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有村藍里「母に“習いたい”と言えなかった」ピアノに初挑戦した結果…

  • 2025.8.29

今年のバースデーイベントも弾き語りに挑戦

こんにちは、有村藍里です。昨年の8月、私は初めて人前でギターの弾き語りに挑戦しました。手が震えるほど緊張した初舞台。それから一年。今年のバースデーイベントは、ピアノにも挑戦しました。毎年8月はバースデーイベントを開催するのが、恒例になりつつあります。当時の私はせっかくイベントをしても「人前で披露できるものがなにもない」「なにかあればいいのに」と思っていました。そんなとき、3年前からイベントでお世話になっているカフェのオーナーさんが音楽に詳しく、「歌に挑戦してみよう」という流れになりました。好きなアーティストがアコースティックギターで歌う姿に惹かれて、昨年のバースデーではギターを練習し、本番までの数ヵ月を不器用ながら積み上げていきました。先生のピアノ伴奏に支えられながら歌を2曲、先生のピアノ伴奏と、自分でギターを弾いて歌ったのが2曲。高度な奏法はできないので、原曲を少し変えて“今の私にできる形”で臨みました。緊張で硬くなり、「楽しむ」より歌とコードを追うので精一杯でした。

ずっとやってみたかった「ピアノ」に初挑戦

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そして今年。新しい挑戦として、ずっと心の奥にあったピアノを選びました。子どものころ、鍵盤に向かう友達を羨ましく見ていました。本当は私もピアノを習いたかったけれど、「どうせ続かない」と自分で決めつけて、母に「習いたい」と言えませんでした。今、その小さな願いを拾い上げたくて、鍵盤に指を置きました。楽譜が読めないので、ドレミで書いてもらい、指の位置を頭に叩き込み、暗譜して練習を始めました。レッスンの日々は、想像よりも体力勝負でした。昨年のライブから一年、歌から離れていたこともあって、思うように声が出ない……。毎回、途中で息切れして歌えなくなりました。体力が足りないと感じ、本番まで2ヵ月しかない中でパーソナルジムにも通い始めました。呼吸と姿勢を見直し、声を支える練習も取り入れました。週に数回のボイトレとあわせて、短い時間でも毎日声を出しました。帰り道に録音を聴き返して、直したい場所にメモをして、また翌日レッスンへ。ギターも昨年以上に難しく、押さえ替えのたびに音が濁りました。メトロノームの音に合わせて、苦手なコードの壁を何度も越えようとして、指先が痛くなり「もう無理だ……」と諦めたくなる夜もありました。何度練習しても正解に辿り着けない感覚が続き、不安に飲み込まれそうになった日もありました。私はもともと音楽の勘があるタイプではないし、自分の歌声に対しても苦手意識があります。それでも、挑戦したい。成し遂げたい。その一点だけを頼りに、毎日少しずつ手を動かしました。壁は何度も来ました。スタジオで先生と練習していた日、思うように声が出なくて、涙が出ました。悔しくて、去年のほうが頑張れていたのでは、とまで思いました。それでも刻々と本番が近づいてきます。セットリストを見直し、キーを下げてみたり、構成を変え、ギターを弾かない選択をしてみたり、できる工夫を続けました。結局、レッスン最後の週で「キーは下げない、難しいと思っていたギターのストロークで弾く、全部の曲を演奏する」と自分で決めて再度調整してもらうことを決めました。その決断の途中で、先生に言われた言葉があります。「上手い下手より、まず気持ち」。練習は失敗してよいから、出し切ってみようと言われ、私は一度、きれいに歌おうとすることをやめました。声がひっくり返っても、息が上がっても、動作がおかしくても、体を大きく使って歌う。歌い終わると、先生は「今までで一番よかったよ!」と言ってくださいました。その一言で、私には、人の目を気にせず、思いっきりやり切ることが必要だったんだと気づきました。

「今の本当の自分」で立てた

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そして、迎えた本番。カフェにステージを設営してもらい、音響を確認し、立ち位置を決め、深呼吸しました。開演前はスタッフさんと段取りを合わせ、MCや出入りの動線も決めました。一人でギターの弾き語りに挑戦。手のひらは汗ばみ、ピックが指から滑りそうになります。それでも最初の一音を鳴らすと、呼吸が戻りました。ピアノの弾き語りもしました。たくさん間違えました。指が迷って、歌とずれてしまったところもあります。それでも、曲のあとに返ってくる拍手に、何度も助けられました。イベントのあと、ファンの方から「挑戦し続ける姿に励まされた」と言っていただきました。「ちゃんと想いが届いたんだ」と嬉しかったです。遠方から来てくださった方、SNSで応援してくださった方もいて、支えられているとあらためて実感しました。ありがとうございました。来られなかった方からのメッセージも読みました。一通一通、大切にしました。

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それと、今回のイベントでのトークは関西弁で話すことに。東京ではいつの間にか周りに合わせて標準語で話すのが癖になっていて、「関西出身なの知らなかった」と言われることもあります。でもこの日は、飾らずに話せました。格好つけたいのに、どこか不器用で、抜けてしまう自分。それも私です。音楽でも言葉でも、「今の本当の自分」で立てた。それだけで、私には十分でした。挑戦をすると「できない自分」に会います。でも、その少し先で「できはじめた自分」にも会えます。小さな前進は大きな変化ではないけれど、確かに心を軽くします。昨日できなかったことが今日はできた。小さな積み重ねを続けていけば、それはいずれ大きな変化になる。そう信じて挑戦し続ける。私の2025年の夏が終わりました。でも、また次が待っている。終わるということは始まるということ。まだまだいろんなことに挑戦していきます。今週も最後まで読んでくださってありがとうございました。有村藍里

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