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ふだん使いのお茶を「フィトテラピー」にする方法【植物のおまもり Vol.4】

  • 2016.5.23
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「フィトテラピー」というと、カモミールやペパーミント、ヨモギやスギナといった、いわゆる“ハーブ”を思い浮かべますよね。でも、その“ハーブ”とカテゴライズされた中には野菜やフルーツといった、私たちが“食品”“嗜好品”と認識しているものが、実はたくさん含まれています。

紅茶や緑茶に代表される「チャ」も、そのひとつ。だからそれぞれの成分を知り、特性を生かして飲み分ければ、ふだん使いのお茶も立派なフィトテラピー。キレイと元気をつくる、頼もしい味方になってくれるんです。

■1日に何度も飲むからこそ、選び方と飲み方を意識して

目覚めの一杯に始まって、仕事の合間や食事の後、友だちとのおしゃべりに…。気づけば1日に何度も飲んでいるお茶。とくにちょっと疲れた時に飲む一杯のお茶がもたらす、くつろぎとリフレッシュの効果は抜群ですよね。みなさんはふだん、何を選び、どんなふうに飲み分けていますか?

(c) lenets_tan - Fotolia.com

私が常備しているのは三年番茶にほうじ茶、煎茶、白茶、それから紅茶はストレートと3種類のフレーバーティ。「大好き!」と感じるもの、自分の心身と相性のいいものだけを備え、成分やもたらす効果を意識して飲み分けています。その中から、とくにおすすめの3つをご紹介いたしますね。

▼いつでも、誰でも安心して飲める「三年番茶」

真っ先におすすめしたいのは「三年番茶」。晩秋から冬にかけての、より成熟した葉と茎を刈り取り、半年から1年寝かせ薪火でていねいに焙じてつくられるこのお茶は、カフェインやタンニンがほとんど抜けているので体への作用がとても穏やか、そしてやさしくまろやかな風味が特徴です。

農薬・化学肥料不使用の鹿児島産茶葉100%。「オーサワジャパン」の「川上さんの三年番茶 薪火寒茶」120g \800

他のお茶と違い、濃く出しても苦みや渋みを感じないので、あえて5〜10分煮出して飲むことも。体を温め、胃腸の働きと新陳代謝をよくする作用があるので、自然療法ではちょっとした不調の手当てにもよく使われます。梅干しひと粒とすりおろした生姜少々を加えれば、風邪のひき始めや腹痛のケアに。醤油を1、2滴垂らせば疲労回復に。目が疲れてしょぼしょぼする時は、番茶に塩ひとつまみを入れてコットンに浸し、温めながら洗うとさっぱり。目薬よりも安心です。

時間帯も食事の和洋も問わず、妊娠中の方も小さな子どもも安心して飲めますから、まさにふだん使いにぴったり。旅行にも携帯するほど、頼りにしています。有機、もしくは無農薬のものを選ぶのが鉄則で、我が家の定番は「川上さんの三年番茶 薪火寒茶」。

▼幸福感とキレイをもたらすお茶の宝石「ホワイトティー」

気品あふれる香りと味わいで、気分がやわらかに華やぐホワイトティー(白茶)は、ご褒美の一杯。かつて皇帝だけが飲むことを許されていたという希少な中国茶で、その量は世界のお茶生産量のわずか0.1%未満!

豊富なビタミンとミネラルに加え、緑茶の3倍以上ともいわれる抗酸化物質が含まれていて、その美容・健康効果に医学界と美容界が高い期待を寄せています。ヨーロッパでは、モデルや女優たちの間で人気急上昇中なのだとか。ストレートでももちろんおいしいのですが、「No.57」のフレーバーホワイトティー、「Kiss Tea」がとくにおすすめ。

お洒落なパッケージは、ちょっとしたプレゼントにもぴったり。No.57 Kiss Tea 15袋 ¥3,200

ほんのり甘いピーチと華やかなローズ、すっきりとしたペパーミントをブレンドした「Kiss Tea」は、どんなに慌ただしく、気持ちがささくれだっているときも、一瞬で幸せ気分になれる魔法のようなお茶。可愛らしく便利な個包装のパッケージもあるので、会社勤めしている方はぜひオフィスに常備してみて。日常の贅沢な一杯が、心と体の快さをキープするのに役立ってくれるはずですから。

▼すっきり爽やか、午後の暑さ疲れを洗い流す「煎茶」

3つ目は、蒸し暑くなるこれからの時季、とくにおいしく感じられる煎茶。澄んだグリーンが目に美しく、清々しい味わいは体の中を吹き抜ける涼風のよう。暑さ疲れした午後に飲むと、体も気分もしゃっきりします。緑茶の有効成分としてはカテキンやサポニン、カフェインなどが知られていますが、青葉の香りをもつ「青葉アルコール」、甘み成分のテアニン、豊富なビタミンCも含まれていて、リラックスと疲労回復にテキメン。

静岡、八女、霧島の3つの名産地の有機煎茶を詰め合わせた「サウダージティー」の「煎茶のバラエティを楽しむ」。パッケージも素敵。各50g \3,500

おすすめの飲み方は常温の水出しで、そうすると渋み・苦味成分のカテキンとカフェインより、甘み成分のテアニンが多く抽出されるので、まるで甘露のように甘くまろやか。穏やかに体に染み渡ります。とくに無農薬栽培のものは格別で、産地ごとの個性の違いにも驚かされます。そんな緑茶の本当のおいしさと楽しみを知りたい方は、ぜひ「サウダージティー」の煎茶の詰め合わせを。

■身近で日常的なものほどキレイと元気の底力になる

フィトテラピーの一番の魅力は、日常に根付いた知恵であり、ツールであること。だから誰もがおいしく感じ、効果を感じてきたからこそ身近に根付いているお茶は、まさにフィトテラピーそのものです。ぜひ、キレイと元気の底上げのために、毎日飲むお茶への意識をほんの少し変えてみてください。

問い合わせ:

・オーサワジャパン http://www.ohsawa-japan.co.jp

・No.57/アジアントロッター http://no57.jp

・サウダージティー http://www.saudadetea.com

(神津まり江)

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