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簡単なことだよね…?定型発達の人にはわからない〈いつもだらしない人〉の意外な理由とは?【もしかして…発達障害!?】

  • 2025.9.12

「経費精算、学校の書類などの提出がよく遅れる」「書類が見つからず、私はダメ人間と自己嫌悪に陥る」など、生活の上で生きづらさを感じるのは、もしかしたら「発達障害」が原因かも!?

だいたい締め切りを守れない…【ADHD傾向】

ああ、もう間に合わない…

漫画の中の女性は、経費精算でのミスが多いのが悩みのタネです。

提出期日によく遅れたり、やっと出しても記入漏れや印鑑の押し忘れなど、毎回のようにミスが発生します。

月末の締め切りが近づくと「やらなくちゃ」と思うものの、そこからレシート探しが始まり、結局は間に合わない…そんなことのくり返しです。

大人になるとさまざまな事務処理が求められますが、ADHDの人はこれが苦手なことが少なくありません。

なぜかというと、単純作業やくり返し作業に飽きやすく、集中力が長く続かないからです。

難しい作業ではなくても、「ちょっとめんどう」「今忙しいからあとで」「まだいいか」と、つい後回しにしてしまいがち。するとそのまま忘れてしまうことも多いのです。

さらに、いざ取りかかろうとしたときに、片づいていない机から必要な書類を探すのにまた時間がかかり、慌てて作業するのでミスが増える…。

その結果、何度も同じ失敗をくり返すのを見て、周囲から「反省していない」「やる気がない」と誤解されてしまうことさえあります。

簡単なことでいいので、ひとつずつ「完了グセ」をつけよう

興味が持てないとなかなか手をつけられないうえに、やり始めてもすぐに気が散ってほかのことに興味が移ってしまう。

そんな性質を乗り越えるには、まず「TO DO(やること)リスト」を作り、とにかく最後までやり切るクセをつけることが大切です。

コツは、わざわざ書かなくてもできそうな簡単なことも、あえてリストに入れること。そして、1つ終わるたびに「よし、完了!」と声に出して、達成感をしっかり味わいましょう。

すると、モチベーションを保ちやすくなり、次のタスクにもスムーズに取りかかれるようになります。

こうして続けていくと、やるべきことは「すぐやる」のがいちばんラクな方法だと実感できるはずです。

教えてくれたのは…司馬理英子先生●司馬クリニック院長。医学博士。岡山大学医学部卒。1983年渡米。アメリカで4人の子どもを育てるなか、ADHDについての研鑽を深める。1997年に帰国し、開院。以来、子どもから大人までの治療を行っている。

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