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夏休み明け注意!? 「学校に行きたくない」「勉強したくない!」 その言葉の裏にある本当の問題とは?

  • 2025.8.27

こんにちは。19時消灯ママ れーこです。元小学校教員で、小学生3人の子育てに奮闘しながら、「子どもの早寝アドバイザー」として活動しています。今回は、我が家の長女がかつて体験した「登校しぶり」や「勉強嫌い」をきっかけに、たどり着いた『ある意外な解決法』についてお伝えします。

登校しぶりに効く、ある意外な解決方法とは?

早速結論ですが、それはズバリ『早く寝ること』。早寝で、睡眠時間をたっぷり取る。たったそれだけで、学校に行きたくない、勉強したくないという言葉を驚くほど聞かなくなりました。「え、早く寝るだけ?」と驚かれるかもしれません。でも、これは私が体感し、そしてこれまで1,500人以上のご家庭にお伝えしてきた経験からも確信していることなのです。

「学校、行きたくない」娘がつぶやいたひと言

それは、小学1年生になったばかりの頃。 長女がぼそっと言ったんです。「学校行きたくない…」最初は「まぁ、学校は遊ぶ場所じゃないし、気が重いよね」と軽く受け止めていました。 でも、それが一日、二日…と続き、朝になると「頭が痛い」「眠い」と訴えるように。無理に連れて行こうとすると泣き出してしまい、私もどうしていいか分からずでした。さらに担任の先生からは、「最近、授業中に頭が痛いと言って保健室に行くことがある」との連絡も……。 勉強へのやる気も明らかに落ちていて、「勉強したくない」「学校はつまらない」と口にすることが増えていきました。これは『小学校に、慣れてないだけ』では済まないかもしれない……。 そんな焦りを感じながら、私は少しずつ原因を探っていくことにしました。

行き渋りや勉強嫌いの『裏側』にあったもの

まず私が最初にしたのは、長女の様子を『よく見る』こと。観察してみると、「寝不足」と「生活リズムの乱れ」を感じました。実は幼稚園の頃、夜は21時や22時まで起きていることが多く、朝も登園時間ギリギリまで寝ていました。登園時間がゆっくりだったこともあり、なんとか生活できていましたが、入学と同時にそれまでより1時間以上早く起きなければいけなくなったのです。にも関わらず、「小学生だから体力がついてきているはず」と勝手に思い込み、消灯時間は変えずにいました。後から調べてわかったことなのですが、当時の長女は、本来必要な睡眠時間よりも2時間近く睡眠不足の状態でした。眠たさやだるさが残ったまま学校に行けば、集中力は下がり、勉強もうまくいかない。さらに「わからない→自信をなくす→行きたくない」と、負のループに入っていたことに気づきました。これは、本人の「やる気のなさ」や「甘え」ではなく、生活リズムと睡眠不足による『心身の疲れ』が原因だったのです。

『早寝チャレンジ』のはじまり

そこで私は、「まずは寝かせよう」と決めました。 目標は、20時前の就寝。とはいえ、いきなり2時間早く寝かせるなんて無理があります。まずは夕方の過ごし方を見直しました。夕方にやることになっていた家庭学習やピアノの練習はやめ、朝の時間に起きられたらやることに変更。下校後は宿題だけやればいい約束に変えました。 最初の数日はぐずぐずしていた娘も、少しずつスムーズに布団へ入れるように。1週間も経つと、朝の機嫌が格段によくなり、「今日は図工があるから楽しみ!」なんて言葉も聞かれるようになったのです。

驚くほど変わった『勉強への向き合い方』

そして、効果がはっきりと表れたのは約半年後。学校の先生から「最近、授業中に手を挙げて発言するようになりました!」との報告がありました。さらに、 自分から宿題に取り組むようになったのです。私は内心「え、誰?」とツッコミたくなるほど(笑)。でも、それだけ睡眠と心の安定、脳の働きは密接につながっているということなんですね。早寝を通して娘が取り戻したのは、『元気』だけではありません。自信、好奇心、前向きな気持ち。すべてが「よく眠れている」からこそ育ち直っていったのだと感じます。

早寝は、子どもの心の土台を整える『見えない栄養』

子どもにとって、睡眠は単なる『休息』ではなく、『学びの土台』であり、『心の安定剤』です。脳は眠っている間に、感情を整理し、学んだことを記憶に定着させます。十分に眠れていない子は、集中力も記憶力も下がり、情緒も不安定になりやすい。それを「やる気がない」「甘えている」と大人が叱ってしまうと、ますます自己肯定感は下がってしまいます。でも、「しっかり眠る」ことで、子どもたちは自分本来の力を取り戻していきます。早寝は、親が子どもに贈れる『シンプルだけど最強のプレゼント』なのです。

夏休み明けこそ、「寝かせてから整える」

夏休み明けは、生活リズムが崩れて不安定になりやすい時期です。 学校が始まっても、すぐには気持ちも体も追いつかないのが当たり前。そんな時こそ、勉強より、声かけより、まず『睡眠』から整えてみてください。「行きたくない」「勉強したくない」という言葉の裏にある『疲れ』や『乱れ』を、早寝というシンプルな習慣で整えることで、見えてくる世界がきっと変わっていきます。そして何より、子ども自身が「自分ってできるんだ」と思えるようになる。その土台をつくるのが、ほかでもない「早寝」なのです。もし、わが子の夏休み明けがちょっと不安定だなと感じたら、焦らず、優しく、まずは一緒に「早く寝ること」から始めてみてください。きっと、その先にある『ラクで前向きな子育て』に、つながっていくはずです。

夏休み明け、「学校に行きたくない」と言われたら…

このコラムを読んでくれたあなたが、「ちょっと早く寝てみようかな」「新学期スムーズにスタートさせるために睡眠時間を増やそう」そんな風に思っていただけたら嬉しいです。それが「学校に行きたくない」「勉強したくない」を改善する一歩になるかもしれません。子どもたちの眠りが守られ、笑顔が増える未来を目指して、今後も発信を続けていきたいと思います。

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そんな思いを込めて書かせていただいた書籍『育児の悩みスッキリ解決!子どもの早寝メソッド』は、子どもの早寝を叶えるための方法がギュッと一冊にまとめてあります。ぜひ、この本を手に取っていただき、子どもの睡眠時間の確保にお役立ていただけたら幸いです。

【Profile】れーこ(@reikojitan)

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小6、小3、小1の3姉妹の母。小学校教諭から専業主婦を経て、現在フリーランス。「 子どもの睡眠時間」と「ママの自分時間」の確保をすることで「子どももママも毎日ご機嫌」が叶うのではないか?と考え、3年前から19時消灯を実践。19時消灯のための時短術、小学校入学前後の情報、早寝早起きをすることのメリットをInstagram(@reikojitan)で発信中。これまでのノウハウを1冊にまとめた書籍「育児の悩みスッキリ解決 子どもの早寝メソッド」を講談社より好評発売中!

Instagram:れーこ(@reikojitan)

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