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【タープの張り方】 場所選び・ポール配置・ロープ処理・アレンジ法を解説

  • 2025.9.7

キャンプの主役「タープ」の張り方を徹底解説

ソロキャンプはもちろん、ファミリーキャンプや仲間とのグループキャンプでも「タープ」は大活躍。皆さんも、リビング空間として、キャンプでの多くの時間をタープの下で過ごしているのではないでしょうか。

とはいえ、特に初めてだと「テントより設営が難しそう…」なんていうふうに苦手に感じている人も多いかもしれません。

そこで今回は、「基本的なタープの張り方」を徹底紹介します。適した場所や設営手順などを詳しく解説するので、ぜひマスターして次のキャンプですてきな空間づくりを試してみてください。

人気のタープは「ヘキサ」と「レクタ」

タープにはさまざまな形状のものが販売されていますが、それらの中でも特に六角形の「ヘキサタープ」と長方形の「レクタタープ」が人気です。

ほかにも、正方形・ひし形・五角形・八角形などもありますが、設営方法の手順などは基本的にはいずれも同じです。

場所は?向きは?タープ設営前に確認したいこと

タープの設営を始める前に、まずは周囲の環境を見極めてそれに応じた対策をとることも大切です。ここからは特にチェックしたい「場所」「天候」「地面の状況」を解説します。

設営場所

まずは快適な空間にするために「なるべく傾斜のない平らな場所」を選ぶのがおすすめです。

その際、タープのサイズに加えてロープをペグダウンする位置を考慮した広さを確保するのもポイントです。隣のサイトにロープが入ってしまったり、クルマやテントに近すぎてペグダウンできなくなったりしないように意識してみてください。

天候

日差し・風・雨などの、キャンプ中の天候を把握することも大切です。

効果的に日差しを遮ることができる向きを検討したり、風が強い日は風上側を低くすることを検討したり、雨が強くなりそうな場合は雨水を逃すように傾斜をつけたりなど、天候を把握するとより快適なタープ空間を実現できるようになるはずです。

地面の状況

テントと同様に、ガイロープをペグダウンすることでタープをしっかり固定できます。

つまり、効果的なペグダウンができる地面か?地面の状況にマッチするペグを用意できているか?などを確認するのも必須です。

タープの基本的な張り方

ここからは2本のポールを使う一般的なタープを使用して、基本的な「タープの張り方・手順」を解説します。

1. 設置場所を決める

周囲の木やクルマなどの位置・自身のテントのサイズなどを把握しながら場所を決めます。タープの大きさより周囲1.5~2m程度の広さを確保するのがおすすめです。

2. ガイロープを取りつける

タープを広げて、メインポールを差し込む場所以外のハトメ穴またはループにガイロープを取りつけます。

3. ペグを打ち込む

ポールのピンに、タープのハトメ穴 → 二股に分かれているメインのガイロープの順で通します。

ガイロープでタープを押さえることで、風であおられて吹き飛ぶのを防ぐ効果もあるので、この順番はとても大切です。

写真のようにポールを配置し、ポールに対して30~40°の方向にメインのガイロープを伸ばします。星印がペグを打ち込む場所の目安です。

このときにポールを通したタープの先端にペグを打ち込んで印をつけておきます。ポールを立てる場所の目印になりますよ。

4. メインの外ロープをペグにかけておく

メインのガイロープをペグにかけ、自在金具をスライドさせてロープを長くしておきます。短いままだとポールが立てられないので、しっかり伸ばしておきましょう。

5. ポールを立てる

4カ所のロープをかけたら、4の工程で打ち込んでおいた目印を基準にポールを立ちあげます。このとき、メインのガイロープにしっかりテンションがかかるように長さ調整し、タープを自立させましょう。

6. 全てのロープを調整して完成

最後にほかのガイロープもペグダウンして、適度なテンションがかかるように長さを調整します。

ペグダウンする位置がタープに近ければ低く、遠ければ高くなるので、太陽の位置や風向きなどを考慮しながら作業を進めましょう。

張り方のおすすめバリエーション

基本的な張り方を覚えたら、状況に合わせてもっと快適に過ごせる張り方を試してみるのもおすすめです。

小川張り

タープとテントを接続させる人気のスタイルです。

タープの一端にベルトやガイロープなどを追加し、テント後方に立てたポールを介してペグダン。難易度は高くないので、あまり慣れていなくても挑戦しやすい張り方です。

垂直張り

タープの一辺を地面まで下げて壁をつくる張り方です。

方向は限定的ではありますが、周りからの視線をシャットアウトしてプライベーを確保できます。利用者の多いキャンプ場やペット連れのキャンプにもおすすめです。

平面張り

開放感があり、風の影響を受けにくい張り方です。

4本以上の同じ長さのポールを使い、地面と水平にタープを設営。これなら身長の高い人でも過ごしやすく、タープの広さを最大限に生かせるはずです。

ペグ・ハンマー・ポールにこだわると、もっと楽しくなる

ペグ・ハンマー・ポールなどにこだわると、よりスムーズに設営できたり、高い安定感を得られたりと、多くのメリットを享受できます。

ペグ

ペグは抜けにくくて曲がりにくい丈夫なものがおすすめです。また長いほど固定力が増すので、大型タープ(5m~)であれば40cm以上、ファミリータイプ(3m~)なら30cm以上が目安です。

村の鍛冶屋 エリッゼステーク28cm 8本セット

耐久性の高い鍛造ペグです。タープ、テントどちらでも使いやすい長さで、楕円形なので打ち込んだときに回転しにくいのも特徴です。
【基本情報】
・サイズ:幅1.3×奥行き1.7×長さ28cm
・重さ(約):192g/本
 

ハンマー

ハンマーは適度な重さと握りやすいグリップをそなえたものがおすすめです。500g前後であれば自重を利用して長いペグでも打ち込みがスムーズ。またグリップ部分が湾曲していたり、ゴム製のカバーがついていたりするとしっかり握れます。

村の鍛冶屋 エリッゼステークアルティメットハンマー

ペグを抜くときに便利なフックや、ハンマーを飛ばしてしまわう心配のないストラップつき。天然木のグリップには、よく手になじむ形状・適度な太さが採用されています。
【基本情報】
・サイズ:幅10.2×奥行き3.5×長さ30.3cm
・重さ(約):570g
 

ポール

テント以上に強いテンションがかかることが多いので、ポールは太く頑丈なものを選ぶのがおすすめです。

ファミリー用タープ(3m~)なら直径3cm前後のメインポールがベター。また短めのサブポールを用意しておけば、高さを変えたり傾斜をつけたりと、さまざまなアレンジも楽しめるようになります。

DOD ハイパームテキポール

5m前後の大型タープや、風が強い日でもタープをしっかり支える直径3.5cmの極太ポールです。アルミ合金製なので軽さと強さを両立しています。
【基本情報】
・サイズ:直径3.5×長さ264cm
・重さ(約):1.4kg/本
 

上手にタープを張ってキャンプを満喫しよう!

今回は初めての人向けの「タープの張り方の基本」を紹介しました。

場所選びから設営手順まで網羅してお届けしたので、初めての人でもすてきなタープ空間を構築できるはず。この記事でしっかり予習して次のキャンプでぜひ試してみてください。

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