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【秋のナチュラルガーデン】宿根草[8選]でおしゃれで植えっぱなしの庭づくり

  • 2025.9.27

【秋のナチュラルガーデン】宿根草[8選]でおしゃれで植えっぱなしの庭づくり

宿根草が人気なので新しい品種が続々と登場しています。なかでも野原に咲くワイルドフラワーのような野趣ある丈夫なものが増えています。夏の暑さにも強く、植えっぱなしで大丈夫! 自然に近い雰囲気を楽しむ「ナチュラリスティックガーデン」への入り口です。

ナチュラリスティックガーデンとはどんな庭⁉

この頃「ナチュラリスティックガーデン」という言葉を耳にしませんか?
ナチュラリスティックガーデンとは何年も楽しめる丈夫な宿根草を生かして、施肥や消毒などの手間をできるだけかけず、一年をとおして植物の姿を楽しむガーデニングのスタイルです。

オランダのガーデンデザイナー、ピート・アウドルフさんが手がけたニューヨークの「ハイライン」や、シカゴの「ルーリーガーデン」などが注目を集めてガーデニングの潮流となりました。華やかではないけれど、ナチュラルな雰囲気が見る者をリラックスさせます。

厳しい夏の暑さを乗り越えた秋は、野に咲く花のようなワイルドフラワーで、ホッと一息つける庭やベランダを演出してみませんか。比較的草丈の高めのものが多くて秋風に揺れる姿にも風情があり、やがて霜が降りて枯れた花がら(シードヘッド)まで楽しみます。

この夏から秋に日本のナチュラリスティックガーデンで活躍した宿根草を紹介します。

手間をかけずナチュラルに楽しめる秋の宿根草8選

初夏から晩秋まで散り咲く【宿根バーベナ‘バンプトン’】

開花期:4~10月
草丈:30~50㎝

草丈の高くなるタイプのバーベナです。細い花茎を伸ばしながら次々にピンクの小花を咲かせます。秋には茎葉が深い紫色に染まってシックな雰囲気。周囲を明るい花々や大きめの面になるリーフで囲むと引き立ちます。花がらを切り戻して次の花を咲きやすくします。

花火のように長い花穂を枝垂れさせる【ソリダゴ‘ファイヤーワークス’】

開花期:9~11月
草丈:90~100㎝

セイタカアワダチソウやアキノキリンソウの仲間で、きわめて強健。大株に育つと名前のとおり、花火のように華やかな曲線を描き出し、秋の庭やベランダを明るくします。大株に育ちますが、むやみに広がらないので安心です。やせ地なら半日陰でも倒れにくくて手間なし。

真っ赤な花穂が次々に立ち上がる【ペルシカリア‘ファット・ドミノ’】

開花期:7~10月
草丈:90~120㎝

ペルシカリアなんてあまりなじみがないかもしれませんが、タデの仲間です。ヒマラヤなどに自生する宿根草で、耐寒耐暑性が強くて丈夫。なかで‘ファット・ドミノ’は真っ赤な太めの花穂が次々に上がって目を引きます。盛夏の前に切り戻すと、晩秋まで咲き続けます。

秋の庭に咲き誇る涼やかな白花【アノダ】

開花期;6~11月
草丈:60~70㎝

アオイ科の多年草で、日当たりよい場所でブッシュ状によく茂ります。ピンクや薄紫色の品種もありますが、白のクリスタータなどは涼やかな花色が、秋の庭でも爽やかな雰囲気です。暑さにはやや弱いため、水やりの間隔をあける乾かし気味の管理で根腐れを防ぎましょう。

地下茎で広がりグラウンドカバーに【ユ―パトリウム・セレスチウム(青花フジバカマ)】

開花期:6~10月
草丈:30~60㎝

ユーパトリウム(フジバカマ)の仲間ですが、やわらかなブルーの花が群れ咲くことから「ミストフラワー」とも呼ばれます。草丈も一般的なフジバカマよりだいぶコンパクトで、こんもりした草姿はアゲラタムに似ています。花つきがよく地下茎でふえてグラウンドカバーにも。

秋空より濃い!ブルーのサルビア【サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)】

開花期:7~11月
草丈:100~150cm

黒い萼に青い花がサルビアのなかでは大きくて目立ち、葉はよい香りです。暑さに強くてよく育ち、初夏から晩秋まで次々に咲きます。地下茎で旺盛に広がって草丈高く群生するため、切り戻しや株分けでコントロールしましょう。花後に地際で切り戻すと来年はコンパクトなサイズで楽しめます。

夏から秋の庭で輝く【ヘリアンサス・サリシフォリウス(ヤナギバヒマワリ)】

開花期:7~10月
草丈:約150㎝

ヤナギバヒマワリという和名のとおり、細く垂れ下がる葉が特徴的です。「ゴールデンピラミッド」と呼ばれることもあり、鮮やかな黄色の花が庭で明るく輝きます。放任すると2~3mに育つこともあるため、夏前に切り戻してコントロールするとよいでしょう。

小花が集まるドーム状の花が目立つ【セダム(ベンケイソウ)‛オータムジョイ‘】

開花期:8~11月
草丈:30~40㎝

多肉植物としておもに鉢植えで栽培されることの多いセダムですが、欧米では庭植えで美しい葉と花を楽しみます。高温多湿に弱く寒さと乾燥に強いため、やや冷涼な地域や石積み花壇などにぴったりで、水はけよく栽培。初めピンクに染まる花は気温が下がるにつれ深い色あいに変化します。

長く咲き続ける花は切り戻しが大事!

紹介した宿根草は初夏から晩秋まで咲き続けるものも多いので、草姿が乱れたり花が止まったときは切り戻しが大切です。少しでも花が咲いている時期は勇気がいりますが、思い切って切り戻すことで草姿が整い、秋の花がたくさん咲くのでトライしてみましょう。

また、これらの宿根草を楽しむとき、グラス類を組み合わせるとよりナチュラルな雰囲気にできます。次回はそんなグラスの魅力的な品種をご紹介します。

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