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脱・プラットフォーム!2025年秋に買うべき2大ブーツトレンド

  • 2025.8.29

2025年秋冬のトレンド“スラウチーブーツ”と“タイトブーツ”とは?

かつてコペンハーゲンを席巻した厚底ブーム。ガニーGANNI)やホルツワイラー(HOLZWEILER)が象徴した、ラグソールとプリントドレスの組み合わせは北欧ファッションの代名詞だった。しかし今シーズン、街のムードは一変。ソールは軽やかに、厚みを抑えた新しいシルエットが主流へと躍り出ている。

そんななか、ブーツトレンドは大きな転換期を迎えた。ひとつ目は2000年代以来姿を潜めていたスラウチーブーツ。くしゅっとしたシルエットに、バッカニア風のディテールやシープスキンを裏地にあしらったアンクル丈、波打つようなロング丈が再登場。そしてもうひとつは、足首から腿までぴたりと沿うタイトブーツ。ふくらはぎとの間に一切の隙間を残さない、スリークで洗練されたシルエットが新鮮だ。

実際、今季のランウェイではタイトブーツが強い存在感を示していた。例えばトーテムTOTÊME)やクロエCHLOÉ)、ジバンシィGIVENCHY)のランウェイに登場したのは、ボリューミーなコートにタイトなブーツを合わせた洗練されたシャープなルック。とはいえ2017年にバレンシアガBALENCIAGA)が打ち出したソックブーツほどストイックではなく、あのエッセンスをほのかに残しつつもいまのムードに合わせて進化を遂げたスタイルだ。

トーテムの2025年秋冬コレクションでは、黒・グレー・クリームのバターのように柔らかなレザーのロングブーツが登場。脚にタイツのように寄り添い、ミディ丈のスカートとシームレスに重なり独特のエレガンスを表現。一方、サラ・バートンが初めて手がけたジバンシィでは、ブラックビニールのタイトロングブーツがランウェイに登場。端正なテーラリングにセクシーなエッジを効かせていたのが印象的だ。

ジバンシィ 2025-26年秋冬コレクション
ジバンシィ 2025-26年秋冬コレクション
トーテム 2025-26年秋冬コレクション
トーテム 2025-26年秋冬コレクション

長らくモードシーンをリードするミウッチャ・プラダは、ミュウミュウMIU MIU)の2025年秋冬でこの2つを見事に融合。ヴィンテージ調のアイテムが散りばめられたショーで繰り返し登場したのは、ベルトストラップでふくらはぎを締め、レザーが柔らかく波打つロングブーツ。中でもブラウンはストリートでの新定番となりそうだ。

ミュウミュウ 2025-26年秋冬コレクション
ミュウミュウ 2025-26年秋冬コレクション
クロエ 2025-26年秋冬コレクション
クロエ 2025-26年秋冬コレクション

バランスで魅せるタイトブーツの新ルール

この秋、タイトブーツを履きこなす鍵は“シルエットのバランス”。ボディコンシャスな要素は膝下にとどめ、トップスやボトムにはゆとりを残して抜け感を演出するのが理想だ。実際、コペンハーゲンではスタイリストのガブリエラ・カレファ=ジョンソンが、オーバーサイズのラガーシャツとスラウチーなショーツに、エレガントなブラックレザーのロングブーツを合わせていた。

さらにタイトブーツは、ボリューミーなコートやAラインスカートとも好相性。装いをシャープに格上げし、この秋冬の理想のシルエットを叶える一足として頼れる存在になりそうだ。

Text: Emma Spedding Adaptation: MEI FUJITA、SAORI YOSHIDA

From: VOGUE.UK

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