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「誰かこの人に勲章を!」最後の保育園行事、育児マラソンの感動のフィナーレ!…かと思ったらただのプロローグだった話

  • 2025.8.22

最近ふと目にした、俵万智氏の歌。「最後とは知らぬ最後が過ぎてゆく その連続と思う子育て」あぁ、沁みる。沁みすぎる。誰か、ハンカチ、いやバスタオルをください。じわじわ涙腺に効いてくるこの一句に、12年間の育児の浮き沈みがすべて詰まっているようで、思わずしみじみしてしまうのですが、同時に夫と交わす会話はなぜか現実的で、「もう赤ちゃんを0歳から育てる体力も気力もないよね、可愛いけどさ」という、なんとも夢もロマンもない総括になってしまうのだから、人生はうまくできています。我が家は3人の子どもに恵まれ、今年は長男が小学校最後の夏休み、三男が保育園最後の年を迎え、通算12年間も通い続けてきた保育園生活にとうとう終止符が打たれるタイミングに差し掛かりました。長男が通い始めたのは12年前、いま思い返せばその間、平穏なんて1日もなく、常にワンオペがデフォルト、家の中は毎日誰かが泣いていて、母はサンドバッグ役を担わされながら仕事も綱渡りで続けるという、なんともハードなマルチタスク状態で過ごしてきたわけです。しかも!12~13年前は、

保育園入所、激戦時代

嘘だろ…というくらい保育園に入れなかった時代。実は、我が家は私の実家と同じ市に引っ越しすることも考えていました。ですが、実家の市町村、冗談抜きで『保育園、倍率の数十倍』。何年待てば入れるねん!という状態。引越しも早々に諦め、今住んでいるエリアで探すも、こちらも超激戦!どいつもこいつも子育てさせる気あるのか!と言いたいくらい保育園に入ることは狭き門でした。駅に比較的近いマンションに住んでいるというのに、全く逆の方向の車で15分、徒歩なら1時間以上じゃない?という遠方の保育園に通うことになったのです。うん。聞いてくれますか?今もその保育園に行っています!転園も考えましたが空きが微妙なのと、子供が気に入っているのも相まって、ずっと通っています。誰か、褒めてくれ~はぁ。本当に大変だった。特に企業の研究職として脂がのりはじめた時期と、子どもたちの乳幼児期が丸かぶりだったため、海外出張のたびに他府県から母にヘルプで来てもらう生活。残業は物理的に不可能。周囲には「育児も仕事も両立できていてすごいね」などと持ち上げられるものの、実態はギリギリ崖っぷちを這うような毎日でした。そして三男を出産したときに夫に「お願いだから少しは子育てをリアルに経験して!」と泣きついて、ようやく3か月の育休を取ってもらったのです。んが!その後はどうも「あれで俺は頑張った、子育て貢献した」モードに突入してしまい、いまだに謎のドヤ顔をされると「ぐぬぬ…」とハラ立つ瞬間があります。ただ、結婚当初は少年のままだった夫が、今や少しは父親らしくなってきたのもまた事実であり、12年という歳月の重みを感じます。子どもたちの成長とともに課題は変化し、オムツや夜泣きからは解放されたものの、小6長男の中学受験や次男のクラブチームサッカーなど、サポートはむしろ次の次元に進化しており、母の「ヒーヒー」は引き続き稼働中です。そんな中で迎えた三男最後の保育園夏祭り。私の両親も朝一番の電車で応援に来てくれるという、涙腺全開の“フィナーレ感”が漂う1日でした。

保育園の行事が一つ、完全に終了か

いや~なんかね。昨年も一昨年も家族で保育園の夏祭りに行ったんですよ。でも、どちらかというとちょっと『こなす』感じになっていました。初めてのことでもないですし、ドキドキわくわくでもない。はいはい。今年もよろしくお願いしまーす!という感じ。当たり前の行事として捉えていたのです。でも、これで最後。在園児がいるご家族でないと参加できないというルールもあり、我が家は今年でおしまい。そう思うと、やっぱり寂しく感じてしまうものですね。あーなんて都合がいい考え!いつも用意してくださっている先生方、本当にありがとうございます。上の子も、中学受験の夏期講習の真っただ中ですが、弟の鼓笛隊だけは見たい!見てから塾に行く!と言い出し、結局ついてくることに。次男は大事な試合があったので(本人は保育園の夏祭りに行きたがっていましたが、本人以上に熱くなっている夫の薦めもあり)、サッカーに行くことになりました。とはいえ、やっぱり上の子達も『今年で最後。本当に最後。』と思っているのが分かります。さて。お話を保育園の夏祭り会場に戻すとしましょう。舞台にて。

