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【50代から始めるガーデニング】バラ育ての植え場所・土作りを徹底解説

  • 2025.9.14

【50代から始めるガーデニング】バラ育ての植え場所・土作りを徹底解説

どんなに元気な苗を買っても、すぐれた配合の肥料を与えても、育つ環境が生育に適していなかったらバラは上手く育ちません。植え場所や土壌を見直し、バラにとって心地よい居場所を作ってやりましょう。

Q バラは庭のどこに植えればいいのですか?

A バラは午前~昼の日照が5時間ある場所が最適だと言われてきました。

しかし、現代の住まいではそうした環境を見つけるのはかなり難しく、午前中の日照が3~4時間ある場所ならまず大丈夫と考えてもよいでしょう。

庭の向きは東南が一番適しており、東や南、南西でも大丈夫です。真西の場合は、日照時間が3時間以上あるか確認し、さらに真夏の高温と乾燥に耐えられるよう、耐暑性のある品種を選ぶようにします。
温暖化の影響を受け、最近は耐暑性の高い品種が多数、生産されています。

北側は生育に適さないとされますが、東北東で朝の光が多く当たる場所は思った以上にバラが育ちます。
枝は若干ひょろひょろと伸びますが、今流行のシュラブ系のバラは樹形が半つる性なのであまり気になりません。

その場合、カタログや検索サイトで半日陰に強いバラを探すと、多くの品種がヒットするはずです。
また、日照不足では花付きも少なめなので、花付きがとてもよいと書いてあるものを選ぶと庭が寂しくなりません。

Q 植え穴はどの位置に用意すればいいの?

A 日照が確保されることが確認できたら、植え穴を掘る場所を決めます。
たとえ東南向きでも、周囲に樹木などが茂っていたのでは小さなバラ苗に日は当たりません。なるべく周囲に塀や木がない場所を選びましょう。

スペースは広いほうが安心ですが、直径30~40㎝ほどのわずかなスペースであっても、環境が合えばバラは育ちます。
その場合はコンパクトな品種や直立性の樹形、また壁やフェンスに這わせるつるバラを選ぶのもよいでしょう。

また、バラ苗は以前に別の植物や別のバラを植えていた場所では上手く生育できません。これを嫌地(いやち)と呼びます。

もし、そうした場所であれば、直径、深さとも50㎝ほど掘り上げて古い土を捨て、市販の赤玉土の中粒と小粒をブレンドしたものを埋め戻しておきます。

Q 以前に除草剤をまいていた場所なので心配

A 廃棄物が埋まっていた、化学物質の影響を受けていた、長年放っておいたために土が固くしまっている、などという土壌はバラの生育には適しません。

この場合は嫌地の解決と同様に、スコップで土を掘り起こし、できるだけ広範囲に土を入れ替えます。入れ替える土は赤玉土3:完熟たい肥または腐葉土1の割合にし、土壌改良を図りましょう。

土壌改良をしてふかふかの状態にしておけば、苗を植える際に穴を深く大きく掘る必要もなく、楽に作業ができます。

Q 適した場所がないときはどうする?

A どうしてもバラに適した植え場所が見つからない場合、無理に地植えにせずに鉢植えで楽しむことをおすすめします。

バラは鉢栽培でもよく育ちます。一日の日光の動きを観察し、午前、午後で生育によい場所に鉢を移動しながら育てれば問題はありません。

地植えのバラは土中の病菌や害虫の被害をたえまなく受けますが、清潔な土で育つ鉢植えは、地植えより病害虫の被害をうけにくいのも大きなメリットです。

用意する土も地植えほど多くはないので、バラの初心者でも気軽に始めることができるでしょう。

※2024年9月21日に配信した記事を再編集しています。

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