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ブランド初のレザーバッグも! 欲しいモノだらけだった【エイトン】で40代ライターがひとり試着祭り

  • 2025.8.27

現在はスタンダードになっているユニセックスアイテムですが、10年くらい前まで、日本ではあまり見かけなかったような気がします。そんな中、先陣を切って2016年にデビューし、ユニセックスブランドのパイオニア的な存在になっているのが【ATON(エイトン)】です。筆者もずーーーっと好きなブランドなんですが、ここ数年はちょっとごぶさたしていました。でも、オトナミューズにたびたび掲載されているのを見ていると、今の気分にハマるアイテムがすごく多く、改めて気になっていたんです。
 
一度気になったらすぐ見たいタイプなので(笑)、さっそく【ATON】に直行。2025年秋冬の新作をいろいろと拝見させていただきました。そしたらですね、お世辞抜きにマジで最高だったんです。そもそも【ATON】が好きなのは素材にこだわっているからなのですが、当然のことながら昔よりパワーアップしている。あと、徹底的に削ぎ落とされ、より洗練されたデザインという印象を受けました。ごぶさたしていたのを悔やむほど筆者好みのアイテムの宝庫で、2025年秋冬のコレクションはレディースもメンズも箱買いしたくなるほどだったんです。が、そんなことしていたら破産してしまうので(笑)、中でも気になるアイテムを試着させていただきました!

筆者はネイビーをチョイスしたんですが、適度にきちんと感もあるので40代にこそオススメです!

肌触りが最高!絶妙な抜け感を演出できるシルクスエード製のセットアップ

オトナミューズの編集部員から、「ATONといえば、セットアップ! 」と聞いていたので、まずはセットアップからチェック! ノーカラーのジャケットとタイトなロングスカートの組み合わせなど、さまざまなセットアップがありましたが、筆者のハートを射抜いたのはシャツとパンツのセットアップです。
 
この魅力は、なんといっても素材。シルク100%なのですが、質感の異なる糸を交互に織り上げてセミマットに仕上げているんです。さらにスエード加工を施した【ATON】オリジナルになっていて、とにかく肌触りがバツグン! ほんのり起毛しているので高級感がありますし、しなやかな風合いで落ち感も美しく、動きを加えたときの生地の表情もすごく魅力的でした。
 
そして素材を最大限に引き立てる、シンプルに徹したデザインも◎。パンツは裾を絞れるタイプなのでコーデや気分でカタチを変えられますし、シャツも含めてセパレート使いもしやすそう。このシンプルさと上質な素材感は、年齢を重ねた大人だからこそ着こなせる&似合うと思います。まずはショップで試着してみてほしいです。あまりの着心地のよさに間違いなく虜になるはずですから!

シャツ¥69,300、パンツ¥59,400(共にエイトン)

柔らかな雰囲気を放つイエローの発色がとにかく絶妙なんです!

イエローがかわいい♡表情豊かなカシミヤ製のニットベストは秋の始まりにも最適!

7月ごろからイエローが気になっていたので、【ATON】でも見かけたので思わずセレクトしましたが、触れてみてビックリ! これ、カシミヤ100%なんです。しかも日本の職人の手によって丁寧かつ繊細に染め上げ、かつ美しく起毛しているのでかなり表情も豊か。実際に着用してもとろけるような肌触りで、あまりの心地よさについ素肌で着たくなるほどでした。しかも両サイドなどに縫い目のないホールガーメントで編み立てているので、より快適な着心地が堪能できるんです。
 
ベースはベーシックなVネックベストですが、大きめの肩や浅めのVネックなどのバランス感も秀逸。今回は秋のはじまりを意識してタンクトップの上に着てみましたが、肌寒くなってきたらロンTやシャツと重ねてもいいですし、真冬は編みやゲージの異なるニット・オン・ニットなども楽しみたいかも。全体的にゆったりしているのでカラダのラインを拾わないですし、1枚で着ても脇肉が気にならないのも最高!

