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歴代の最高気温ランキングを塗り替えた2025年夏!その理由と今後の見通しを気象予報士が解説

  • 2025.8.25

ここ数年、毎年のように夏の暑さが更新されており、2025年の夏も記録的な暑さとなっています。

2025年7月24日に北海道の北見市内で39.0℃の最高気温を記録し、8月5日には群馬県の伊勢崎市内で日本の過去最高となる最高気温41.8℃を記録しました。

今記事では、2025年夏の猛暑の理由や要因について解説します。

※本記事は2025年8月7日現在の統計に基づいて記載しています。

2025年夏の暑さの状況

2025年の夏は記録的な暑さとなっています。7月における日本の平均気温は、統計を開始した1898年以降最も高い数値をマークしました。

また、全国に153ある気象台等のうち98地点で月平均気温が最も高くなったほか、猛暑日を記録したアメダス地点数は4,565地点となり、統計を比較できる2010年以降でもっとも多くなっています。

さらに、今夏は最高気温の歴代全国ランキングも大きく更新しています。8月も猛暑が続いている状況です。

猛暑の原因

2025年の夏が猛暑となっている原因としては、「ダブル高気圧」「極端に早い梅雨明け」「海水温の上昇」が挙げられます。

ダブル高気圧とは、地表・海面付近の高気圧である「太平洋高気圧」と、上空の高気圧である「チベット高気圧」の2つの高気圧を指します。2つの高気圧が重なることで非常に“背の高い”高気圧となり、晴天と強い日差しをもたらすことで気温の上昇を促します。

2025年はチベット高気圧の勢力が梅雨の時期から強く、梅雨前線が停滞できずに記録的な早さでの梅雨明けとなりました。その影響で夏の訪れが早まったことも、7月の平均気温を大きく押し上げる要因です。

また、2025年7月における日本近海の海水温も、統計を開始した1982年以降でもっとも高くなっています。

日本は、四方を海に囲まれていることで、通常は気温の上昇が抑えられていますが、2025年は海水温が記録的な高さになっていることも猛暑につながっています。

ラニーニャ現象やエルニーニョ現象との関連

ラニーニャ現象が発生すると、夏は猛暑になりやすいといわれています。

しかし、2025年は7月の時点でラニーニャ現象が発生しておらず、ラニーニャ現象と2025年夏の猛暑との直接的な関係性は確認されていません。今夏の記録的な猛暑は、ラニーニャ現象の発生に関係なく起こり得ることが示された形となりました。

ただし、昨年の夏から秋にかけてラニーニャ現象に近い状態が続いていたため、現在の気圧配置に影響している可能性は否定できません。

いずれにしても、ここ数年は毎年のように猛暑となっているため、ラニーニャ現象の有無に関わらず、暑さへの備えが欠かせません。

今後の動向

2025年は、秋も引き続き記録的な暑さとなる可能性があります。気象庁による「1か月の季節予報(8月7日発表)」では、九州から北海道にかけて平年より気温が高くなる可能性が高いとされています。

下記の図表のとおり、8月~9月上旬の気温が平年より高くなる可能性は、奄美・沖縄で50%、近畿・中国・四国・九州北部・九州南部で60%、東海で70%、北海道・東北・関東甲信・北陸では80%となっており、引き続き暑さが続くと予想されます。

さらに、気象庁による「3か月の季節予報(7月22日発表)」では、平年より気温が高くなる可能性が北海道・東北で50%、奄美・沖縄で60%、関東甲信・東海・北陸・近畿・中国・四国・九州北部・九州南部で70%となっています。

これは残暑が厳しいことを示しており、9月や10月にかけても暑さに十分に注意する必要があります。

猛暑に備えるために

猛暑に備えるためには、以下の基本的な暑さ対策を徹底することが大切です。

・ こまめに水分を補給する
・ エアコンや扇風機を用いて、室内の温度・湿度を適切に管理する
・ 暑い時間帯の外出をなるべく控える
・ 外出時はこまめに休憩を取り、日陰や涼しい場所で体を冷やす
・ 通気性の良い涼しい服装を選び、帽子や日傘を使用して直射日光を避ける
・ 熱中症警戒アラートや気象情報をこまめにチェックする

これらの対策をとりながら、少しでも熱中症のリスクを抑えましょう。特に高齢者や子どもは熱中症のリスクが高いため、家族や周囲で声をかけあうことも大切です。

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また、夏の後半から秋にかけて、秋雨前線や台風の影響を受けやすくなり、気温が乱高下しやすくなります。一時的に涼しくなったとしても、再び暑さがぶり返すことが多いため、油断しないようにしましょう。

〈執筆者プロフィル〉
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

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