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2秒で完成! ニューヨークのストリートに学ぶ“腰巻き”スタイリング術

  • 2025.9.19

ニューヨークファッションウィークのオフランウェイで目を引いたのは、シャツニットを腰にさらりと巻くスタイリング。かつてはラフでカジュアルの象徴とされていたこのテクニックが、モデルやセレブによって一気にモードへと昇華し、今シーズンはトレンドの主役に躍り出ていた。

もちろん、クロエCHLOÉ)の「パディントン」や、ミュウミュウMIU MIU)のローファーブーツといったアイコニックなアイテムを合わせれば理想的。けれどこの腰巻きスタイルの魅力は、高価な小物に頼らなくても成立する点にある。ベーシックなクルーネックやチェックシャツさえあれば十分。ヴィンテージショップでも見つかる、等身大のテクニックなのだ。

実際、90年代を思わせるネルシャツは、アクネ ストゥディオズACNE STUDIOS)、ボッテガ・ヴェネタBOTTEGA VENETA)、バーバリーBURBERRY)といった2025年春夏コレクションにも数多く登場。秋冬シーズンにも人気が続き、NYの街では腰に巻くアイテムもシャツにとどまらず、鮮やかなクルーネックやニュートラルカラーのケーブルニットへと広がっていた。

Street Style - September 2025 New York Fashion Week

今季のニューヨーク・ファッションウィークで、この腰巻きトレンドを象徴していたのがケンダル・ジェンナー。ブラックのローライズフレアに、ホワイトのカーディガンを無造作に腰掛けしたスタイルは、90年代のグウィネス・パトロウを思わせるミニマルなムードを放っていた。

よりモードでこなれた印象にアップデートするなら──NYストリートのスタイリングからヒントを探して。

スカートでつくるティアードシルエット

腰に巻いたチェックシャツといえば、ゆるいデニムやカーゴパンツに合わせたカジュアルなイメージが強い。けれど、今季のニューヨーク・ファッションウィークでは、その常識を軽やかに覆すスタイリングが登場していた。シャツをレイヤードした相手は、きちんと感のあるペンシルスカート。しかも膝丈ではなく、ミディからマキシのロング丈と合わせることで、段差のあるティアード風シルエットを生み出していた。

シンプルコーデに効かせるヴィヴィッドな差し色

シンプルなベーシックスタイルに鮮烈なカラーを加えることも、“ドーパミンドレッシング”を体現する今季らしいテクニック。とりわけニューヨークでは、レッドが人気のアクセントカラーとして注目されていた。

カーゴパンツで楽しむ“グランジ回帰”

迷ったときはカート・コバーン映画『クルーレス』(1995)のトラヴィスを思わせるような、“グランジ”に回帰してみるのも◎。90年代を象徴するプレイドのフランネルシャツを、バギーパンツやカーゴパンツにラフに巻きつけ、シルクのキャミソールを添えれば、グランジに今季らしいのボーホームードをプラスできる。ダメージ加工はあえて避けて、クリーンに仕上げるのが正解だ。

結び目アレンジで生まれるラップ風シルエット

ケンダル・ジェンナーのように腰骨の位置で低めに巻けば、抜け感のあるシルエットに。反対にウエストできゅっと結べば、全体にメリハリが生まれる。さらに結び目を斜めにずらしてサイドに寄せれば、シャツやニットがラップスカートのように流れ落ち、動きのあるラインを描き出してくれる。

Text: Emma Spedding Adaptation: Saori Yoshida

From: VOGUE.UK

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