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中学生になったけど勉強しない!どうすればいい?家庭で勉強習慣をつけるには小さな成功体験が大切です

  • 2025.8.30

「うちの子、勉強習慣が全然つかなくて・・・」
「宿題が少ない学校だから、家で何をさせたらいいのかわからない」
「中学生になってから急に授業についていけなくなって不安」
そんな声を多くの保護者から聞きます。実は、こうした悩みはあなただけのものではなく、どのご家庭でも一度は直面する『よくある壁』です。
勉強習慣や集中力は、生まれつきの才能ではなく「環境」と「関わり方」で育つもの。今回は、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾の校長経験もある、株式会社脳レボ代表取締役の川谷潤太さんに、家庭でできる勉強習慣づけと親の関わり方についてお答えいただきました。

ママ広場

Q1)中学生になってから勉強習慣をつけるのは遅い?

「小学生のうちに習慣をつけないともう遅いのでは・・・」と不安に思う方もいますが、結論は遅くありません。むしろ中学生になってからでも十分に間に合います。
人が大きく成長するのは「初心者」と「トップアスリート」と言われます。どちらも『新しいことを吸収する純粋さ』を持っているからです。つまり、いつからでも習慣づけは可能
ポイントは「小さな成功体験」を積ませること。
・机に座るだけでもOK
・問題集を1ページだけでもOK
できたことを認め、「よくやったね!」と声をかけることで、自信が芽生えます。この積み重ねが『習慣の芽』になります。

Q2)中学に入ったら勉強についていけなくなりました・・・

中学に入ると授業スピードが速くなり、小学校のように「繰り返し学習」でカバーしてくれません。そのため、ついていけない子が増えるのです。
ここで大切なのは、「わからないところを放置しないこと」。
例えば、数学の1学期でつまずくと、2学期以降の内容がすべて理解できなくなります。
対応のコツは、
1)定期テストやワークで「苦手単元」を特定する
2)その部分だけを短時間で復習する
3)できたら再度テスト問題を解いて確認
このサイクルを繰り返すことで「苦手が得意に変わる」体験を積ませられます。
親としては「どこでつまずいているのか?」を一緒に確認してあげるだけでもサポートになります。

ママ広場

Q3)小学校では勉強していなかったけれど、4月から中学生。自分で予習・復習できるようになる?

最初から「自分で予習・復習できる子」はほとんどいません。大人でも計画的に行動するのは難しいですよね。中学生になってからでも大丈夫。まずは「一緒にやる」ことから始めましょう。
・リビングで親も本を読む/仕事をする
・「今日はどんな勉強をしたの?」と会話に取り入れる
・親が予定表を一緒に書き、短い学習計画を立てる
このように「親が寄り添う姿勢」を見せることで、子どもは「自分もやってみようかな」と感じやすくなります。
最終的に「自分でできる」状態を目指すためには、最初は『伴走』が必要です。

Q4)宿題が一切出ない学校・・・家でできることは?塾はどう選ぶ?

宿題がない学校だと「何をさせればいいの?」と戸惑いますよね。実はこの状況は「チャンス」でもあります。学校に依存せず、自分で学ぶ力を育てられるからです。
家庭で意識してほしいのは以下の4つの鉄則です。
1)ゴールから始める:模試や過去問など実践的な問題から弱点を見つける
2)時間を計る:普段から制限時間を意識して問題に取り組む
3)点数をつける:今の実力を数値化し、目標との差を知る
4)弱点を潰す:見つけた苦手単元を集中して補強
塾を選ぶときは、
・通いやすさ(距離や費用)
・個別か集団か(お子さんの性格に合うか)
・「先生が子どものやる気を引き出してくれるか」
を重視してください。体験授業を受けて、子どもが「ここなら続けられそう」と思えるかどうかが一番のポイントです。

親ができる一番大切なこと

どんな学年でも共通するのは、親が子どもの“学びたい気持ち”に火をつけてあげることです。
「勉強しなさい!」ではなく、
「自分から始めたんだね、すごいね」
「どんな勉強してるの?」
と声をかける方が、子どもの心に火が灯ります。小さな火でも広がっていけば、やがて勉強にも燃え移ります。

まとめ

・勉強習慣は中学生からでも遅くない
・つまずきを放置せず、苦手を一緒に確認
・最初は『伴走』が必要
・宿題がなくても「ゴールから始める学習」で実力はつく
・親の声かけが子どものやる気を育てる
「うちの子は勉強しないから・・・」と悩む必要はありません。子どもには必ず集中する力があります。今はゲームや遊びに向いているだけかもしれません。
親ができるのは、その力を少しずつ勉強に移していくこと。今日から「できた!」を一緒に喜んでみませんか。きっとお子さんの表情に変化が見えてくるはずです。

執筆者

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川谷潤太
川谷潤太

株式会社脳レボ代表

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校⻑に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。
その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。
2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども‧保護者‧教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者も12万名を突破。
脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。

株式会社脳レボ

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