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ヨーロッパの富裕層たちが注目するバイクメーカー「ドゥカティ」の魅力を紐解く

  • 2025.8.22

カーライフその先の未来へ

ドゥカティ<br />
ドゥカティ

ヨーロッパの富裕層が夢中になっているものがある。それは大型バイク。
最新のスーパーカーから希少性の高いクラシックカーまでガレージにおさめている彼らは、二輪にも興味を注いでいる。四輪同様イタリア、フランス、英国、ドイツにはこれまでメジャーなバイクメーカーが足跡を残し活動してきたが、時代が移り変わっても魅力的なバイクは輩出されている。
そして富裕層のニーズに応えるように、それらを進化させ続けているのだ。

 

 

 

ドゥカティ3
2021年には従来のV2からより強力なV4エンジンを搭載した完全新設計モデルへと変身した「ムルティストラーダ」が掲げるコンセプトは「4 bikes in 1」。スーパースポーツとオフロードバイク、長距離ツアラーと街乗りバイク、その4つのカテゴリーの長所を兼ね備えている。2025モデルはさらなるアップグレードを図っている。

卓越した性能とデザインの融合が最高の走りを実現するバイクメーカー

 

今回スポットライトを当てるドゥカティはそんなバイクメーカーのひとつ。創業は1926年だから来年100周年を迎える老舗ブランドである。本拠地はイタリア エミリア=ロマーナ州ボローニャ郊外。フェラーリやランボルギーニが隣接する通称“モーターヴァレー”の一角にそれを構える。言わずもがな二輪レース業界での実績は十分で、バイク界のF1「Moto GP」や「スーパーバイク」で数々の勝利をおさめてきた。

そして現在はVWグループに属し、アウディのコントロール下で活動。同じグループのランボルギーニとはコラボモデルを発売する仲の良さである。つまり、ターゲットは同じということ。乗り物好き富裕層に寵愛されるバイクメーカーということだ。

 

 

そんなブランドだけに、フルカウルをまとったスポーツバイクをアイコンとするが、ヨーロッパで注目を集めているモデルはそれにとどまらない。流行りのアドベンチャータイプ“ムルティストラーダ”がここ数年人気急上昇にある。サーキットでの走りに実績のあるメーカーが送り出す、道を選ばないツーリングバイクが富裕層のハートを鷲掴みしているようだ。

ムルティストラーダ2
ムルティストラーダV4は、最高出力170 ps、最大トルク12.7 kgm、装備重量(燃料を除く)229 kg 2,798,000円~。

“ムルティストラーダ”は英語で言うところの“マルチロード”。要するに、どんな道でも走るといった意味合いとなる。オンロードでのグランドツーリングをメインに、ワインディングでのスポーティな走りやダートを快適に走るキャパシティを持っている。週末都会を離れ郊外のキャンプ場へ行く。そんなアウトドア好きのバイカーの要求を満たす走りと快適性、それと積載性を持ち合わせているのだ。ツーリングボックスがこれほど似合うバイクは少ないだろう。

 

と言ったコンセプトのバイクをドゥカティは20年以上前から市販している。彼らがムルティストラーダを世に送り出したのは2003年。そこから20年間で販売台数は累計10万台を超えている。つまり、ムルティストラーダがカテゴライズされるアドベンチャータイプがここ数年トレンドになっているのは確かだが、そのずっと前からドゥカティはこのジャンルを開拓していた。マーケットからのフィードバックを含め彼らに一日の長があるのは明らかなのである。

 

ムルティストラーダのグレードはエンジン違いや装備違いでいくつかラインナップされる。年次改良されたものが、新型として随時日本にローンチされている状態だ。その中で今回スポットを当てるのはV4 S。ハイスペックなV4エンジンを搭載した充実した装備のモデルである。

旅の相棒に選びたい、新型「ムルティストラーダ」の機能とデザインの優位性

 

特徴はまずはデザイン。ドゥカティらしいスポーティなデザインが見る者をワクワクさせる。特にフロントエンドやエグゾーストの攻めたカタチは個性的だ。ここにはイタリアのブランドらしい高いデザイン技術を感じる。見た目と機能性の両立である。そしてエンジン。彼らの誇るV4ユニットの最高出力は170psを発揮する。軽量化を鑑みても運動性能の高さを想像できるだろう。事実、このモデルを試乗した時に驚いた。回転数が上がってからの吹け上がりの気持ちよさは格別なものがある。

乗り心地に関してはサスペンションにワザが隠される。速度域で車高が変わるように自動車高低下装置が付いているのだ。時速10キロ以下で最低値まで下がり信号待ちの足つきを良くし、時速50キロを超えると標準値に上がり乗り心地を良くする。これが高速道路などでのロングツーリングにポジティブに働くのだ。

 

 

この他にもアピールポイントはいくつかあるが、総じて言えるのは日常使いを気兼ねなくできたり、タンデム走行やキャンプ道具などを積むツーリングバッグ(ボックス)を用いたりと、多方面で使えることだろう。でもってロングツーリングで疲れ知らずとなればバイカーに憧れられるのは当たり前。
ヨーロッパの富裕層がガレージに置きたがるのはわかる気がする。ブランド的にステイタスもあるしね。イタリア車はもちろん、ポルシェやアウディのようなプレミアムなクルマとの相性もよさそうだ。
日本の乗り物好き富裕層の皆さん、ムルティストラーダにご注目を。

 

 

九島辰也 Tatsuya Kushima

 

モータージャーナリスト兼コラムニスト。現在、サーフィン専門誌「NALU」のメディアサイト編集長、メディアビジネスプロデューサーを担当。これまで多くのメンズ誌、ゴルフ誌、自動車誌、エアライン機内誌などの編集長を経験している。メディア活動以外では2024-2025日本カーオブザイヤー選考委員、(社)日本葉巻協会会員、日本ボートオブザイヤー選考委員、メンズゴルフウェア「The Duke`s Golf」のクリエイティブディレクターを務めている。

 

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