1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 映画『国宝』の大ヒットが歌舞伎の“現場”に呼び込んだ熱風とは

映画『国宝』の大ヒットが歌舞伎の“現場”に呼び込んだ熱風とは

  • 2025.9.20

万バズが生まれる瞬間! 今、熱狂を巻き起こす方程式。エンタメ事情に詳しい識者が注目のトピックスとともに、“バズ”を生んでいるコンテンツや事象を深堀りします。

映画『国宝』の大ヒットが歌舞伎の“現場”に呼び込んだ熱風

歌舞伎の世界に生きる若者を描いた『国宝』が、興行収入100億円の大台を突破し、歌舞伎そのものへの関心も高まっている。

歌舞伎の世界に生きる若者を描いた『国宝』が、興行収入100億円の大台を突破し、歌舞伎そのものへの関心も高まっている。

「映画の影響もありますが、『仮名手本忠臣蔵』『野田版 研辰の討たれ』『火の鳥』など注目作が次々と上演されたこともあり、公演チケットの売れ行きは好調。松竹の演劇事業は、コロナ禍以降で初めて黒字に転換したそうです。現在の歌舞伎界は、尾上右近さん、中村時蔵さん、中村壱太郎さん、坂東巳之助さんなど若手の層が厚い。さらに次代を担う存在として市川染五郎さんや市川團子さんへの熱い注目も人気を後押ししています」(望月リサさん)

また『国宝』の人気もあり、映画館で気軽に見られる「シネマ歌舞伎」への集客も増えているそう。

名舞台が蘇る「シネマ歌舞伎」は、歌舞伎初心者にもおすすめ

名舞台が蘇る「シネマ歌舞伎」は、歌舞伎初心者にもおすすめ

写真:岡本隆史

「シネマ歌舞伎」では、歌舞伎の名作を映画館で気軽に楽しめる。「物語の見どころなどを音声で解説するイヤホンガイドアプリもあり、歌舞伎の初心者でも話が理解しやすい」。9月26日(金)から『源氏物語 六条御息所の巻』が東劇ほか全国の映画館で上映。

カギは「同時性を持った個別体験」にあり。新エンタメ体験! 映画館を使ったVRコンサートが本格始動

映画館の座席に設置されたVRヘッドセットを着用し、アーティストのステージを堪能できるVRコンサート。高精細な映像とサウンドシステムで圧倒的な没入体験を味わえる、ライブコンテンツの新形態だ。

「好きな角度からゼロ距離でパフォーマンスを堪能できたり、推しのメッセージを選択したりとインタラクティブな体験ができ、観る人それぞれの楽しみ方ができるとあって、注目度上昇中。ひとつの空間で映像を観る、同時性を持った個別VRコンテンツは、一体感も味わえて通常のライブ同様に濃密な時間を過ごせます」(中山淳雄さん)

「ENHYPEN」のVRライブが眼福すぎると話題

「ENHYPEN」のVRライブが眼福すぎると話題

ⒸHYBE JAPAN

東京・大阪・愛知・福岡で開催されるENHYPEN初のVRコンサートツアー。

「先日観賞してきましたが、私ひとりのためにパフォーマンスをしてくれているような感覚を味わえ、心が乙女になりました(笑)」。上映時間は約60分間。ライブ最前列より近い体験ができると、大好評! 順次上映中。

望月リサ

ライター。現代演劇、ミュージカル、宝塚歌劇団、2.5次元作品など、舞台を中心としたエンタメに詳しく弊誌をはじめとした雑誌やパンフレットなどに幅広く執筆。人物インタビューに定評がある。

中山淳雄(あつお)

エンタメ社会学者。エンタメ企業のコンサルティングを行うRe entertainment代表。大学で研究員も務める。近著に『キャラクター大国ニッポン世界を食らう日本IPの力』(中央公論新社)。

イラスト・millitsuka 取材、文・鈴木恵美

anan 2463号(2025年9月17日発売)より

元記事で読む
の記事をもっとみる