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指標は “視聴率” だけじゃない!ドラマライターが選ぶ、リアルに「最後まで見たい」2025年夏ドラマ 3選

  • 2025.8.20

全作品を視聴中、ドラマライターの筆者が厳選

松たか子さん(2015年1月13日、時事)
松たか子さん(2015年1月13日、時事)

2025年8月現在、夏ドラマとしてさまざまな作品が放送中で、多くが折り返しから終盤へと物語を進めています。そこで、この記事では全ての作品を視聴するドラマライターが、最終回まで見たい作品を厳選して3本紹介します。

まず1本目は「しあわせな結婚」(テレビ朝日系)です。このドラマは、主演を阿部サダヲさん、共演が松たか子さん、脚本を大石静さんが務める話題作です。

阿部さんはテレビにも出演する人気弁護士・原田幸太郎を演じ、松さんが担当する不思議な美術教師・鈴木ネルラと電撃婚するところからドラマがスタート。幸せな新婚生活を迎える二人ですが、ネルラが過去に巻き込まれた事件をキッカケに歯車が狂い始めます。

ネルラは、15年前に婚約者だった布勢夕人(玉置玲央)を転落死で亡くし、その犯人だと疑われることに。刑事・黒川竜司(杉野遥亮)からマークされ、夫婦関係もうまくいかなくなります。そんな中、8月14日(木)放送予定の第5話では、ネルラの父・鈴木寛(段田安則)が布勢を殺した疑惑も出て、クライマックスに向けて犯人探しがヒートアップしそうです。

また、面白いストーリーだけでなく俳優陣の演技も魅力です。阿部さんは、最愛の女性に振り回される弁護士をコミカルな演技も入れながら表現。松さんは、過去に翻弄されながら、愛する幸太郎と幸せをつかもうとするネルラを不思議な魅力で演じています。

二人が起こす化学反応は独特な緊張感を生み出し、さらに杉野さん、岡部たかしさん、段田さんという演技派がドラマをまとめ上げています。新感覚のホームドラマでありながら、サスペンス要素も強い「しあわせな結婚」。最終回まで目が離せない作品となっています。

2本目に紹介するのは「ちはやふる-めぐり-」(日本テレビ系)です。大ヒット漫画が原作で、2016年、2018年に実写映画化した「ちはやふる」シリーズの最新作。當真あみさんが主演を務め、新しい形で競技かるたに青春をかける高校生を鮮烈に描いています。 主人公・藍沢めぐるは、効率的に生きることを目指しバイトと投資に明け暮れる女子高生。青春は自分に関係ないと、どこか冷めた性格の持ち主です。そんな令和的なキャラのめぐるが、さまざまな葛藤を持った仲間と出会い、競技かるたにのめり込んでいくからこそ、感動が倍増される仕組みになっています。

8月6日(水)放送の第5話では、競技かるた部を続けることを両親に認めてもらえないめぐるの葛藤が描かれました。親子のちょっとした感情の掛け違いで「迷子」になっていためぐるが、初めて自分のやりたいことを見つけた姿が感動的に描かれます。

青春は自分に関係ない、コスパ重視と言っていためぐるが、仲間と心を一つにして大会に望む様子は、親世代が見ても号泣間違いなし。今後は、スーパー新入生の入部や、めぐると因縁のある月浦凪(原菜乃華さん)との関係性も描かれる予定です。夏にぴったりな学園ドラマで、親子で見られる作品としておすすめします。

そして、最後に紹介するのは、斎藤工さん主演の「誘拐の日」(テレビ朝日系)です。韓国で人気の同名ドラマが原作で、斎藤さんは優しくマヌケな誘拐犯・新庄政宗を担当。共演は8歳の子役・永尾柚乃さんで、記憶喪失の天才少女・七瀬凛を演じます。

「誘拐の日」の見どころはズバリ、斎藤さんと永尾さんの演技です。斎藤さんは演技派らしく、どこか憎めない政宗を表情から体の使い方まで全身を使って表現。コミカルとシリアスの切り替えがうまく、見ていて感動を覚えるほどです。そんな斎藤さんに負けず、柚乃ちゃんは驚きの演技を連発。第1話では、凛が中国語、タガログ語、フランス語など多言語を話すシーンもあり、天才子役としての実力を見せつけました。

この凛ですが、両親を殺され記憶喪失となり、途中で記憶が戻るという難しい設定。にもかかわらず永尾さんは自然体の演技を見せ、違和感を全く視聴者におぼえさせません。まさに天才と言える演技です。

今後、大きな陰謀に巻き込まれていた凛の素性も明らかとなる予定で、ストーリーからも目が離せない「誘拐の日」。斎藤さんと永尾さんの演技を見るだけでも、得した気分になれる名作だと言えるでしょう。

この3作以外にも、松本潤さんの演技が光る日曜劇場「19番目のカルテ」(TBSテレビ系)も、新しい形の医療ドラマとしてどんな結末を迎えるのか気になる作品です。もし気になるドラマがあったら、未視聴の場合は見逃し配信サービスを使うなどして追い掛けることをおすすめします。

(ゆるま小林)

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