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“ウコン”の知られざる効果。医師が推奨する活用方法とは

  • 2025.10.1

ウコンが多様な文化で親しまれる理由

Close up fresh organic turmeric root
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インドのアーユルヴェーダ医学や沖縄の伝統医学、東南アジア料理など、世界各地の多様な文化で伝統的に利用されてきたウコン。多くの効能を持つことで知られるが、典型的な使い方としては、料理にスパイスとして加えたり、お茶にして摂取したりすることが挙げられる。

ウコンには、大気汚染や紫外線などによって引き起こされるフリーラジカルを中和し、老化やがんの原因となるダメージから細胞を守る栄養素が豊富に含まれている。また、炎症を抑える効果もあるため、関節炎、関節疾患、大腸炎、アレルギー、感染症などの症状にも有効だという。

以下では、コーナーストーンクリニックのルヒル・バディアニ医師が、この黄金のスパイスを最大限に活用するコツをいくつか教えてくれた。

医師が推奨する、ウコンを最大限に活用する方法

ウコンは内服だけでなく、スキンケアにも使えます。私はフェイスマスクに少量を加えたりしていますが、市販の化粧品にも含まれていることもあります。ウコンは肌を明るくし、フリーラジカルを中和することで、ビタミンCに似た抗酸化物質として機能するのです。

しかし、サプリメントでの摂取に関しては注意が必要です。腎臓結石の可能性や、鎮痛剤、化学療法、血液希釈剤などの薬との相互作用などのリスクがあり、こういった相互作用は危険になりうるからです。ウコンのサプリメントを摂取するのであれば、まず血液検査を含む一般的な健康チェックを受け、医師に相談することを勧めます。

サプリメントの代わりに、私はウコンを生か粉末など自然な形で摂取することを強く推奨します。どちらも有益ですが、生ウコンの方が優れていると言われることもあります。ただ、ウコンの有効成分は体内に吸収されにくいという難点があります。消化の過程でこれらの化合物は分解され、すぐに排出されてしまうためです。吸収をよくするためには、ウコンを黒コショウや、オリーブオイル、ギーなどの油と組み合わせるといいでしょう。私は子どもたちが喉の痛みを訴えると、ウコンと蜂蜜にギー(バターを加熱し、水分と不純物を取り除いた乳脂肪分のこと)を混ぜてよく飲ませています。

カレーに加えたり、野菜にスパイスとして使ったり、ターメリックティーを作ったりと、食事にウコンを取り入れる楽しみ方はたくさんあります。私の患者には、サプリメントに頼るのではなく、ウコンを自然に食事に取り入れること意識してもらっています。このアプローチは、特に炎症に対処している人々にとって、安全で有意義な効果をもたらします。

糖尿病やがんなどの持病がある場合は、ウコンのサプリメントを摂取する前にかかりつけの医師に相談しましょう。現在の研究では、ターメリックの有望な健康効果が強調されていますが、大量摂取は肝障害のリスクを高める可能性があります。ウコンの完全なる効能を調査し、最も安全で効果的な摂取量を決定するためには、さらなる研究が必要だと言えます。

Text: Nadine El Chaer Adaptation: Motoko Fujita

From VOGUEARABIA.COM

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