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子どものお台所デビューに! 栄養満点ぬか漬け作り(食で心を育む Vol.19)

  • 2016.5.17
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© nutria3000 - Fotolia.com

■子どもの台所デビューにぴったり

すっかり初夏の陽気になり、夏日の日もチラホラ…。これからの季節におすすめなのが、「ぬか漬け作り」です。

気温が高めの方がぬか床の発酵も進んで、おいしく漬かりやすいですし、何より夏場はぬか床のひんやり感もあまり苦になりませんよね。

わが家の2歳の娘は、このごろ台所に来ては、「ねぇねぇ、なにしてるの?」と話しかけてくるようになりました。娘の最初の台所のお手伝いに、“ぬか床まぜまぜ”はちょうどよいかも!と思ったりしています。しばらく中断していたぬか漬け作りなのですが…、この夏は、私も再チャレンジしてみようと考えています!

■栄養満点、ぬか漬けのすごいパワー

ぬか漬けは、ぬか床そのものに、ビタミンやカルシウム、タンパク質など豊富な栄養が含まれていて、それらが漬けた食材に移るのはもちろんですが、さらに、生の野菜を漬けることで、もともと野菜に含まれていた栄養価も何倍にも増やしてくれるという、すごいパワーがあるそうです。

ぬか床が発酵することで、乳酸菌や酵素も豊富に含まれ、胃腸や肌の調子を整えたり、新陳代謝を助けて老廃物の排出を促したりする働きも期待できます。

また、ぬか漬けは、とても栄養バランスの良い食品です。ぬか漬けの「ぬか」は、お米の精米過程で取り除かれる表皮や胚芽の部分ですが、その中には、お米が持っているビタミン、ミネラルの大半が含まれているといわれています。その「ぬか」を発酵させた「ぬか床」は、まさに栄養の宝庫! たんぱく質、脂質、食物繊維、ビタミン類、鉄、カルシウムなど、実に多くの栄養素が含まれているのです。

そして、ぬか床に含まれてない栄養素である「ビタミンC」は、漬けた野菜から摂取できるので、ぬか漬け1品でほとんどの栄養素が偏りなく摂れるということに。加えて、乳酸菌に酵素…、これはぬか漬けを食べない手はありません!

これから多く出回る夏野菜は、ぬか漬けにもしやすく、彩りもきれいで、ぬか漬け初心者さんにはトライしやすい食材。慣れてくると、野菜類だけでなく、豆腐やキノコ類、肉、魚などのぬか漬けを楽しむ方も。

私はまだ、きゅうりやナスといった定番野菜しかチャレンジしたことがないのですが…、ぬか床ひとつでお料理のレパートリーや、味のバリエーションが広がるのも楽しいだろうなぁ…と、あれこれ夢見ています。

■塩分が気になる場合は

栄養たっぷりのぬか漬けですが、子どもには少し塩分が強すぎることもありますね。多少塩分控えめのぬか床にするには、冷蔵庫で管理するとよいそうです。ただし、あまり塩分が少なすぎても、漬かりにくかったり、ぬか床も傷んでしまったりするので、要注意。

ぬか漬けは刻んで薬味として冷奴にのせたり、キュウリなどはポテトサラダに混ぜたりしても、子どもたちに食べやすいひと品になりますね。

本格的なぬか床でなくても、ジップ付きパックの中でもみ込んで、簡単に始められるものもありますよ。

野菜もたっぷり食べられて、栄養満点のぬか漬け。この夏に向けて、お子さんと一緒に始めてみてはいかがでしょう?

(あまや ゆか)

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