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秋のガーデニングで株分け&リフレッシュ!多年草を長く楽しむ植え替えのコツ

  • 2025.9.20

秋のガーデニングで株分け&リフレッシュ!多年草を長く楽しむ植え替えのコツ

今夏も暑さ厳しく、お気に入りの草花が枯れたり元気をなくしていませんか。そんな株は根が鉢内いっぱいになっていることがあります。根が水や養分を吸収しやすく、呼吸しやすくするための植え替えや株分けがおすすめです。来年の花つきがぐっとよくなりますよ。

傷んだ株はまず根の状態をチェックしよう!

厳しい暑さのなかで必死に水やりをしてきても、茎葉が枯れたり元気がなくなってしまった植物がありますね。鉢植えでしたら、鉢から株を一度抜いてみましょう。植物の具合はたいがい根を見るとわかるものです。

鉢から抜きにくい場合は、鉢の側面をシャベルの柄でコツコツ叩いてみたり、プランツナイフを鉢縁から差し込んですき間をつくります。私などは乱暴に鉢の側面や底角を衝撃の少ない土などにトントンと打ちつけることも。あくまでも鉢を割らないように!

鉢から株を抜いてみると、土はどこにいってしまったの?というくらい、太い根でいっぱいになっていることがあります。または、細かい根がびっしり鉢土の表面を覆っていたり。これでは根が水や養分を吸収することも呼吸もしにくくて、植物は傷んでしまいます。

根が快適な状態をつくるために植え替える

鉢内が根でいっぱいになっていなくても、夏はエアコンの風に当ててしまったり、水切れを繰り返したり、鉢が熱い状態で水やりして根を傷めたり、ひんぱんに水やりすることで養分が流れてしまったりと、植物の傷む原因は多いものです。

そうして傷んだ植物も新しい用土で植え替えることで、根が伸び出して水や養分をよく吸収して元気を取り戻せる可能性があります。昨夏、私は葉が次々に落ちてしまったクレマチスを植え替えて置き場所を日陰に移したら、春には元気に芽を出して咲きました。

枯れてしまったかと思う植物も、何年も咲いてくれる多年草なら、根を快適な状態にする植え替えでリフレッシュできます。暑さがひと段落した時期に大切な植物を植え替えれば、株をよみがえらせ、来年はさらに元気に花をたくさん咲かせてくれる可能性が大です。

植え替えはひとまわり大きい鉢が基本⁉

園芸書には「植え替えはひとまわり大きな鉢に」と書かれています。そうしないと植え替えても根が伸びるスペースがありません。ただ、毎度大きな鉢に植え替えていると、置き場に困ったり、植物がどんどん大きくなったりします。

そこで、それまでと同じ鉢に植え替えたい場合は、根のまわりの土(根鉢)をできるだけ崩して、新しい用土で植えます。根鉢が堅くしまっていたら、金串などで用土をかき出しても大丈夫。一般に根は鉢縁に沿って張りやすいため、崩しやすい根鉢中心の土をとり除きましょう。

また、スパティフィラムのように株がふえていくタイプの植物は、株分けすることで同じサイズやさらに小さな鉢に植え替えられます。鉢から抜いた株を株元でいくつかに分けて、新しい用土で植えつけ。水をたっぷり与えて、1週間~10日ほどは日陰で養生します。

生育がよい多年草の鉢植えは毎年、地植えの多年草も数年に一度は植え替え&株分けするのがおすすめです。地植えの場合は株まわりを大きめに掘り上げ、株分けして植え戻します。根が伸びて水や養分をよく吸収できると、株はリフレッシュして花つきがよくなります。

植え替えが必要なサインとは?

栽培中の植物を鉢から抜いたり、庭から掘り上げるのは根を傷めそうで勇気がいるかもしれません。けれども、心配しなくて大丈夫! まだ鉢内で根がいっぱいになっていなかったら、そのまま株を鉢に戻して構いません。

健康な根は白っぽいものですが、黒くなっていたら根腐れしているので、それこそすぐに植え替えて、水やりの間隔を開け気味にしましょう。コガネムシの幼虫が根を食害していることもあるので、根をまめにチェックするのはよいことです。

また、水切れさせたりしていないのに、下葉が黄ばんだり葉先が傷んだら、根が水や養分をちゃんと吸収できていない可能性があります。そうした根からのサインも見逃さないようにして、植物を健やかに生き生き育てましょう。

※2024年9月25日に配信した記事を再編集しています。

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