1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 【パク・ヒョシン】を語りつくす!ワタナベマキさん、韓国ミュージカルに目覚める!?

【パク・ヒョシン】を語りつくす!ワタナベマキさん、韓国ミュージカルに目覚める!?

  • 2025.9.8

韓国カルチャーが好きな人にだけ見える、居酒屋『恋するマキ食堂』の入り口。
今回は韓国ミュージカルに沼る、美容ライターの今井恵さんが登場。
韓国ドラマ・映画を観ていると、ミュージカル俳優の存在感に圧倒されることがあります。その魅力を、韓国ミュージカルのPR大使と自認されるライターの今井恵さんにお伺いします。

ゲスト
今井 恵さん
フリーランスエディター・ライター。女性誌を中心に、美容や旅、インテリア、インタビューなどの記事を手がけている。韓国ミュージカルだけでなく、ドラマや映画などにも造形が深い。夫と社会人の娘、2匹の猫と暮らす。

同業者からも“神”と呼ばれるパク・ヒョシンとは?

シンガーソングライター、ミュージカル俳優。1999年デビュー。2004年、韓国ドラマ『ごめん、愛してる』の主題歌として中島美嘉の「雪の華」のカバーが大ヒット。13年にミュージカル俳優としてデビューして以来、その歌唱力の高さから実力派として知られている。韓国ミュージカル『ファントム』に主演。

写真:アフロ

熱い魂のこもった歌声にノックアウトされっぱなしです

ワタナベさん(以下W):本日、お招きしたのはフリーランスの編集、ライターの今井恵さんです。いらっしゃいませ!

今井さん(以下I):お邪魔します。今日は楽しみにしてきました。

W:私もです。というのも、今井さんは韓国のミュージカルが大好きということで、お話をお聞きしたかったんです。まずは、今井さんがハマったきっかけから教えてください。

I:ミュージカル自体は、20代の後半にロンドンのウエストエンドで「オペラ座の怪人」を観てハマったんです。それから20年後、韓国のミュージカルを観始めました。舞台女優をしている妹から「韓国のミュージカルがすごい!」という話を聞いて、一緒に足を運びました。

W:もともとお好きだったんですね。初めて観た韓国の舞台はいかがでしたか?

I:パク・ヒョシンの「エリザベート」を観たのですが、もうノックアウトでしたね。歌がうまい方ってたくさんいますが、ヒョシンは歌の熱量がすごい。他のミュージカル俳優さんは、舞台を掛け持ちする方も多いのですが、彼は一定の期間にひとつの作品にしか出演せず、魂を込めて歌っているのが伝わってきます。号泣ものです。あまりのすごさに、翌月にも弾丸で作品を観に行ったくらいです。

W:そのすごさを知りたくて、今井さんに教えてもらったNetflixの『新人歌手 チョ・ジョンソク』に出ているのを観たんです。他のミュージカル俳優さんから尊敬されているのが伝わってきました。

I:そうなんです! 彼は「神」と呼ばれていて、同業者にもファンが多いほど。憑依型の役者さんで、音楽にかける魂がすばらしいんです。

W:その熱量にやられたのですね。今回は、いつも今井さんが観劇後に食べるというタッカンマリを作りました。どうぞ。

I:ありがとうございます。友人たちと余韻を引きずりながら、これを食べて語るのがまた幸せなんです。

W:わー、いいですね。やっぱり生での観劇は違いますよね。

I:韓国のミュージカルは、男性のお客様も多くて歓声が「キャー」ではなく「うぉー」と響き渡ります。それもまた感動するポイントでもあります。

W:韓国語でも、お話の内容がわかっていれば楽しめますか?

I:はい。私は事前にどんなお話か、どんな楽曲か勉強しておきます。仕事中にずっと流して頭に入れるようにして。あとは、オーケストラを入れたリハーサルの動画を観られることもあるんです。たとえば……(と、見せてくれる)。

W:迫力がすごいですね! こういう動画が観られると楽しみが増えそうです。ちなみに、私はドラマに出ている俳優さんを調べてみると、じつはミュージカルで活躍している方だと知ることがありました。『賢い医師生活』のユ・ヨンソクや『秘密の森』のチョ・スンウはそうですよね。

I:わかります。私も『グリーン・マザーズ・クラブ』で気になったチェ・ジェリムを調べたら、ミュージカルが主軸なんだと知って。公演を観に行って以来、ファンになりました。彼の場合は、声に魅了されました。

W:うわー、いろいろ観に行かれているんですね。楽しそう!

I:生活にハリが出ます。仕事へのモチベーションも違いますよね。これが終わったらあの舞台を観に行くんだ!と。

W:今回、お話を聞いて、私も実際に観に行きたくなりました。

I:ぜひ! 渡韓の日程を決めて、どんな公演があるか調べるといいですよ。

W:なるほど。次の韓国の楽しみが増えました。また教えてください!

今井さんが観劇後に食べる 大好きなタッカンマリ

タッカンマリの作り方(4人分)
1. 丸鶏(小1羽分・約1kg)は沸騰した湯に入れ、ひと煮立ちさせて冷水で洗い水気をふく。

2. 長ねぎ(2本)を7cm幅に切る。じゃがいも(3個)は皮をむき1.5cm幅に切り水にさらす。しょうが(1片)は皮付きのまま薄切りに、にんにく(1片)は包丁でつぶす。

3. 鍋に1 、紹興酒(1カップ)、水(1~1.5L )、塩(小さじ2/3)、2 の長ねぎの青い部分、しょうが、にんにくを入れ中火にかける。

4. 煮たったらアクを除き、ふたをしてさらにアクを除きながら弱めの中火で常に丸鶏が浸る程度に水を足しながら5時間ほど煮る。

5. 2 の長ねぎの残りと、じゃがいも、トッポギ(100g)を加え、さらに10~15分、じゃがいもが柔かくなるまで煮る。

6. 小鍋にみりん(大さじ2)、しょうゆ(大さじ2)、黒酢(大さじ1)、長ねぎ(みじん切り・1/2本分)を入れ、中火でひと煮立ちさせる。

7. 鶏を崩して器に盛り、6 のつけダレやねりからし(適量)を添えて食べる。

今井さんからカムサハムニダ! 舞台を観た後の興奮を思い出しました

韓国ミュージカルの魅力を普及すべく、個人的にPR活動を行っているので(笑)、
このような場を設けていただき、とてもありがたかったです。
またマキさんお手製のタッカンマリが食べられて、観劇後の興奮がよみがえるほどのおいしさでした。
次はぜひ、韓国で観劇後に一緒に食べましょう!

MAKI WATANABE
料理家。グラフィックデザイナーを経て現職に。雑誌や書籍、テレビなど幅広く活躍中。近著は『梅干しは万能調味料』( 主婦と生活社)。「wa&_」としてオリジナルの醬を企画、発売中!


撮影/砂原 文 文/晴山香織
 
※大人のおしゃれ手帖2025年8月号から抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

元記事で読む
の記事をもっとみる