1. トップ
  2. レシピ
  3. 伝統の名を授けられた新型フラッグシップが早くも日本上陸

伝統の名を授けられた新型フラッグシップが早くも日本上陸

  • 2025.9.26

フェラーリ ジャパンは新型プラグインハイブリッド(PHEV)ベルリネッタ「849テスタロッサ」を日本初公開。フェラーリのレーシングレガシーに根差した象徴的な名前を冠した「テスタロッサ」が華やかに披露された。

Ferrari 849 Testarossa|フェラーリ 849 テスタロッサ

フェラーリ ジャパンは新型プラグインハイブリッド(PHEV)ベルリネッタ「849テスタロッサ」を日本初公開。フェラーリのレーシングレガシーに根差した象徴的な名前を冠した「テスタロッサ」が華やかに披露された。

Text by YANAKA Tomomi

0-100㎞/h加速は驚異の2.3秒未満を記録

約2週間前にイタリア・ミラノで発表されたばかりの「849テスタロッサ」がさっそくジャパンプレミアを果たした。

Ferrari 849 Testarossa|フェラー...
Web Magazine OPENERS

テスタロッサの名にふさわしく赤で彩られた会場にはフェラーリのプロダクトマーケティングマネージャーのマルコ・スペソット氏も登場。あらたなフラッグシップモデルが披露された。

Ferrari 849 Testarossa|フェラー...
Web Magazine OPENERS

「テスタロッサ」という名前の誕生は1955年までさかのぼる。ある整備士が赤い塗料で特に高性能なエンジンをマーキングしたことに端を発し、それ以来フェラーリの最高のエンジンを象徴するものになったという。

Ferrari 849 Testarossa|フェラー...
Web Magazine OPENERS

これまでもル・マンで優勝した「250テスタロッサ」などのレーシングカーや、1984年に誕生し時代を象徴した人気モデル「テスタロッサ」など特別なモデルに与えられてきた。

Ferrari 849 Testarossa|フェラー...
Web Magazine OPENERS

「849テスタロッサ」は8気筒エンジンが1気筒あたり499㏄の排気量を示していることから名付けられており、「SF90ストラダーレ」の後継にあたる。

Ferrari 849 Testarossa|フェラー...
Web Magazine OPENERS

エンジンは、4リッターV型8気筒ツインターボをリアミッドシップに搭載。新開発された大型のターボチャージャーを搭載するなど、エンジンは全面的に再設計されており、最高出力830psを誇る。

Ferrari 849 Testarossa|フェラー...
Web Magazine OPENERS

ハイブリッドシステムはリアに1基、フロントアスクルに2基のモーターを備え、最高220psの出力を発生。システム全体での最高出力は1,050ps、最大トルクは842Nmに達する。

トランスミッションは8段デュアルクラッチを介して四輪で駆動。最高時速は330㎞を超え、0-100㎞/h加速はわずか2.3秒未満を記録した。

Ferrari 849 Testarossa|フェラー...
Web Magazine OPENERS

ドライビングモードは「eドライブ」「ハイブリッド」「パフォーマンス」「クオリファイ」の4種類。「eドライブモード」では25㎞のBEV走行も可能といい、搭載される7.45kWhのリチウムイオンバッテリーは重心を下げ、重量配分を最適化する役割も果たした。

Ferrari 849 Testarossa|フェラー...
Web Magazine OPENERS

「SF90ストラダーレ」よりもシャープで幾何学的なラインが特徴となったタイムレスなスタイリングは、空力パフォーマンスにも貢献。時速250㎞で415kgという総ダウンフォースを生み出し「SF90 ストラダーレ」から25kg増強している。また、パワートレインとブレーキの冷却能力も15%向上した。

Ferrari 849 Testarossa|フェラー...
Web Magazine OPENERS

リアでは「512 S」をインスピレーションにツインテール・アーキテクチャーを採用。「F90ストラダーレ」と「296 GTB」から派生した可動リアスポイラーも搭載され、時速250㎞から最大100kgのダウンフォースの発生に寄与するという。

インテリアは、水平なダッシュボードを持つベルリネッタのレイアウトが採用され、浮遊しているように見えるアルミニウム製フレームのエアベントが備えられた。

Ferrari 849 Testarossa|フェラー...
Web Magazine OPENERS

ステアリングホイールでは、アイコニックなエンジンスタートボタンをはじめ、機械的スイッチ類を引き継ぐ一方、デジタルクラスターによりハイブリッドのドライビングモードに素早く変更することもでき、デジタルとアナログが融合したものとなった。

Ferrari 849 Testarossa|フェラー...
Web Magazine OPENERS

今回「849テスタロッサ」の登場とともに、オープンモデルの「849テスタロッサ・スパイダー」とオプションパックの「アセット・フィオラノ」についてもフェラーリは発表。

「アセット・フィオラノ」仕様では、カーボンファイバーやチタンを幅広く使用しており、総重量を約30kg削減。特に軽量チューブラー・シートは、標準シートよりも18kg軽量となる。

空力の観点からも、フロントにはより大型のフリックが設けられ、リアはツインテールがツインウィングに置き換わるなど大幅な変更が施された。

本国で発表された価格はベルリネッタ(クーペ)が6465万円から、スパイダーは7027万円からとなる。

Ferrari 849 Testarossa|フェラーリ 849 テスタロッサ
ボディサイズ|全長4,718×全幅2,304×全高1,225㎜
ホイールベース|2,650㎜
トレッド前/後|1,678/1,673㎜
乾燥重量|1,570kg
エンジン|3,990㏄V型8気筒ツインターボ
エンジン最高出力|830ps/7,500rpm
モーター最高出力|220ps
システム総最高出力|1,050ps
最大トルク|842Nm/6,500rpm
トランスミッション|8段デュアルクラッチ
最高時速|330㎞
バッテリー容量|7.45kWh
タイヤサイズ|265/35 R20 325/30 R20
価格|ベルリネッタ6465万円、スパイダー7027万円

フェラーリ
https://auto.ferrari.com/
https://www.ferrari.com/ja-JP/

元記事で読む
次の記事
の記事をもっとみる