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ファッションで”セカンドキャリア”わたしの場合 vol.6–森沙由梨さん 【STORY認定パーソナルスタイリスト】

  • 2025.9.6

STORY×パーソナルスタイリスト®協会のライセンス講座「パーソナルスタイリスト®PREMIER」講座で見事資格試験をクリアし、その後、STORY認定パーソナルスタイリストに認定された第1期生の森沙由梨さんをご紹介します!

 

STORY認定パーソナルスタイリスト森沙由梨さんprofile

夫とはマッチングアプリで出会い、半年で結婚。
現在は不妊治療で妊活中。
秘書経験15年以上で、パーソナルスタイリストと保育士資格を同時に取得し、退職。
現在は、での着用モデル(名前は「SAYU」)や、保育士資格を活かしナニー業務を担う。
「姉妹一緒に仕事をする」という目標を胸に日々研鑽中。姉は元日本テレビアナウンサーの森麻季さん。
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ーこの講座を受講したきっかけは?

コロナ禍で在宅勤務が続いた頃、ふと「秘書としてこのまま働き続ける意味」を考
えるようになりました。在宅で秘書業務をこなすのは、一見便利なようでいて、存在意
義が薄れるようにも感じたのです。長年勤めてきた会社での立場や将来に引っかかるも
のがあり、「このままでいいのだろうか」と迷いが募っていきました。

まだ結婚もしていなかった私は、ただ仕事を辞めてしまうのは不安でした。将来が見えなくな
る怖さもあったのです。そこで、「好きなことを学ぶ」「好きなことを仕事にする」こ
とに目を向けました。そんなとき、偶然インスタグラムのストーリーズで「パーソナル
スタイリスト養成講座」の募集記事が流れてきたのです。

正直、それまでパーソナルスタイリストという職業を知りませんでした。何をするのか
も分からなかったのですが、「やってみたい」と直感的に思い、ほとんど即決で申し込
みました。もともとファッションが大好きで、自分の服選びだけでなく、人から相談さ
れたときにコーディネートを提案することも楽しんでいたからです。それを仕事にでき
るならとても素敵だと思いました。

ー実際に受講してみていかがでしたか?

講座はオンライン中心で始まりました。先生は厳しく、毎回緊張しながら受講したこと
を覚えています。内容はファッションや色彩の知識だけでなく、接客業として必要なマ
ナーや人との向き合い方にまで及びました。30代後半で改めてマナーを学ぶ機会は貴重
で、仕事にも人生にも役立つ学びになりました。
同期との出会いも大きな財産でした。コロナ禍だったため最初は画面越しでしか会えません
でしたが、徐々にオフラインで交流するようになり、年齢も背景も違う仲間たちと深く
つながることができました。販売員出身の人もいれば、主婦や全く異なる職種の人もいました。
大人になってから「好き」という共通点でつながり、学び合う仲間を持てたことは、人
生を豊かにしてくれたと思います。
「同期に恵まれた」と心から思います。今でも京都など遠方の同期とも交流が続いていますし、ファッション以外でも悩み事を相談しあえる仲間もいて、「1人じゃない」と思えることがとても心強いのです。

ーこの講座ならではのメリットはありましたか?

この講座の大きな魅力は、雑誌『STORY』で活躍している現役のスタイリストやライ
ターの方々から直接指導を受けられることでした。毎回出される課題のコーディネート
に対して、具体的で的確な講評をいただける。その機会は何ものにも代えがたいもので
した。単なる称賛ではなく、「ここを少し変えると、コーデにもっと抜け感が出ますよ」といった実践的なアドバイスをもらえたのです。
現役の第一線で活躍する方に見てもらえることで、ファッションに対する視点が磨かれ
ましたし、自分の提案に自信もつきました。これはSTORYだからこそ得られる強みだ
ったと思います。

ー今後はどのような活動をしていきたいですか

講座修了後、私はさらに学びを広げました。骨格分析やパーソナルカラーに加えて「顔
タイプ診断」など、別の協会でも資格を取得しました。ファッションは1つの理論だけで
完結するものではなく、複数の要素が絡み合うものだと感じたからです。
特に男性への提案に可能性を感じています。女性はパーソナルカラー診断や骨格診断を
受けた経験がある人が増えてきましたが、男性にはまだ浸透していません。夫もその典
型で、女性目線でのファッション提案に興味を持ち始めました。そこで「メンズ向けス
タイリング」に取り組みたいと考えるようになったのです。

私には元アナウンサーの姉がいます。彼女は言葉やマナーの分野に強く、私はファッシ
ョンを担当できる。2人で力を合わせれば、男性向けのマナー&ファッション講座など
新しい取り組みができるのではないかと話しています。
「企業の男性社員に向けて」「学生に向けて」など、対象はまだ模索中ですが、姉妹で
一緒に活動できる未来を描くことはとても楽しみです。

ー講座を受講中に人生の転機があったとか?

実は、この講座を受けている最中に結婚しました。まさに人生の大きな転機です。資格
取得に挑戦しながら、婚活も並行していました。婚活はアプリで始め、そこで出会った
人と結婚したのです。出会ってから半年以内に結婚するというスピード感でした。
講座、資格取得、婚活、そして結婚。すべてが一気に重なった時期は本当に大変で、「
頭が薄くなるかと思うほど」忙しかったのですが、結果的に自分の人生に大きな変化をもたら
しました。何かを始めることで環境が変わり、新しい出会いや可能性が広がる。その体
験を心から実感しました。

結婚後すぐに不妊治療を始めました。もともと子どもが大好きで、結婚前から「いつか
はほしい」と思っていたからです。うまくいかず何度も挫けそうになりますが、そのたびに夫と話し合い、2人の人生でも良いけれど、私が納得いくまで何年でも支えたいと言ってくれています。

今は秘書業務を辞め、保育士資格を活かしてベビーシッターなどの仕事をしながら、自
分の可能性を探っています。サロンはまだ開いていませんが、「好きなことを学び続け
たい」という気持ちは変わりません。
ファッションの世界は日々進化していて、理論も古いままでは通用しません。これから
もアップデートを怠らず、誰かの役に立つ形で知識と経験を活かしていきたいです。男性向
けのスタイリングや、姉とのコラボなど、やりたいことはたくさんあります。
人生の転機に飛び込むのは怖いものです。でも、一歩踏み出したからこそ出会えた仲間
、学び、そして家族があります。あのときインスタで見つけた講座を選んだ自分の直感
を、今は心から褒めてあげたいと思っています。

休日は夫や家族といろいろな場所へ
甥っ子たちと一緒に

*「STORY認定パーソナルスタイリスト」はSTORYとパーソナルスタイリスト®協会によるコラボライセンス「パーソナルスタイリスト®PREMIER」を取得後、オプションのSTORY認定講座を受講された方々に与えられる資格です。

撮影/光文社写真室 取材/山崎智子

 

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