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秋は最適シーズン!多肉植物のふやし方と仕立て直しのコツ

  • 2025.10.1

秋は最適シーズン!多肉植物のふやし方と仕立て直しのコツ

育てている間に茎が間延びしたり小株がはみ出て、姿が乱れてしまった多肉植物はありませんか。多肉植物は切り戻したり、切った茎葉を用土に挿すことで、簡単に仕立て直しや新しい株ができます。仕立て直したミニ株で箱庭やタペストリーづくりにも挑戦してみましょう。

多肉植物は自由自在にふやせる

多肉植物は茎や葉に水分を蓄え、乾燥に強い植物です。多くは砂漠や海岸などに自生して、暑さや強光線にも強い傾向があります。逆に日陰や多湿な環境には弱くて、茎が間延びしたり、元気がなくなったりしがちです。夏の間に小株がふえて鉢からあふれてしまうことも。

かわいくてお気に入りだった多肉植物の鉢植えが、いつのまにかだらしのない様子になってしまったら、株姿を整える「仕立て直し」をしましょう。多肉植物のすごいところは、どこから切っても再生できることです。地面に落ちた葉っぱ1枚から新しい芽が出て、株に育つこともあります。

だから、間延びした茎は適宜切って形を整え、切り離した茎はさし木用用土や赤玉土小粒のような栄養分のない用土にさせば根を出して、新たな株が簡単にできます。ふえてしまった子株も親株から切り離してOK。子株を集めてオリジナルの寄せ植えを作ってみませんか。

増殖や仕立て直しは春や秋がおすすめ

多肉植物をふやす方法としては、株分け、さし木、葉ざしがあります。

株分け

根元から分かれて育った小株に根をつけてていねいに切り離し、多肉植物用用土などに植えつけます。

茎ざし

元気な親株の茎を切り取り、直射光の当たらない場所に数日間置いて、切り口を乾かします。下葉を少し取り除き、挿し木用用土など、水はけのよい土にさして水やり。明るい日陰で用土を乾かしすぎないように管理すると、数週間で根が出ます。根がよく張ったら、多肉植物用用土などで鉢に植えつけます。

葉ざし

親株の葉をつけ根からそっと切り離し、サンセベリアのような長い葉はいくつかに切って、さし木用用土に差し込みます。明るい日陰で表土が乾いたら軽く水やりしていると、根が伸び出して葉に新たな芽ができます。表土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりした水やりに変えて芽がある程度大きな株になったら、元の葉から切り離します。

種類によって生育期は異なりますが、増殖や仕立て直しはおもに生育が始まる3~5月と、9~11月が適しています。気温が高すぎたり低すぎると発根しにくいため、適期に行いましょう。

初心者でも簡単にふやせる多肉植物5選

もっともポピュラーで育てやすい【セダム】

温帯~亜熱帯地帯に400種以上の仲間があり、形態も多彩です。夏と冬は休眠するタイプの多肉植物ですが、強い霜でも傷まないほど寒さに強い。山野草やグラウンドカバーとして楽しめるものもあります。

「金のなる木」でおなじみ【クラッスラ】

多くの種類が南アフリカやマダガスカルなどに分布。もっともよく知られているのは「金のなる木」と呼ばれるクラッスラ・オバタ(和名:花月)で、太く伸びる茎は刈り込み自在でさし木ができます。秋から冬の紅葉が美しいクラッスラ・カピテラ(火祭り)などは、株分けで。

折り重なる葉が華やか【エケベリア】

色鮮やかな葉が形づくるロゼットが、まるで花のような華やかさ。ごく小さなものから株径40㎝になるものまで中南米に約180種の原種があり、園芸品種も多彩です。ロゼットの葉1枚から子株をふやすことも可能。葉色の異なるタイプをコレクションすると、宝石箱のよう。

自由に仕立てられる灌木タイプ【アエオニウム】

カナリア諸島などに自生する、冬に生育するタイプ。ふっくらした茎を灌木状に伸ばして、先端に色鮮やかなロゼットをつけます。真っ黒な葉が美しい‛黒法師’や、明るいグリーンの‛明鏡’などが人気です。茎を切ると枝分かれして枝数がふえ、切った茎はそのままさし木のさし穂になります。

ユニークで多彩なフォルム【セネシオ】

南西アフリカなどに分布。春と秋に生育して、夏の暑さでは蒸れやすいため風通しよく育てます。丸い玉が連なるグリーンネックレスやぷっくり膨らんだ小葉を吊り下げるセネシオ・ラディカンスなどが人気です。ぷっくりした葉を維持するのに、多肉植物のなかでは水やりをまめにします。

ふやしたミニ株は楽しみ方いろいろ

自分でふやした株は寄せ植えのバリエーションに変化をつけたり、欧米では庭に敷き詰めてタペストリー花壇なども楽しみます。

また、ミニ株はガラス容器で楽しむハイドロカルチャーやテラリウムなどにも最適。多彩なフォルムを草木に見立てて箱庭づくりにも活躍します。

株姿を整えつつ、多肉植物で秋のガーデニングをもっと楽しみましょう。

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