ベスト¥53,900(エイトン)

高身長の筆者にはパンツ丈が少し短めでしたが、たまにはこのくらいのバランスも新鮮かも! ニット¥36,300(エイトン)

独特な風合いがスパイスに!【ATON】のこだわり炸裂なナイロン製ユーティリティパンツ

この手のユーティリティパンツって世にあふれているけど、【ATON】はひと味違いました。ナイロンにワッシャー加工を施したよくある生地かと思いきや、よく見ると表情がとってもドラマティック。光沢が独特というか、光の当たり具合によってシワが立体的に見えるというか。生地の風合いがとにかく面白いんです。それでいて肌当たりもよく、肌に触れても心地いいのはマジですごいです。
 
裾はドローコード付きで絞ることもできますが、あえてテキトーにセットするのもこなれて見えてイイかと。この夏も残暑が厳しそうなのでしばらくはTシャツと合わせることになりそうですが、ぜひニットと合わせて素材のコントラストを楽しみたいかも! きっとこのパンツの面白い風合いも引き立ちますし、シンプルながらも洒落た雰囲気が作れる気がするんです。

パンツ¥42,900(エイトン)

コートとスラックスのセットアップが新鮮!

メンズなのに着ぶくれして見えないのはすごい!コートとパンツのセットアップも狙い目

筆者はメンズを着ることも多いですが、そのきっかけが【ATON】だった気がします。確か数年前にメンズサイズでジャケットをチョイスしたのですが、それがめちゃくちゃよかったんですよね。かなりのオーバーサイズでしたがそれも新鮮でしたし、着こなしの鮮度アップにもかなり役立っていたことが昨日のように思い出されます。
 
というわけで、今回はメンズも積極的にチェックしていきました。「さすが、ATON! 」なアイテムばかりだったのですが、筆者が選んだのはグレンチェックのコートとパンツのセットアップです。クラシックなチェックはこの秋冬のトレンドでもありますが、なんとこちらは糸の細いファインウールとリネンもブレンドした素材を使用。ややざっくりとした風合いもなんだか新鮮で、さらに起毛仕上げになっているのでスタイリングに奥行きを持たせることができるんです。
 
高身長の筆者でも大きめのサイズ感ではありましたが、着られている感じは一切ないのはさすがのひと言です。パンツはウエストがドローコード仕様なので簡単に調整できますし、太すぎず細すぎないシルエットもイイ感じでした。じつはこちら、共地のシャツの展開もあるのですが、スリーピースで着るのも洒落ているかも! お財布に余裕があったら、ぜひチャレンジしたいです。

コートはラグランスリーブで、後ろ姿がすっきり見えるのも高ポイント!

コート¥198,000、パンツ¥61,600(共にエイトン)

かなり大きなサイズ感ですが、ハンドルは意外と華奢でゴツく見えすぎないのがイイ!

武骨な表情と大胆なサイズ感がツボ!【ATON】初のレザーバッグも注目です

生粋のミニバッグ派ではありますが、大きいバッグも嫌いじゃありません。でも大きいなら思いっきり大きいほうが好みなので、このトートバッグはドンピシャでした。しかもこちら、ベルリンを拠点にするレザーブランド【ナウハウス ストゥディオ】のコラボもので、【エイトン】としても初のレザーバッグなんです。
 
そんな特別感も刺さりますが、このレザーの風合いを見てください。去勢をしていない3歳以上の雄の成牛の革であるブルハイドを使っているんです。かなり肉厚なのにしなやかな質感で、そして武骨な表情がなんとも魅力的。贅沢な一枚革というのもポイントで、底部分にシームもないのでミニマルなルックスに仕上がっています。持ち手が意外と短いというバランスも面白く、使い勝手より見た目に振っている潔さにもホレました♡

左/両サイドは帯縫いのような特別な技法で仕上げたこだわりの仕様。これによって耐久性が高まり、より長く愛用できるんです 右/ライニングがピックスエードなのも贅沢!

バッグ¥176,000、キーホルダー¥53,900(共にエイトン ウィズ ナウハウス ストゥディオ)

いやーーー、2025年秋冬の【ATON】は欲しいモノだらけで困りました(笑)。見た目にも伝わる素材へのこだわりや上質さ、それが引き立つミニマルなデザイン。【ATON】は30代半ばくらいによく着ていたのですが、40代半ばの今のほうが確実に刺さっている感じがあります。タイムレスなデザインばかりなので、長く愛用できるのもイイ! みなさんもぜひチェックしてみてください!

text:KYOKO CHIKAMA

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