緊張したまなざしの三男が出てきました

他のお友達も、緊張した面持ちです。お迎えの時にいつもあんなにおちゃらけているお友達も三男もキリリとしています。胸がキューンと詰まります。三男と同い年の子は、2019~2020年生まれ。そう。コロナウイルスに翻弄されてきた時代。ママ友を作るのも長男・次男の時とは違い、とっても難しかった時です。あの頃に出産した皆さん、お元気にお過ごしですかー!コロナでお散歩が全くできず、とにかくステイホーム。ママさんの集まりも途絶えてしまったあの頃。大変だったな…ちょっと泣きそうになります。そんな母を横目に、凛々しく演奏する鼓笛隊。素晴らしいです。もう、あかーーん!泣いてしまう!!周囲を見渡すと、他の親御さんも感無量の表情。なんでしょ。みなさん今年でおしまいなのでしょうか。例年よりもうるうるしている人が多い気がします。演奏が終了し、次の出し物に移ります。しばしの歓談の時に、他のお母さんと話しをしました。同じく3人子持ちで気心知れたママ友が近づいてきて、笑顔で何気ない会話をしていたのです。このご家庭も、第三子が今年の鼓笛隊。よって、もう、保育園ももうおしまい。お互い頑張ったよね~。なんか寂しくも感じるな~。…ん?どうにもお腹の辺りがふっくらしていることに気付いてしまい、「もしかして…?」と恐る恐る聞いた瞬間、「そうそう、実はね…4人目を授かりました!」という爆弾発言が飛び出しました。ワッツ?!私の頭の中は一瞬フリーズ。「嘘でしょ!? まだ続けるの!? いや、おめでとう! でもすごすぎる!!」という、祝福と驚愕と尊敬が入り混じる脳内カオス状態になりました。

4人目ご懐妊ですって

すーごーーすーーぎーーーるーーーだって考えてみてください。ここからさらに6年の保育園生活が続くわけです。あの、可愛くて仕方がない、でも、なにも出来ない赤ん坊が生まれるのです。まさに体力・気力・精神力すべてが試されるフルマラソン第2、いや第3?待って!第4ラウンド突入です。思わず心の中で「誰かー!この人に勲章を!」と叫びました。子育てにおいて“最後”と思ったその瞬間が、実は新しい“始まり”であるという、この予想外の展開は、まさに俵万智氏の短歌を軽々とアップデートしてしまう見事な生き様。「最後とは知らぬ最後が過ぎてゆく」どころか、「最後だと思ったら実はプロローグでした」という感じで、もはや潔さすら感じます。そして、このお母さん確か年齢は私の2歳下だったはず。うん。40代中頃に突入する年齢ですよね。スゴイ。本当にスゴイ!!!子育てとはまさに、笑いあり涙あり予想外ありの壮大なドラマであり、日々アップデートされ続ける“連続もの”なのだと痛感しました。俵氏の一句を借りれば、子育ては「最後」だと思った途端に「まだ続くのかよ!」とツッコミを入れたくなるマラソンであり、そしてそのツッコミすら、数年後には笑い話としてまた家族や友人に語ることになる。そう思うと、12年間続いた保育園生活の“終わり”も、もしかしたらただの通過点にすぎないのかもしれません。いやはや、本当に子育て、恐るべし。奥が深すぎる。私もまだまだ 【ひよっこママ】 だわ…「おかあさーん!」おっと、演奏が終了した三男が舞台そでから出てきました。年長組さんたちは、それぞれ保護者のものと駆け寄ります。さーて、最後の夏祭り、大いに楽しむとします。

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