1. トップ
  2. ファッション
  3. 【垢ぬけ!50代シャツコーデ】人気ブランディングスタイリスト・冨永彩心さんが指南

【垢ぬけ!50代シャツコーデ】人気ブランディングスタイリスト・冨永彩心さんが指南

  • 2025.9.17

インスタグラムなどで人気のあの人に、大人世代のための着こなしのコツなどを伺った『大人のおしゃれ手帖』10月号の特集「大人世代スターのリアルなおしゃれ」。雑誌には載せられなかった、コーディネートのポイントなどをご紹介します。
シャツコーデのコツを教えてくれるのは、ブランディングスタイリストとして年間100人の買い物に同行し、大人世代をおしゃれに変身させてきた冨永彩心さん。「選び方や重ね方で、シンプルなコーディネートをおしゃれにしてくれるのがシャツ。制服っぽくならないデザインやサイズを選びましょう」

白シャツ×デニムのシンプルコーデは シルエットを厳選して、抜けのある着こなしに

シャツ、デニム/ともにカレンソロジー、イヤリング/ネコアフロ、バングル/トゥデイズスペシャル、シューズ/ウィム ガゼット、バッグ/メゾン マルジェラ

「私は、仕事柄白シャツを着ることが多いので、いいものを見つけたら買っています。真っ白なものを着たいので、せいぜい2~3年が限界。思いきっり遊び心のあるデザインを選ぶことが多いです」と冨永さん。股上が深くたっぷりしたデニムに、白シャツをさらっと羽織ったコーディネートがおしゃれ。
「シャツを着るときは、少しの肌見せが抜け感になります。ボタンを開けて、少し衿を立てるだけでラフな感じが出ます」。シャツは、袖口と衿元にゴールドで入った刺しゅうがワンポイント。

カラーボトムスに挑戦したいときも ひねりのある白シャツが活躍

シャツ/エンフォルド、パンツ/ドリス ヴァン ノッテン、イヤリング/ネコアフロ、クロッグ/マルニ

「カラーパンツなど、色のあるボトムスに挑戦したいとき、黒で合わせる人が多いですが、少しデザインのある白シャツと合わせることで、おしゃれ感が増します」。白シャツは、燕尾服のように前の身ごろが割れたデザインが特徴。ウエスト位置は高いままなので、ストレートのパンツもすっきり履けます。パンツと同系色の大振りイヤリングを合わせることで、統一感のあるコーデに。

背中にトレンチコートのようなヨークが。タックなど背中にポイントがあるシャツは、後ろ姿もきれいに見せてくれます。

白シャツ、チノパンのコーデも 遊び心のあるシャツなら「脱コンサバ」

シャツ/リヴドロワ、パンツ・パンプス/ともにウィム ガゼット、バッグ/グッチ、イヤリング/ネコアフロ

シャツのボタンを上まで留めて、チノパンに裾をインしたコーディネート。一見、コンサバになりそうなスタイルですが、パンツのワイドなシルエットと、シャツのスリットから肩がちらっと見える遊び心のあるデザインで、こなれた印象になりました。ウエストインの場合は、きっちり入れずにたるませるのがポイント。大きめのバッグとアニマル柄のパンプスという小物の合わせ方もポイントに。

角度や動きによって、さりげなく肌見せできる袖のスリット。肩が見えているので、前ボタンは上まできちんと留めてメリハリを付けます。

重ね着が楽しくなるシーズンは インナーで色をプラスする

シャツ、パンツ/ユニクロ、タートルカットソー/アダム エ ロぺ、バッグ/メゾン マルジェラ、シューズ/アメリ ヴィンテージ

重ね着を楽しみたくなるこれからのシーズンは、色をどう使うが重要。冨永さんは「2色は上品、3色はおしゃれ」と提唱しています。思い切って3色コーデに挑戦するなら、シャツのインナーに、ビビッドカラーを合わせるのがおすすめ。パンツのブラウン、シャツのカーキを落ち着いたトーンでまとめることで、メリハリのある3色コーデに。

シャツだけを変えて オフィスにも合う2色コーデ

シャツ/ドゥーズィエム クラス、タートルカットソー/アダム エ ロぺ、パンツ/ユニクロ、シューズ/プラダ、バッグ/メゾン マルジェラ

前ページのコーデを、シャツだけチェンジ。インナーと同系色にして、全体を2色コーデにすれば、オフィスカジュアルにもぴったりの落ち着いた印象に。オーソドックスな組み合わせだから、前ボタンの開き具合や袖のロールアップなど、インの見せ方には気を使っています。「パンツとインナーが同じでも、シャツを変えるだけでガラッとイメージチェンジできるのが便利です」

合わせた小物は上質にこだわる

シャツコーディネートはシンプルだからこそ、小物は上質なものを合わせるのが冨永さん流。ブランド物でも、ローヒールならアクティブに動きたい日でも安心です。
「実は、コーディネートは靴から決めることも多いんです。その日の天気やどれぐらい歩くかによって、靴選びも変わるし、靴とボトムスはセットで考えることが多いので」。グッチのパンチングバッグなど、華やかなバッグはコーデのポイントになります。

前列(右から)ブラウンのシューズ/ロエベ、スタッズのシューズ/プラダ、クロッグ/マルニ、
後列(右から)ショルダーバッグ/メゾン マルジェラ、トートバッグ/グッチ


撮影/白井裕介 文/田中絵真
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

教えてくれたのは……

ブランディングスタイリスト
冨永彩心

冨永彩心

神奈川県出身。文化服装学院卒業後フリーランスのスタイリストとしてファッション雑誌『ELLE』『MORE』『men's non-no』などで活動。結婚、出産を経て専業主婦に。 13年のブランクを経てセレクトショップ販売員として復職、52歳でパーソナルスタイリストとして起業。現在はインスタグラムなどSNS総フォロワー数11万人超えと人気を博す。年間100人以上のショッピング同行、スタイリスト養成講座をこなし、「あやみん先生」として親しまれる。 神戸国際大学ゲスト講師、NHKカルチャー講師を務めるほか、メディア出演も多数。 著書に『45歳からの「似合う」が見つかるおしゃれ塾』(主婦の友社)

元記事で読む
の記事をもっとみる