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「母親といるとなぜかしんどい」…厳しい親に育てられた私が母になっても抜け出せなかった呪いとは

  • 2025.8.22

こんにちは!親子関係をぐんと良くする「愛着」の講座を主宰している、助産師さきです。「実家に帰ると疲れる…」「母からの電話がストレス…」そんな経験、ありませんか?親は本来、安心できる存在のはず。でも幼いころ、母の機嫌や顔色を絶えず気にしながら過ごしていると、大人になっても「親=安らぎ」ではなく「親=緊張」のトリガーになってしまうことがあります。これが、心に染みついた「愛着のクセ」です。今日は、「母と一緒にいるとなんだか疲れる」というモヤモヤの正体について、一緒に紐解いていきましょう。

手を繋ぐ親子

ケース紹介:親にモヤモヤしてしまうのは幼少期の経験が原因?

A さん(4才のママ)の悩み 仕事をしながら4才の子供を育てているAさん。月に一度、車で1時間半かけて実家に帰省します。でも、いざ実家に着くと「早く帰りたい…」という気持ちになるといいます。「子どもはおばあちゃんが大好き、母も孫をかわいがっています。だけど、『足が冷たいから靴下を履かせた方がいいんじゃない?』とか、自分の子育てに口を出されることもあって、実家に戻っても、しばらくすると早く帰りたい気持ちになってきます。行くのやめようかなと思ったこともありますが、孫を会わせないのはよくないよね、私って心が狭いのかな、冷たいのかな、と罪悪感や自己嫌悪になって…。結局、帰省を続けています」どうしてA さんは「親といるのがつらい」と感じているにも関わらず、ほどよい距離をとるという選択ができないのでしょうか。

実は…幼少期の心のクセが影響しているんです

子どものころ、本来必要な「安心感」や「共感」を十分に受け取れないと、大人になっても無意識に「親の顔色チェック」を続けてしまいます。その結果、親が心地よい存在と思えず、一緒にいるだけで心がモヤモヤしてストレスに。これは決して「あなたが弱い」からではなく、幼少期の思考のクセがいまも働いているサインです。

幼い子供たち

矛盾する気持ち:距離を置きたいのに後ろめたい

心の中には、こんなふたつの自分がいます。● 「親といるとしんどい…」と思う自分● 「親を悲しませたくない」「悪者になりたくない」と思う自分「心から離れたいのに、愛されたい」──この矛盾があるからこそ、簡単には距離を置けず、どうしたらいいか分からなくなってしまうのです。

頭を抱える女性

娘はズルい!? 本当の気持ちに気づく瞬間

幼少期からの思考のクセについて説明を聞いたAさんは、自分の本当の気持ちに気づいたといいます。「子どものころ、母は厳しかったんです。勉強や挨拶など、『ちゃんとしなさい』と言われ続けて育ち、一緒にいるのがしんどいと感じることがありました。親の顔色を確認していることが多かったんです。でも、孫である私の娘のことはまったく叱らず甘やかしていて…。その様子を見て『ズルい!私もああやって可愛がられたかった』という気持ちがあると気づきました。だから、そんな母と娘の様子を見るのがストレスで、実家に帰ると息苦しかったんだなと理由が分かったんです」自分の本音に気づき、「なぜしんどいのか」が腑に落ちると、新しい対処法が見えてきます。

無理しなくて大丈夫:セルフケアのヒント

こうした気持ちに気づいたことで、Aさんは自分がしんどくならず、実母の顔色に自分を合わせ過ぎなくていいように、ルールを作る事ができるようになりました。● 帰省は3ヵ月に1回に減らす● 母と娘が遊ぶ間、自分は外出okにする● 嫌な口出しには「私も一生懸命育児しているから、その言い方はちょっと…」とはっきり伝える親子だからといって、無条件に合わせる必要はありません。距離を置くことは「拒否」ではなく「自分を大切にする」選択です。

ハートを持つ手

おわりに:あなたの心を大切に、次世代へつなぐ愛着を

実母といるのが「しんどい」と感じたときは、自分を責めずにその気持ちに少しだけ耳を傾けてみてください。そして「母との距離感に迷う…」そんなときは、自分の気持ちを一番に考えてみましょう。自分の心が笑顔でいられる生活を作る事が、自分と子どもとの愛着を築くことにも繋がりますよ!

抱き合う親子

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