「叱られた理由は？」あなたの〈過去の引きずりやすさ〉がわかる【心理テスト】

楽しかった思い出もあれば、思い出したくない失敗や後悔もあるのが人生です。過去の経験は、時として私たちに重要な教訓を与えてくれますが、その一方で、いつまでも心の重荷となって、前へ進む足を止めてしまうこともあるかもしれません。あなたは過去の出来事を未来への糧にできるタイプでしょうか。

この心理テストでは、子どもの頃に叱られた理由という、多くの人が経験する記憶を通して、あなたの「過去の引きずりやすさ」を診断します。心の奥にある、あなた自身の時間の捉え方や、失敗との向き合い方が見えてくるかもしれません。過去との上手な付き合い方を探る、一つのきっかけにしてみてください。

子どもの頃、あなたが親や先生によく叱られたと感じる理由は、次のうちどれに一番近いですか？当時のことを思い出して、直感でお答えください。

1.忘れ物をしたから

2.嘘をついたから

3.人より成績が悪いから

4.理由もなく叱られた

「忘れ物をしたから」を選んだあなたは、過去の出来事をあまり引きずらないタイプのようです。あなたは、過去の失敗を「人格の欠点」ではなく、「行動の結果」として捉えることができる、非常に客観的で健全な心の持ち主なのではないでしょうか。

忘れ物という失敗は、具体的な対策によって次から防ぐことが可能です。この選択をしたあなたは、失敗の原因を分析し、「次はこうしよう」と未来志向で物事を考えられる傾向があるでしょう。そのため、一つの失敗に長く心を縛られることは少ないのかもしれません。

あなたのその前向きな姿勢は、素晴らしい長所と言えそうです。これからも、失敗から学ぶ姿勢を大切にしてください。もし気持ちが落ち込むことがあっても、「これは次に活かせる経験だ」と捉え直すことで、あなたはいつでも前に進んでいけるでしょう。

「嘘をついたから」を選んだあなたは、過去をあまり引きずらない、潔い心を持っているようです。嘘という行為は、多くの場合、自分自身の意思で行うものです。あなたはその行為と「叱られた」という結果を、明確な因果関係として理解しているのではないでしょうか。

自分の行動が招いた結果である、という納得感があるため、あなたは過度に自分を責めたり、他人のせいにしたりすることが少ないのかもしれません。過ちを真摯に反省し、同じことを繰り返さないと心に決め、そこから先へ気持ちを切り替えていく力があるようです。

その切り替えの早さと潔さは、あなたの大きな魅力です。過去は過去として、きちんと区切りをつけられるため、いつでも「今」に集中できるのでしょう。その強さを活かし、これからも未来を自分自身の手で切り拓いていってください。

「人より成績が悪いから」を選んだあなたは、過去の出来事をやや引きずりやすい傾向にあるようです。この理由は、具体的な一つの行動ではなく、「他者との比較による自分の能力」を指摘された記憶です。そのため、心の深い部分にコンプレックスとして残りやすいのかもしれません。

あなたは、過去の失敗や、他人から低く評価された経験を、「自分はダメな人間なんだ」という自己否定に繋げてしまうことがあるのではないでしょうか。新しいことに挑戦しようとしても、「また失敗するかもしれない」という過去の記憶が、ブレーキをかけてしまう場面もあるようです。

大切なのは、過去の評価と現在の自分を切り離して考えることです。人は日々成長し、変化するものです。「あの時はできなかったけど、今の自分ならできるかもしれない」と、小さな成功体験を積み重ねていくことで、過去の呪縛から少しずつ解放されていくでしょう。

「理由もなく叱られた」を選んだあなたは、過去の出来事をとても引きずりやすいタイプかもしれません。この記憶には、なぜ自分が責められたのかという明確な理由がなく、納得できないまま心に刻まれた理不尽な経験です。そのため、未消化な感情として長く残り続けてしまうのでしょう。

あなたの中には、過去の出来事に対する「なぜ？」という問いや、癒えない怒り、悲しみなどが渦巻いているのかもしれません。その納得のいかない経験が、物事をネガティブに捉えさせたり、人間関係において不信感を抱かせたりする原因になっている可能性も考えられます。

もし過去の理不尽な記憶に苦しんでいるのなら、その気持ちを信頼できる誰かに話してみるのが良いかもしれません。自分の感情を言葉にして吐き出すだけでも、心は少し軽くなるものです。過去を変えることはできませんが、その出来事への解釈を少し変える手助けにはなるでしょう。

ライター: Kazuhide.Y

公認心理師、心理学ライター。心理学を「ちょっと難しい学問」ではなく「毎日の生活に役立つ知識」としてお届けします。あなたの心が少しでも軽くなるような、そんな情報発信を目指しています。