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産後1年で離婚…《鬼龍院翔》は“鬼”か?普通か? 産後夫婦のリアル「産後クライシス」回避術まで

  • 2025.8.23

「えっ、まだ産後1年なのに離婚…?」

鬼龍院翔さん(2019年06月27日撮影、時事通信フォト)
鬼龍院翔さん(2019年06月27日撮影、時事通信フォト)

ビジュアル系バンド・ゴールデンボンバーのボーカル、鬼龍院翔さん(41)が、2021年に結婚し2024年に第一子が誕生した後、産後およそ1年で離婚を報告しました。

X(旧Twitter)で「先週、籍を外しました」と淡々と明かしただけに、多くのファンが困惑を隠せませんでした。産後1年なんて、子どもが最もかわいい時期。その頃に離婚なんて、まさに“鬼”な決断と思う人もいるでしょう。しかし、これって産後にありがちな出来事かも。

今回は、離婚というニュースとともに、産後夫婦のリアルな事情を探ってみます。

離婚は突然? 鬼龍院翔の報告とその反響

2025年8月3日、鬼龍院翔さんはXで「先週、籍を外しました」と投稿し、所属事務所もこれを認めました。結婚は2021年9月。翌年8月に第一子が誕生したものの、わずか1年ほどで離婚に至ったことになります。ファンからは「どういうこと?」と驚きの声が上がる一方、「夫婦のことは夫婦にしかわかりませんからね」「応援しています」と温かいコメントも多数寄せられていました。

この出来事だけを見れば衝撃的ですが、実際には「産後1年で離婚」という事態は特別なことではありません。むしろ、産後に訪れる夫婦の関係の変化には、“ある傾向”があることも見逃せないのです。

産後1年で離婚は意外と多い?そのリアルな数字

厚生労働省の調査(令和3年度 全国ひとり親世帯等調査)によれば、離婚する家庭のうち約4割は、子どもが0〜2歳のうちに離婚を決意しています。さらに、子どもが3~5歳までを含めると、その割合はおよそ6割にも達するというデータがあります。

つまり、産後すぐの離婚は”鬼”と感じる人がいる一方、離婚の典型的なパターンとも言えるでしょう。この現象には「産後クライシス」と呼ばれる心理的・関係性の危機が関係しています。産後、妻のホルモンバランスは急激に変化し、特有の感情の揺れが起こりやすく、イライラや愛情の冷却を感じることが少なくありません。

こうしたメンタルの変化と、育児による生活リズムや価値観の変化もあり、一部の夫婦はあっという間に関係悪化となり、離婚を選択するというわけです。

産後離婚を回避するためにできること

産後のホルモンバランスの変化は、誰しも起きるもので避けることはできません。つまり、誰にだって産後離婚の可能性はあるということ。それでも円満な夫婦と離婚を選ぶ夫婦がいるのには、いくつかの回避策を取っているかどうかが関係しています。

(1)「産後クライシス」を理解し備える まずは、男女ともに「産後は夫婦関係に変化が訪れやすい時期」である点を理解することが大切です。「ああ、例のあれね」と落ち着いて対応しやすくなるだけで、関係の溝を深めずに済む場合があります。

(2)夫婦双方が情報を共有し理解する 夫側が事前の知識を得るだけでなく、産前産後のその時は、妻の気持ちや変化を理解し、「今パートナーに何が起こっているか」を把握することが大事です。同時に妻側も、夫側がきちんと「パパ」としての自覚も「夫」としての自覚も持てるよう、自分の気持ちや考えを伝えていくことが大事です。

産前産後の身体と心の変化についてお互いが”今”を知っておけると、自然と「何が起こっているのか」が理解でき、ケアやサポートがしやすくなります。

(3)「対話」を続ける仕組みをつくる 産後は疲れやすく会話が減りがちです。しかし「対話」は感情を整理し、お互いの理解を深める大事な手段です。小さなストレスも一緒に話せる関係を意識的に保つことで、関係の摩擦を軽減できます。

【まとめ】鬼龍院翔さんの「産後1年で離婚」というニュースは、衝撃的でありながらも、産後夫婦にとって決して珍しい状況ではありません。産後は誰にとっても心身ともに過渡期だからこそ、早めにその「危機」を知り、対策を講じることが大切です。

もしあなたが今、産前産後で「なんか最近夫婦関係がうまくいかない…」と感じる関係があるなら、それは「あなたのせい」でも「相手のせい」でもなく、産後という特殊なタイミングによるものかもしれません。少しでも違和感に気づいたら、小さな対話から始めてみましょう。

(おおしまりえ)

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