夫「サプラ〜イズ♪」出産間近の私を高級ディナーに…ケーキに添えられた無神経な言葉とは＜夫は自称起業家＞

妊娠8カ月のカオリさんは、出産を控え産休に入り、楽しみと不安が入り混じっていました。そんな中、夫・リンヤさんが仕事を辞めて、起業すると言うのです。
カオリさんは「現実を見て！」と夫を制止。しかし、半年だけ待っていてほしいと言われ、しぶしぶ夫の起業を許しました。友人のチエさんは、そんなカオリさんを心配します。
ある日、リンヤさんはサプライズで、カオリさんを高級ディナーに招待。しかし、体調もすぐれず食欲もなく、お酒も飲めない上に、普段着で来てしまったカオリさんは……？

乗り気になれないディナーで…

私は、夫のサプライズがうれしくないと伝えると不機嫌になるかもと思い、表向きは「ありがとう」と伝え、仕方なくディナーに付き合うことにしたのです。

次々と出される料理を前に、気持ち悪くなってしまうカオリさん。そんなカオリさんを気にかけることもなく、リンヤさんは好きなだけ飲み食いします。

さらに、「出産頑張ってね」と、まるで他人ごとのようなメッセージプレートの乗ったケーキまで登場……。

カオリさんは、出産も育児も他人ごとのリンヤさんに、不満が爆発。気分が悪いから帰ると、席を後にしました。

そんなカオリさんの態度に、激怒するリンヤさんは「妊婦だから不安定なのか？」と心の中で叫ぶのでした。

目の前にいるのに、体調が悪そうな妻に気づかないリンヤさん。サプライズのケーキに書かれた「頑張ってね」という言葉も、他人行儀に感じてしまいますね。

カオリさんが帰ってしまったのも、サプライズそのものが嫌というより、リンヤさんの考え方がショックだったからではないでしょうか。

夫として、父親として伝えるべきは、本来「一緒に頑張ろうね」という思いであってほしいものです。

---

著者：マンガ家・イラストレーター よういち

ベビーカレンダー編集部