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有村藍里「35歳になって、ようやく手放せた“呪縛”」

  • 2025.8.22

35歳に。誕生日当日はまさかのサプライズ

こんにちは、有村藍里です。先日、35歳の誕生日を迎えました。誕生日当日は、バースデーイベントのライブの練習があったので、特別な計画は立てていませんでした。練習が終わった夕方、昨年もイベントでお世話になったカフェさんに寄ってイベントの打ち合わせをしていました。しばらくすると、お店のBGMがバースデーソングに変わり……スタッフさんたちがケーキを運んできてくださって、「おめでとうございます」とお祝いをしてくださったのです。まさかのサプライズに、驚きと嬉しさが込み上げてきました。帰り際に「今年のバースデーイベントも成功させましょうね」と言っていただいて、さらに背中を押してもらえました。

芸能界に入ってからは、「ありがとうを届ける日」に

子どものころの誕生日は、家族でケーキを囲んで、年齢の本数だけろうそくをさして、写真を撮るのが恒例でした。少し照れくさくて、でも嬉しかった。そのときのことは今でも覚えています。しかし年齢を重ねていくたびに、誕生日は私にとっては特別な日ではなく、“いつもと変わらない日常”という感覚で過ごすようになっていきました。そして上京してからは、誕生日が来るたびに「また一つ年齢を重ねるんだ」と、不安の方が先に立つ時期が続きました。20代の延長では通用しないことが増えていく気がして、結婚や子どものことも考えなきゃいけないのかな……と焦ったり。30代になってからは形のない焦りが、いつも心にありました。16歳で芸能事務所の面接に行った日、世界が変わったように感じました。面接担当の方に名前を名乗った瞬間、背筋が伸びたのを覚えています。あのときから誕生日は、ファンの方や同じ事務所の仲間から「お祝いしてもらう日」であると同時、に「人前に立つ日」にもなりました。イベントでいただく言葉や手紙に、どれだけ助けられたことか。独立後はイベントの機会が減りましたが、SNSからの「藍里ちゃんが頑張ってるから、自分も頑張ろうと思える」と素敵なメッセージをいただいたりして、私の心の支えにもなっていました。一昨年からはご縁のあるカフェさんとコラボさせていただいて、イベントを開催しています。一昨年はトークショーメインでしたが、昨年からはギターの弾き語りライブをしたり、せっかく参加してくださっている方々になにかお届けできたら……という想いで挑戦しました。イベントでは距離が近いこともあり、感謝の気持ちを直接伝えられることが嬉しいです。私にとって誕生日は、年齢を数えるだけの日ではなく、「ありがとうを届ける日」に変わりました。

「しなければいけない」という呪縛を手放せた

30歳になったときは「いよいよ30代だな」と正直プレッシャーがありました。何かを成し得ないといけない。早く何者かにならないといけないと焦っていました。けれど昨年から、少しずつ気持ちが落ち着いてきたと思います。「しなければいけない」という言葉の呪縛を、いったん手放してみようと思えたかもしれません。「しなければ」ではなく、「してみたい」「やってみよう」で動けると、心が軽くなる。そのころから、暮らしの整え方も変えました。早寝早起きを心がけ、朝の支度を丁寧にする。家では、落ち着ける空間を少しずつ作る。ジムに通い始めて、ストレッチや筋トレを続ける。大きなことではないのですが、続けるほど体も心も扱いやすくなる実感がありました。肩こりや頭の重さが少し楽になって、何かに集中できる時間が増えたのも、私には大きかったです。ずっと後回しにしてきたことにも手をつけました。長い間、部屋の隅に放置していた使わなくなったブラインドやマットレスを粗大ごみに出したこと。申し込みをして回収日を決めて、粗大ゴミ券を購入して貼って、置き場所を確認して、回収日の朝早めに出す。やれば数分で終わることほど、先延ばしにしてしまっていました。できた日は達成感ある。こういう小さな「できた」を、ちゃんと意識していきたいと思います。そして、書くこと。頭の中が散らかっているときほど、文章にすると落ち着きます。弱さや情けなさも、言葉にして外に出すと、少し客観視できる。最初は怖かったのですが、勇気を出して発信すると「自分も同じ気持ちだった」「救われました」と嬉しいコメントが返ってくることがあって、「言葉って届いてほしい人にちゃんと届くんだ」と実感できたのは大きかったです。私自身も、誰かの一言に救われてきましたし、だからこそ、これからも発信し続けたいです。35歳の今は、以前よりも自分の扱い方を少しだけ知っている気がします。もちろん、心が揺れる日もあります。完璧からはほど遠い。でも、すべてを「これも自分なんだな」と受け止められるようになったのは、たしかな変化です。ときどき落ち込みながらも、いろいろなことがありますが、ふと「今が最強かも!」と笑って言える瞬間があることが、今の自分には心強い。36歳の自分に向けての約束はシンプルです。挑戦する。ジムを続ける。遠慮しすぎず、思いきりやる。大きな宣言というより、日々の生活の中で自然に馴染ませていきたいです。準備は早めに、返事は簡潔に、休む日は休む。基本を崩さないで、積み重ねていくつもりです。誕生日は、ただ年齢が足されていく日ではなく、ここまでの自分によく頑張ったね、と言ってあげられる日にしたいです。特別な行事がなくても、夕方のカフェで温かい言葉をもらって、帰り道に少し胸が軽くなる。そんな一日が幸せで尊いことだと思いながら、また一歩ずつ進んでいきます。最後まで読んでくださってありがとうございました。有村藍里

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