝と表記してあるケースはあまりありません。
幅は数値ではなく樹形から推測するのが普通で、直立性は枝がすっと上に伸びるためスリムでボリュームは少なめです。

横張り性は枝が横に向かって伸びるため、幅をとりボリュームが出ます。
さらにそれぞれの中間である、半直立性と半横張性があります。
HT(ハイブリッドティー)やFL(フロリバンダ)であれば、樹高より株張りのほうが大きいという品種はあまりありません。

イングリッシュローズをはじめとするシュラブローズは、半つる性の樹形が多いため、株は大きくなりますが、冬の剪定の時期に枝を希望の長さに切り込んでコンパクトに管理することも可能です。

つるバラの場合、一般的なクライミングローズは伸長2.5~4m程度で、フェンスなどにややぴったりに這わせるとボリュームが出すぎることもなく管理は意外と楽にできます。

ただしランブラーローズでは5m以上、放置しておくと10mにもなるものもあります。
こうなると家庭で適切なボリュームを維持するのは難しいでしょう。

バラ園で見る‘ポールズ ヒマラヤンムスク’や‘メイクイーン’ 、‘フランソワ ジュランビル’などはとても素敵ですが、ボリューム管理ができるかどうか考えて植えるようにしてください。

鉢植えはボリューム管理がラク

地植えに比べて鉢植えバラはボリューム管理や維持がラクにできます。
系統にもよりますが、一般には苗のうちは6号鉢で育て、1年後に8号鉢に植え替える鉢増しをします。

つるバラや大型の品種は最終的に9~10号鉢くらいにするとよいでしょう。
鉢が大きくなるということは土の量が増えることなので、バラもそれにつれて大きくなります。

大きくせずにボリュームを現状維持したい場合は、ずっと8号鉢で育てればよいわけです。
つるバラを8号鉢でコンパクトに育てることも可能で、枝が伸びすぎないので誘引などもラクにできるでしょう。

鉢増しの時期は冬が最適ですが、花が終わった後の6月や、秋花の前の10月初旬でも大丈夫です。
古い鉢からバラを抜き、冬以外は根のまわりについている土をなるべくくずさずに一まわり大きな鉢に植え替えます。

用土はバラ専用の培養土を使うと手軽で、鉢増しが終わったら肥料と水を与え、枝を支柱に結わえます。

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