ヘンリー王子、チャールズ国王との再会に関する「明白な虚偽」報道に異例の声明

確執が伝えられるチャールズ国王と、19カ月ぶりに再会を果たしたヘンリー王子。この面会があまりに形式的だったことに王子が驚き、家族の面会というより、むしろ「公式訪問」のようだったと冗談を言ったと英紙『The Sun』が報じた。これを王子は「明白な虚偽である」と非難する異例の声明を発表。

「会談の雰囲気に関する公爵の見解を伝える最近の報道は、明白な虚偽です。公爵の発言とされるものは捏造されたものであり、情報筋に父子の和解を妨害しようとする意図があったとしか考えられません」

また、ヘンリー王子の広報担当者は「おそらく同じ情報筋が、ギフト交換についても暴露したのでしょう」と述べ、王子が父に額入りの写真を贈ったという『The Sun』紙の報道を一部認めた。「このような細部について公表したくはありませんが、明確にするために申し上げます。額入りの写真を贈ったことは認めますが、写真に公爵と公爵夫人の姿は写っていません」

イギリス滞在時の警護問題をめぐる裁判に敗訴した王子は、判決後に5月の受けた『BBC』のインタビューで、チャールズ国王との和解を希望し、7月には双方の首席補佐官がミーテイングを行うなど、関係修復に向けて歩み寄りを見せていると報じられていた。9月初旬に自身が支援するチャリティ団体のイベント出席のため、イギリスに帰国したヘンリー王子は、9月10日（現地時間）にロンドンにあるチャールズ国王の公邸クラレンス・ハウスを訪れ、2024年2月以来となる父子の再会が実現した。

1時間弱に渡ってお茶を飲み交わしたそうだが、王子は直後に出席したイベントで、記者から国王の様子について聞かれ、「ええ、元気です。ありがとうございます」と答えた以外、この面会について公式に語っていない。『People』によれば、王室の伝記作家ロバート・ハードマンは以前同誌に対し、「もし何も聞こえてこなければ、再び面会が実現するだろう。もし何か聞こえてきたら、次の面会はずいぶん先になることだろう」と語っており、父子の和解には今回の面会の情報が漏れないことが重要とされているようだ。

Text: Tae Terai