1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 日本の庭木に惹かれて。写真と文:ジェイク・ホブソン (〈ニワキ〉ファウンダー) #1

日本の庭木に惹かれて。写真と文:ジェイク・ホブソン (〈ニワキ〉ファウンダー) #1

  • 2025.9.6

こんにちは。〈ニワキ〉創業者のジェイク・ホブソンです。〈ニワキ〉は日本の園芸文化から着想を得て、イギリスで20年以上前にスタートしたブランドです。

実は、もともと彫刻家になりたいと思っていました。人々が自然をどのように認識し、自分たちの環境とどう関わっているのかについて興味を持っていました。その後、ロンドンのスレード美術学校へ入学し、「花見」を文化的な視点から観察するため、旅行助成金を受けて日本を初めて訪れました。

出典 andpremium.jp

日本に着いてすぐに、日本庭園、特に庭木の造形に魅了されました。「なぜこんな不思議な形をしているのか?」「どうして自然の木とはまったく違うのか?」、見れば見るほど興味深く、日本では庭のスケールやスタイルに合わせて、人の手で木の大きさや形を整えるという文化があることを知ります。

庭木はまさに「人の手によって形作られた木」だったのです。

出典 andpremium.jp

その後、大阪の『古川庭樹園』で働きながら剪定技術を学びました。イギリスに戻ると、日本で使っていた道具の素晴らしさ(特に三脚の脚立や剪定ばさみの使いやすさ)に改めて感動し、これらの道具をイギリスで販売することからブランドとしての活動を始めました。〈ニワキ〉を立ち上げて18年。今では、ガーデニングや暮らしに関する商品を、本社があるイギリスのみならず、ヨーロッパや日本、アメリカの園芸店やライフスタイルショップでも販売しています。

出典 andpremium.jp
出典 andpremium.jp

ライフスタイルの大切なひとつであるガーデニングの楽しさを、〈ニワキ〉を通してより多くの方と共有したい。そんな思いから、昨年「Niwaki Field Report」という冊子を制作しました。庭や自然環境に関する私たちの考えや体験をまとめたマガジンで、まもなく第2号が登場予定です。

出典 andpremium.jp

今はロンドンを拠点にしているのですが、日本を訪れる際は、新潟にいる道具づくりのパートナーのもとを訪ねたり、まだ足を運んだことのない地域を巡ったり、京都のあまり知られていない庭を探訪したりしています。そしてもちろん、日本滞在中はできるだけ多くのおいしい料理を味わいたいと思っています。特に、居酒屋のような小さいお店で、食べて飲んで語り合う夜の時間が大好きです。

edit:Sayuri Otobe

〈ニワキ〉ファウンダー ジェイク・ホブソン

出典 andpremium.jp

ロンドンのスレード美術学校で彫刻を学んでいた際に来日し、日本の庭木文化に感銘を受ける。その後、大阪の植木職人のもとで経験を積み、2007年にガーデニングツールブランド〈ニワキ〉を創設。現在はイギリスと日本を拠点に、ガーデニングや暮らしにまつわる数百点の商品を展開し、オンラインを通して世界中へ届けている。

元記事で読む
の記事をもっとみる